創作おしゃべり掲示板

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書き込む前に、投稿のルールを要チェック☆
管理人があぶないぞと思ったカキコミは、削除されたり、一部ふせられたりすることがあります。個人情報を書いたり、他の人を傷つける言葉は使わないようにおねがいします。平和に楽しくどうぞ!
※自分で書いた小説のみ投稿OKです。他の人が書いたもののコピーや改変、AIで作った作品はNGです
※他SNSへのリンクを貼って誘導するのはご遠慮くださーい!
サバさん (982w8a92)2024/8/5 23:14 (No.5659)削除
こちら、<創作>おしゃべり掲示板です☆
集まったみんなが、オリジナルの小説やイラストをのせる場所です(*´ω`*)

↓ 掲示板のルールはこちらです ↓
・投稿は、自分自身で書いた作品だけでお願いします
・個人情報を書いたり、他の人を傷つける言葉は使わないようにおねがいします。平和に楽しくどうぞ!
・人の作品への感想は、「厳しめでもOK」と言われても、チクチク言葉は絶対だめ~~!
・1作品につき1スレッドをつかってね(最初の投稿に、返信をつける形で投稿すると、スレッドになります)
・R18作品、公序良俗に反する投稿は禁止です
・管理人があぶないぞと思ったカキコミは、削除されたり、一部ふせられたりすることがあります
・トラブル防止のため、この掲示板からの、他SNSへの誘導はご遠慮くださーい!

それでは、みんなで創作を楽しもう~!
匿名さん (982xfo7w)2024/8/5 23:40削除
感謝します。ありがとうございます。ごめんなさい。
サバさん (982w8a92)2024/8/5 23:55削除
イカちゃんだよね? 全然迷惑じゃないから謝らないで~! あしあと掲示板の小説はそのままにしておくけど、こっちで続きを書くようなら、1話からをコピーしてきて、こっちに貼るといいかも(*´ω`*)
匿名さん (982xfo7w)2024/8/6 00:39削除
コピー?
ゆずの葉っぱさん (983c0bf1)2024/8/6 06:28削除
ありがとうございます。
スレッド式、とてもありがたいです…
#抹茶ラテさん (983eweob)2024/8/6 07:59削除
ありがとうございます!
ルールに気をつけて創作頑張ります!
K
KANOKOさん (983j9igf)2024/8/6 09:51削除
ありがとうございます!!
私も時々投稿しようと思います!
あいぶいさん (983la734)2024/8/6 10:52削除
ありがとうございます!小説書いてみたかったので嬉しいです♡(´∀`*)
サバさん (982w8a92)2024/8/6 15:49削除
わ~!みんなさっそくいっぱい投稿してくれてる(*´ω`*) ありがとー!! 楽しも~~💕
サーヤさん (9841o77c)2024/8/6 18:26削除
ありがとうございます‼
私も書いたら投稿させていただきます!
ーコウさん (9842fvi8)2024/8/6 18:48削除
ありがとうございます、了解です。
ふゆとくんさん (9843x195)2024/8/6 19:29削除
了解です!!
あらさん (986ocd1s)2024/8/8 14:37削除
ありがとうございます!私も時間見つけて書きます!
ほゆリンさん (98jrkjfn)2024/8/17 18:29削除
わかりました!ありがとうございます!
なつみさん (98krp1fp)2024/8/18 11:19削除
ありがとうございます!私はあまり小説を書くのが得意ではないので、皆さんの作品を読ませていただきます!
ももらてさん (99qgtq62)2024/9/16 15:41削除
ここに掲示板あったの、初めて知りました!
ありがとうございます!わたしも皆の作品、読ませていただきます!
あいかさん (9dbdwzw2)2024/12/15 21:02削除
のぞきに来ました!わたしも小説かくのヘタなので見る専です!ありがとうございます!
返信
返信16
太郎兵衛さん (9ie1deqn)2025/4/22 16:53 (No.51211)削除
人工知能で小説を書いてます。
よろしければ読んでください。

◆オムニバスファンタジー
https://kakuyomu.jp/my/works/16818622173581232178/episodes/16818622173581367288
返信
返信0
#抹茶ラテさん (9g15mj2l)2025/2/22 07:11 (No.39555)削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

登場人物

ホン・ハウン 홍・하은 「LIMIT」の宿舎の世話係
キム・チオン 김・치온 「LIMIT」の所属事務所の代表

LIMIT
キム・ソジュン  김・소준 リーダー     責任感が強い
チョン・セフン  정・세훈 メインボーカル  天使のような悪魔
ソン・ミンウ   송・민우 メインボーカル  人見知り
イ・ジェユン   이・재윤 リードラッパー  インドアゲーマー
イ・スンウ    이・승우 リードボーカル  愛嬌たっぷり
カン・ソンホ   강・성호 サブダンサー   健康管理を怠らない
パク・ヒョンウ  박・현우 サブボーカル   パーティーメーカー
ミン・スニョン  민・순영 メインダンサー  ヘムチでありホランイ
カン・ジフン   강・지훈 サブボーカル   プロデューサー
キム・テジュン  김・태준 サブラッパー   料理大好き
イム・スンミン  임・승민 メインラッパー  英語ペラペラ
チェ・ジュンホ  최・준호 サブダンサー   不思議くん
パク・ジュニョン 박・준영 メインダンサー  可愛い末っ子




♫ 野外撮影〈by ソジュン〉

「おはようございまーす!」カメラだけが設置してあるキャンプ場にヒョンウの声が響く。今日は野外動画撮影の日。普通こんな寒い11月にやるもんじゃないと思うけどさ。トレーナーと上着だけじゃ寒い。他のメンバーも寒そうだ。「わ・・・PDさんいるよ!知ってるよね!ミョンスPD!」スンウが驚きを隠せず、はしゃいでいる。そう、今日は有名なミョンスPDさんの動画を撮りにきた。「あぁ、LIMITの皆さん!おはようございます。どうぞテントへ・・・!」そう言いながら、ちゃっかりスンウと 握手をしている。テントの上の方には「LIMIT」と書いてあり、その横にマークも付けてあった。「ねぇ、これどうやって座れば全員入るの?」そう発したのはヒョンウ。確かに、テントに一列に椅子を並べると3人ぐらい飛び出てしまう。かと言って、後ろに置くとスタッフさんが入らなくなる。「PD님! これどうやって座ればいいんですかー!?」スニョアがミョンスさんを呼ぶ。「네?まぁ適当に肩に乗ってでも・・・?」「わかりましたー!肩に乗れって。てなわけで、テジュナー!乗るよー!」 「야!ヒョン!何やってるの!降りて!」メンバーの中で最も背の高いテジュナの上にスニョアが乗ろうとしているけど・・・。「ヒョン!上の鉄骨に当たるよ!」ジュニョアが嗜める。「じゃあ適当に前に座ってな。」辛辣なジェユナ。やっぱり、このグループは騒がしい。そして、少し変だ。「あっ!先輩!お久しぶりです!今日も寒いですねー!」その声にメンバーほぼ全員が振り向いた。「あれ?ジェミナじゃん!」ジェミナは「Eclipse」というグループの最年長。ジュニョアと年齢が同じだからか、すごく仲がいい。「先輩も来てたんですね・・・!」Eclipseは6人で構成されたグループ。ジェミニ、ジェホ、ジョンウォニ、ウジニ、スンジェ、シンユの6人。過去に音楽番組で何回か会って仲良くなった。Eclipseのテントは俺たちの右隣。左隣は何もなく、ただのスペース。俺たちが1番端にいる。だから、椅子が左にはみ出ても問題がない。「ヒョンウ、スンウ、スニョア、そっちにスペースあるでしょ?そこに椅子並べて、そのまま座って。」相変わらず騒がしいな。俺たちのテントも騒がしいけど、だんだんと何もなかったキャンプ場も賑やかになっていく。Eclipseのテントの隣には、with*one、Jamais vu、AIRport、「9ueen card」と並んでいる。「じゃ、今日お呼びしたアーティストの皆さんが揃いました!まずは、今日は来てくれてありがとうございます。」そう言って頭を下げるミョンスさん。「アーティストの紹介に入りたいんですが・・・。ちょっといいですか?そこの1番左?LIMITのテントのはみ出している方達は・・・?」「あ、これ付属品です!」テジュナが大きな声で叫んだ。「付属品ですか・・・!ずいぶんいい付属品ですね!では、今から曲だけ流して上げますから、好きなようにしてください。踊るなり歩くなり、テコンドーやるなり。自分たちが好きなようにしてください。じゃ、1番右にいる『9ueen card』の皆さんからどうぞ!」煌びやかなイントロが流れて、9ueen cardの皆さんがテントから出てくる。そして、真ん中で綺麗に踊ってポーズを決めた。「挨拶します!The future is near!안녕하세요!9ueen card입니다.」そう言ったのは今年9月にデビューした5人組ガールズグループ。「9ueen cardの皆さんありがとうございました!どんどん行きましょう!次はAIRportです!」AIRportはほぼ同期。少しだけ俺たちの方が遅い。AIRportの代表曲が流れて、雰囲気がまた変わる。「let's fly!안녕하세요.AIRport입니다!」 Jamais vu、with*one、Eclipseと入場して、ついに俺たちの番になった。「さぁ!ついに来ました!次はLIMITです!もうデビュー8年目ですからね。どんなことをやってくれるのか楽しみですね・・・!ではどうぞ〜!」「負担をかけないでくださいよ〜!」そんなことを言いながらも、デビュー曲のイントロが流れて、俺たちは机をひっくり返した。そのまま、適当に動く。テコンドーをやったり、タオルでヌンチャクやったり。なんか武術系多いな・・・。デビュー曲終わって、そのままfireのパフォーマンスに移る。なんか不思議な感じだな。同じアーティスト同士で観客やったり、踊ったりするのって。そのまま踊り切って、ポーズを決める。「すごくかっこよくないですか?今日はここにいる6組のLiolaのスターの皆さんに撮影をしてもらいます!撮影を始める前に・・・。すみませんがLIMITの皆さんが多すぎる上に、名札まで小さいのでリーダーのソジュンさん。端にいるメンバーから名前をお願いします。」「えーっと、左端から・・・。ヒョンウ、スニョン、スンウ、ソンホ。そして、テジュン、ジェユン、セフン、ミンウ、ジュンホ。ジフン、スンミン、ジュニョン、そしてリーダーのソジュンです。」「おお〜っ!多いですね・・・!では、本当に撮影を始めますよ!」その言葉に歓声が起こる。「まずは、ミッションリレーです。スタート地点からちょうど反対側にあるここまで走って、置いてあるメモを取ります。メモを見て、それにあった人を連れてきてください!その人と一緒にここを一周走って、僕のところに来てください!では、各自テントで出場選手を2人、決めてください!」俺たちはテントに戻って作戦会議。「足の速い人が出ればいいんじゃない?あと、体力のある人?」「だったら、ソンホヒョンとジェユニヒョンじゃない?」「いいんじゃない?多分。」そんな感じで、LIMITからはソンホとジェユニが出ることになった。「では、第1走者の人はスタートラインへどうぞー!」その声でスタートラインに続々と走者が集まる。やっぱり、足が速い人を連れてきてる感じ。「시작!」ミョンスさんの声で、会場の雰囲気は一気に変わった。
#抹茶ラテさん (9gov24lw)2025/3/10 21:22削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 条件〈by アイリン〉

今日は先輩との合同撮影。「9ueen card」としてはとても有意義な機会になる撮影。私たちはデビューしてからまだ2ヶ月しか経っていない。 そんな中で大先輩たちと一緒に撮影をしろって言われて緊張しないわけがない。私の右隣には、LIMITのジェユン先輩。私の左隣には、AIRportのレイ先輩。「시작!」の声で先輩たちと一緒に走り出す。私は運動がメンバーの中だと得意な方だけど、経験豊富な先輩たちの前じゃ遅いみたいだ。半周走って地面に置いてあるメモを取る。内容は「この中で最も大きな声が出せる人」だった。この中で声が大きい人?私はあてもないが、とりあえず地面の線に沿って走った。そして、テントの戻って紙をメンバーに見せる。「一番端のテントにいるLIMITのヒョンウ先輩!」リズが教えてくれた。私はテントの前を全速力で走り、LIMITのテントで「先輩!一緒に来てください!」そう言ってヒョンウ先輩の手を引っ張った。「僕!?」よくわからないまま着いてくる先輩と一緒に一周走ってPDさんのところに戻った。「この紙、なんて書いてあったの?」先輩が聞いてきたから、「これです。」と言ってみせた。「めっちゃ自信ある。任せて!」よかった・・・。私たちが着いたのは3番目だった。「はい、ではこれから検証していこうと思います。では、まず1着のJamais vuのユリョンさん。内容は?」「えーっと、逆立ちで歩ける人です!」「連れてきたのは・・・っていないじゃないですか!」「はい!僕、逆立ちで歩けます!」「本当ですか?では、逆立ちで15秒以上歩けたら認めましょう!今から・・시작!」するとユリョンさんは、綺麗な逆立ちを見せた。そして、見事15秒以上歩いた。「1着のユリョンさん!成功!」Jamais vuのテントから「さすがユリョナ〜!」「上手だー!」Jamais vuの先輩方がユリョンさんを褒める。「では、続いて・・・2着のジェユンさん。LIMITですね。お題は?」「韓国語、英語、日本語以外の言語が喋れる人。そのお題で、ジュンホを連れてきました。」「ジュンホさん・・・何語を喋れるんですか?」「中国語です!」ジュンホ先輩は中国で育った人だってことは聞いている。「你好。我是来自中国的俊浩。」私にはなんて言ってるかわからなかったけど、中国語を喋っていた。「他の言語を喋れる人はいますかー?」PDさんの声に「私も中国語喋れまーすっ!」とwith*oneのテントから声が上がった。出てきたのはwith*oneのリンファ先輩だった。先輩はジュンホ先輩の横に並んで「我六年前來到韓國。我終於習慣韓語了。」と喋った。「真的嗎?」「是的!」2人の先輩が仲良く話している。「なんだかよくわからないけど、成功!じゃあ次の人!9ueen cardですね!」「はい、私のお題は『この中で最も大きな声を出せる人』です!連れてきたのはLIMITのヒョンウ先輩です。」「じゃあ、普通に叫んでください。」PDさんがそう言うと、ヒョンウ先輩は大きく息を吸った。そして、「배 고파!」 近くで聞くと本当に大きな声だった。「야・・・!耳が壊れるかと思ったよ。これ以上大きな声を出せる人いますか?」ほんの少しの間静かになる会場。「では、いないと言うことでいいですか?」一同が「네!」と答える。「成功!」「ありがとうございます・・・!」「大事な後輩のためならね!おかげでなんかスッキリしたよ。」私たちは端によった。会場にはいろんな音が響いていて、とっても賑やかだった。この瞬間は大事なものだと思って、私は記憶の中に留めた。
#抹茶ラテさん (9gxf2vfh)2025/3/16 21:05削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 検証失敗?〈by ジョンウォン〉

「続いて・・・4着のジョンウォンさん。お題を言ってください!」「はい!お題は、『どんな曲が流れてもすぐに踊れる人』です!」「では、隣にいるLIMITのダンスリーダー、スニョンさん。今から流す曲を3秒以内に踊り出してくださいね!」ミョンスPDが何やらスタッフに指示をした。会場のスピーカから音楽が流れる。そのサビは僕たちが聴きなれたものだった。「ヒョン!僕らこれチャレンジやったよ!」ジュニョアの声がスニョン先輩にむけて発せられる。僕たちの曲だから、自然にリズムをとって踊っていた。スニョン先輩は僕を見てコピーして踊っている。そして、LIMITの中でチャレンジをしてくれた先輩方もなぜか出てきていた。曲が止まり、先輩が「ごめん・・・!チャレンジやったのに!」と言って頭を下げた。「いえいえ!僕も自分の曲以外は苦手なので!」先輩とぺこぺこと頭を下げていると、「すみませんが・・・。ちょっと確認いいですか?」ミョンスPDが声をあげた。「3秒以内に踊っていたのがジョンウォンさんだったんですけど?スニョンさんはちなみに曲が始まってから8秒でした。そして、LIMITのテントで踊っている方が非常に多かったです!検証・・・失敗?」その言葉を聞いた途端、僕たちのテントとLIMIT先輩のテントから声が聞こえてくる。「それはひどいですよ!」「いいじゃないですか!」というメンバーの声。メンバーの声の後に聞こえた「PD님! 踊れるんですか!?」というスンウ先輩の声。「네?僕は踊れませんよ!今回は特別に成功!」ミョンスPDが成功を出してくれた。「続いてwith*oneチーム、ミンジさん。内容をどうぞ!」「えーっと、『レモン丸々1つを50秒以内に食べられる人』です!私は、Jamais vuのジウ先輩を連れてきました!」「そこにレモンがあるんですけど・・・。それを持ってもらって。今から50秒測りますので、食べきってくださいね。시작!」そう言ってジウはレモンを食べ始めた。小さく切られてもいないレモンをそのまま食べた。最初のうちは普通に食べていたけど、だんだん酸っぱくなってきたのか顔が酸っぱい顔をしていた。「끝!食べ切りましたか?」ジウは「はい・・・!」と言った。「with*oneチーム成功!」「先輩・・・ありがとうございます!」後輩たちがぺこぺこ頭を背げているうちにもゲームは進んでいく。「続いて、最後のAIRportチーム!レイさん、どんな内容で誰を連れてきましたか?」「はい、私は『自分のことを最もよく知っている人』で、アユニオンニを連れてきました!」「おお〜っ。では、これからレイさんに関するクイズを3問出します。それを2問正解すれば成功ということにしましょう。では、まず1問目!レイさんが小学生の時に習っていたものを3つ答えてください!30秒!시작!」レイさんはダンスチャレンジを何回かやったぐらいなので、少ししか話したことがない。「ピアノ!英語!ギター!」15秒過ぎほどでアユンさんが答えた。「・・・正解!続いて2番目の問題!レイさんが韓国に来てから1番最初に飲んだお酒は、ビール、焼酎、ハイボールのうちどれ?」どこからそんな情報を手に入れてくるんだろ・・・。アユンさんは少し戸惑っている感じ。レイさんは「一緒に飲んだじゃん・・・!」「え?あっ!わかった!ハイボール!」「正解!すごいですね!では、最後の問題です!レイさんが今身につけている物の中で、1番高いのはどれですか?」わかるわけないでしょ・・・と思ったけど、「ピアス!」とすぐにアユンさんが答えて、それが正解だったから驚いた。「こうして、第1レースが終了しました!ここで、賞品の説明をしましょう。」その言葉に会場はやる気に満ちた。「1位、商品券5万円分。2位、商品券、2万円分。3位、商品券1万円分です!」お金がかかってるとなると本機になるのがEclipseだ。「それを最初に言ってくれたらもっと本気でやりましたよ!」LIMIT先輩も負けていない。「商品を公開したところで、第2レースに参りましょう!」
#抹茶ラテさん (9hemcskk)2025/3/28 22:00削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 猫〈by ソンホ〉

PDさんが賞品を公開してからメンバーの目の色が変わった。お金がかかったNO LIMIT!でも、目の色が変わっているけど、今回は他のアーティストもいることで、さらに欲が高まったんだろう。「ソンホー!頑張れよ?」ソジュニヒョンからの圧が・・・。「「「商品券!商品券!商品券!」」」付属品チームが応援コールのようにして、僕を応援する。「시작!」PDさんの声で走り出した。だけど、年齢の差というかなんというか。やっぱり若い子達は早い。それでも、僕は陸上の選手にもなったぐらいだから、メンバーの中では早いだろう。まぁこの競技は速さより正確さの方が必要だと思うけど。地面に落ちているメモを拾うと「最も猫に似ている人」と書いてあった。僕はすぐに思いついて、テントへと走った。「ジュンホヒョン!가자!」ジュンホヒョンの手を握って、一緒に走る。「また!?」ジュンホヒョンも足が長いから走るのは早い。そのおかげで1位だ。「お題何だったの?」「これ!」僕は自信を持って見せた。「僕って猫に似てるの?」「Dialからよく言われるじゃん!ジュンホは猫みたいだって。しかもキャラクターも猫でしょ?」「まぁそうだけど!」「猫の鳴き真似してみてよ。」僕がそういうとジュンホヒョンは猫の鳴き真似をした。「上手じゃん!」「そ、そう・・・?」少し耳が赤くなっている。ジュンホヒョンは急に褒めるとこうなる。少し耳を赤くして、目を泳がせる。この現象はDialにも人気。ちょうどこの間公開されたNO LIMIT!でもこの癖が出ていて、コメント欄にそのシーンの反応がたくさんあって、リプレイが最も多いシーンでもそこだけグラフの伸びが大きかった。「オンニー!早く!」続いて到着したのはAIRportのジアナとイソだった。「オンニは全く・・・。運動音痴なんだから!」2人で仲良く言い合いをしている。「仲良いんだね。」とジュンホヒョンがこっそり耳打ちをしてきた。「前に、イソのコンテンツに出た時に話してもらったんだけど、いっつもこんな感じなんだって。そのコンテンツをきっかけにジアニとも仲良くなれたし。」「いいなぁ。同年代の友達がいるって!僕は他のグループの中国仲間とかしか仲良くない・・・。」「さっき、リンファさんと喋ってったじゃん!」「リンファ?すっごくいい子だったよ!やっぱ、中国語で話すと自分の本音がいっぱい出てくる・・・!」その言葉が僕の胸に冷たく落ちてきた。「あっ!違うよ!韓国語じゃ本音言えないってわけじゃなくて・・・!」「わかってるよ。ジュンホヒョン、我愛你。」「わぁ・・・!我愛你。」ジュンホヒョンは嬉しそうに笑った。「最後のJamais vuチームが遅いですねー。どこ行ったんでしょう。」PDさんの声で我に返った。「야!ミンジェ!どこ行ったんだ!?」「ヒョーン!」Jamais vuのみんながミンジェを呼ぶ。「あ、来た!」ミンジェが連れてきたのはマネージャーだと思う。そして、ミンジェの手にはペットボトルが。「やっと全員揃いましたね!では、1着のLIMITチームから内容をお願いします!」「「「商品券!商品券!商品券!」」」付属品チーム・・・!僕は渡されたマイクでまず「付属品チーム黙って!」と言った。「僕の拾った紙の内容は『最も猫に似ている人』でした。」するとテントから「これは簡単だね。」「誰でもできる。」と声が聞こえてきた。「야!そんなこというと分けないからね!ヒョンと2人で使う!」「미안해〜!」やっぱりお金がかかるとなるとLIMITは本気だ。「確かにジュンホさんは猫顔で有名ですよね。」「あっ、猫の鳴き真似もできます!ヒョンやって!」マイクを持たせるとジュンホヒョンはさっきと同じように猫の鳴き真似をした。「おぉ!では最後に!Dialが好きな猫ポーズをお願いします!하나!둘!셋!」PDさんに言われて、ジュンホヒョンは「にゃん!」と少し恥ずかしそうに言いながら得意の猫ポーズをした。「これはDialの皆さんが好きなやつですよ・・・!すごく可愛かったでしょう?あと、これは今日聞いた話なんですけど・・・。今日ここにいるアーティストの中でDialがいるだとか。誰ですか?」少しの静寂が流れた後、「私です!」という声が聞こえた。with*oneのイェスルさんだった。「私が練習生になろうと思ったのも、LIMIT先輩のおかげです!家にはギャラリーもあります!」イェスルさんは嬉しそうに語ってくれた。「ジュンホ先輩の猫ポーズが見れて良かったです!一生忘れません!」するとジュンホヒョンは、イェスルさんに向かってもう一回猫ポーズをした。イェスルさんは手で口を覆った。そして「今日は最高の1日です!」と言って頭を下げた。「LIMITへの情熱がすごいですね〜。では、続いてイソさん。先ほど会話の内容を聞いたのでわかりますよ。『自分のチームに最も貢献している人』ですよね?」「はい、私はリーダーのジアナオンニを連れてきました!」「これは検証しようがないですね。いいでしょう、成功!さぁ、3着のwith*oneチーム。読み上げてください。」「『ここにいる人の中で最も早くラップができる人』です。私、先輩のファンミーティングの映像を見たんです。すごく早かったので・・・。」そう言って紹介されていたのはスンミナだった。「では、ファンミーティングで歌ったという曲を今流しますので、歌ってください。スンミンさんが歌い切った後で挑戦したい人は出てきてくださいねー。뮤직!큐!」曲が流れてスンミナはマイクを持ち直す。早いテンポな上に発音の難しい英語が入っているこの曲。それでもスンミナは綺麗に歌い切った。「さすがですね〜。デビュー8年目!チャレンジしたい人はいますかー?」「네!」ソアが走って出てきた。ソアも僕と同い年。ソアも確か英語が得意だったはず。だが、途中で噛んでしまった。で、スンミナは結局検証成功。「ミッションリレーも終盤です!続いては、9ueen cardチームですね。」「はい!私が選んだのは『最も童顔の人』でした!私はマンネのヘリを連れてきましたー!」確か、ヘリさんは14歳。すごいね、僕と13歳差だよ?僕、デビューしたの19歳だったよ?大変じゃないの?尊敬の念が生まれてくる。「マンネのヘリさん。ヘリさんより童顔だと思う方は出てきてください!」PDさんの声の後に「네!」と言って、ミンウヒョンとソジュニヒョンがテントから出てきた。いや、14歳の子に勝てるわけないって・・・。「絶対に俺かミンウの方が童顔です!」全く・・・何考えてるんだかよくわからないんだから。「では、2人とも隣に立ってもらって。あれ?ミンウヒョンの方が童顔な気がしますよ・・・?」よく見るとそんな気もする。ヘリさんは幼いけど、大人っぽい感じ。ヘリさんは目が綺麗なアーモンド型をしている。ミンウヒョンは、ヘリさんよりちょっと目が大きいからか、幼く見える。「投票してみましょう。今、前にいるみなさんで投票をとりたいと思います。まず、ヘリさんの方が童顔だと思う人、手をあげてください。次に、ミンウさんの方が童顔だと感じる人は手を挙げてください。」どちらも似たような結果だったけど、ミンウヒョンの方が1票多かった。残念ながら、9ueen cardの皆さんは検証失敗。「5着のEclipse!マイクをどうぞ。」スジナがマイクを持つとやっぱりMCの雰囲気を感じる。スジナは、2年前に音楽番組のMCをやっていた。ちなみに今は、この中だとJamais vuのジウがMCをしている。「僕たちは『二重跳びが10回以上できる人』というお題でした!僕は、イェウォンさんが得意だと聞いたので、イェウォンさんを連れてきましたー!」「네!私は小さい頃から縄跳びをやっていたので!」「期待しています!」「期待しないでください・・・!負担が・・・。でも、やってみます!」そう言ってイェウォンさんは縄跳びを持った。イェウォンさんが縄跳びが得意だというのは時々聞く話だ。「16!17!18・・・!」「あっ!」イェウォンさんは19回目で引っかかってしまった。「検証失敗!」「죄송해요・・・!」「気にしないでください!」ジウナとイェウォンさんはなんか雰囲気が似ている。イェウォンさんも他の番組でMCをやっていたから?次は最後の検証。「はい、続いて皆さんを待たせたJamais vuのミンジェさんの検証ですよー!」「先ほどは遅れてすみませんでしたー。僕のお題は頭が濡れている人です。」そう言った途端、隣にいたマネージャーらしき人が持っていたペットボトルの蓋を開けて、中に入っている水を頭から被った。「アーティストのためならなんでもやるその姿勢、さすがですね。検証成功!この後、賞品を渡しますね。では、皆さんは一度テントに戻ってください。」テントに戻ると「やったねー!」「何買おうかな?」「ドライヤーかな?」などと言って自分のために使うことしか考えてない。「僕とジェユニヒョンとジュンホヒョンが頑張ってとったんだからね!」そう言って椅子に座ると、PDさんの近くにいた女性の方がこちらに走ってきて、僕たちに商品券を渡した。「감사합니다〜!」11月の空に全員の声が響いた。
#抹茶ラテさん (9hsrhzyq)2025/4/7 19:33削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 暇

やることがない。宿舎の自室のベッドに寝っ転がってただ天井を見つめる。안녕!ハウンです。今日はLIMITの皆さんは全員で1日スケジュール。韓国の11月は寒い。ただ、今日は珍しくそんなに寒くない日だ。窓を開けても風は強くないから、心地よい日差しが入ってくるだけで、眠くなってしまう。「外にでも出ようかな・・・。ついでに足りないものとか買っちゃおう。」もともと買い物に行くつもりはなかったけど、どうせだから行ってきてしまおう。このまま行くのを渋っていたら嫌になってきて、後で面倒になる。髪を結び直して、自転車の鍵を取った。玄関から出て自転車の鍵をさす。漕ぎ始めると、風が強くなったように感じる。もう少し着てくれば良かったかな・・・?まぁいいや。どうせ動いてたら暑くなるし。まずは公園にでも行こうかな。そう思って、いつもとは反対方向に曲がる。少し漕ぐと公園が見えてきた。自転車を止めて、中に入るとたくさんの人がいた。かと言って騒がしいわけではない。ランニングをする人、学生さんの話す声、噴水の音などが次々に耳に入ってくる。少し歩いて、ベンチに座った。スマホの音楽アプリを開く。かけたのは、LIMIT公式から出ているプレイリスト。全てのプレイリストが1時間ぐらいで、作業をしながら聞くのにちょうどいい。音楽を聴きながら、また立ち上がって公園を少し歩く。公園のほぼ中心にある噴水をぐるっと回って、また来た道を戻る。「あっ!ハウンだ!」イヤホンをしていない耳でその声を拾い、振り向くとユジンだった。「あれ?どうしたのこんなところで!」「買い出しのついでに暇だったから寄ったの。今日はAIRportも全員いないでしょ?」「そうなんだよー。朝から全員スケジュール。LIMITの宿舎めっちゃ静かそう。」「そう!めっちゃ静か!電気つける音も鮮明に聞こえてくるよ。」こんな具合に2人で話していると時間はすぐに過ぎる。気づけば15分以上立ち話をしていた。公園の出口でユジンと別れ、私は自転車にもう一度乗った。いつものマートに来てカートを手に取る。最近、スニョンさんが運動を頑張るようになったらしい。だから、鶏肉と卵買ってきてって頼まれた。約束通り、カートに鶏肉と卵を入れた。それと、ジフンさん用の栄養ドリンクとゼロコーラ。一通りカートに入れてお会計。カートを戻して、買った物を自転車のカゴに入れて、宿舎へ帰る。自転車を走らせて、家に帰り、鍵を開ける。「ただいま帰りましたー。」誰もいないのに癖で言ってしまう。時計はまだ10時を指している。やることがやっぱりないな。
#抹茶ラテさん (9hsrhzyq)2025/4/7 19:34削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 約束〈by ミンウ〉

ミッションリレーが終わり、商品券が渡された。僕も欲しかったドライヤー、買おうかな。「さて、次のゲームは・・・。『だるまさんがころんだ』です!真ん中に置いてある机と3つの箱が見えますか?中には何かが入ってますから!そこのコーヒーも頑張って持って帰ってください!頑張ってくださいねー!」だるまさんがころんだ・・・前に何かのコンテンツでやったんだよな・・・。何だっけ?「では、鬼をテジュンさんにやってもらおうと思います!」「네?」隣に座っているテジュナが変な声をあげる。「왜〜!?」「背が高いので・・・。全体を見渡せるでしょう?」「そんな理由でですか?」ボソボソと何かを言いながらもテジュナは前に出た。「では、まずテジュンさんにお聞きします。メンバーだからといって、LIMITの皆さんを甘く見たりしませんか?」「はい!今まで何かと色々されてきたので、仕返しのつもりで厳しく見ます!」テジュナのその言葉を聞いた瞬間、ソジュナが「야!俺たちが何をしたんだよ!」と言った。「俺にいつも荷物を持たせるじゃん!」「だって、お前は運動してるだろ!」「ヒョンもやってるじゃん!」このままじゃヒートアップして本当の喧嘩になっちゃいそう・・・。「はーいそこまで!喧嘩ならよそでお願いしますー。始めるので、全員出てきてください。」そう言われて僕たちは席を立った。テジュナが掛け声を言い始める前に、付属品組が走り出した。その姿を見て後輩たちが驚いている。「무궁화 꽃이 피었습니다.」テジュナが振り向いた時に、全員が意外と近くにいたことにびっくりしたっぽかった。そして、全体をじーっと見つめてからもう一度掛け声を言った。「무궁화 꽃이 피었습니다.」僕は近くにいたスンミナと一緒に、机に乗った大量のコーヒーを運ぶ。「ヒョン、机ごと持っちゃおう。」そう言われて、僕たちは机ごと持ち上げた。持ち上げようとした時にテジュナが振り向いた。微妙に腕に負担がかかる姿勢・・・。テジュナ・・・早くしてよ・・・!テジュナが向き直ったところで、僕たちは机を持ち上げた。そのことに気づいたらしい後輩たちが、手伝いに来てくれる。「一緒にお持ちします!」そう言って一緒に持ってくれた。やっぱり、同じ会社で顔を合わせる中でも少しは緊張してしまう。少しは人見知りが改善したと思ってたんだけどな・・・。少し机を持つ手に力が入る。「무궁화 꽃이 피었습니다.」テジュナが振り向いた。そして「なんか人だかりができてるんだけど・・・。あれじゃ、誰が誰だかわかんないじゃん!」すると、何かが落ちる音がした。「誰?あっ、ジェミナとジェホ?こっち来て〜。」「物を落とすのも動くにカウントされるんですか!?PD님!」 「まぁ一応・・・?」曖昧な返事をするPDさん。「2人は一緒に動いた人を見つけてね。무궁화 꽃이 피었습니다.」ゴールラインまではあと少し。次にテジュナが「무궁화 꽃이 피었습니다.」という時にはゴールできた。「みんなありがとう!その後は、続々とゴールする人がいた。最後の1人は、セフンの妹のユナさんだった。ユナさんはの妹だから、容姿がしっかりとしていた。性格も似ているようで。マイペースなところが似てるらしい。「上手でしたね・・・!では、箱を開けてみてくださーい。」僕も近くにあった大きな箱のフタを取る。「뭐야?わ・・・!全部お菓子だ!」「こっちは水が箱詰めに・・・!」「これはジュースだね。」さすがPDさん・・・何でも用意するって聞いてたけど・・・。「すべて皆さんで山分けしてくださいねー。少し休憩を挟んで次のゲームへと進みましょう!」その声を聞いて、僕の体は休憩モードになった。やっぱり活発な付属品チームを筆頭にいろんなものをテントに持っていく。僕たちのテントの机には、山積みになっているのが見える。いくらPDさんがたくさん用意してくれたとはいえ、後輩もいるんだから遠慮をしてほしい・・・。後輩たちも腕にたくさんのジュースなどを抱えて自分たちのテントに帰っていく。僕もユナさんと喋るセフナの隣を歩く。全員がテントに帰った時PDさんがこう言った。「少し気になるんですが・・・。with*oneのユナさん。そして、LIMITのセフンさん。2人は仲がいいんですか?」「「兄妹です!」」2人が同時に叫んだ。「あぁ・・・!だからそんなに仲がいいんですね!」PDさんは納得したように頷いた。ユナさんは僕たちがカムバをするといつも一緒にチャレンジをやってくれる。with*oneのカムバは先月だったから一緒にチャレンジを取った。「先輩!これ・・・私たちじゃ食べられないので差し上げます!先輩方は人数も多いので・・・。」9ueen cardのチェヨンさんがお菓子を数袋抱えてやってきた。「いいの?」「足りないでしょ?」「大丈夫です!私は少食なので!」そう言い残して自分のテントに戻っていってしまった。机の上にはまだ開いてもいないお菓子がある。「ヒョン、あげます!」最後の作戦!マネージャーにあげる!座ってるだけじゃ暇だろうし。「ヌナ、食べてください!」「これあげます!」スニョアはPDさんとその製作陣の皆さんにお裾分け。11月ではすごく寒いはずなのに全然寒くない。「ヒョン、あとでPDさんにチャレンジ申し込んでみる?」「PDさんに?」唐突にジュニョアにそう言われてびっくりした。「僕は無理だよ・・・。」「一緒に来てくれるだけでいいから!」「まぁ・・・それだけならいいよ?」2人で謎の約束をしている間に、次のゲームが始まる時間になった。
#抹茶ラテさん (9i0xb1qz)2025/4/13 12:38削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ 賭け〈by イェスル〉

今日はLiolaに所属いるアーティストでの団体撮影。さっきのゲームでは私の推し、LIMITのジュンホ先輩の愛嬌まで見れて本当に最高!「今から次のゲームへ移りたいと思います!そろそろお昼ご飯の時間ですね?さすがにお菓子だけでは満足しないと思うので、昼ごはんを用意しました。先着順です!」PDさんの一言で、LIMIT先輩たちが駆け出した。「今なの?」メンバー全員がびっくりして、慌ててテントを飛び出す。「お弁当は全部で40個用意してあります。残った6人には焼き芋とおにぎりを差し上げます。焼き芋は僕が、皆さんが来る前に作ったものです!」その言葉にスンウ先輩が「うわぁ・・・ご飯よりそっちが食べてみたい・・・。」と言った。その声に私は笑ってしまった。「では、先頭に並んでいるスニョンさんから。この中に入っている紙をひいてください。」「네!」「さて、内容は何でしょうか?九九です!7×8は?」「・・・65?」「땡!」「違う?」「ヒョン、逆だよ。56!」「あー・・・。」スニョン先輩は残念そうに1番後ろに並んだ。「次は、セフンさん。ひいた紙をください。チェギ蹴り3回!」これ、確かセフン先輩は得意だったはず。「おぉ!俺得意だよ!」セフン先輩は最も簡単にチェギを3回蹴った。「俺は・・・ヤンニョムにします!」先輩はその天使フェイスでいたずらっ子っぽく笑った。うわぁ・・・これは勝てないよ。どんなことをしてもセフン先輩には勝てない・・・。「セフナ!俺も食べたい!」そんなLIMIT先輩とPDさんのお弁当を賭けた戦いをNO LIMIT!を見るような感じで観覧していた。

***

「次の人はイェスルさんですね。ひいてください。」適当に紙を引っ張る。「お!これは簡単ですね!九九です!4×6・・・?」「24!」「正解!お弁当どうぞー!」私はキンパを持っていった。テントに戻るとイェウォンオンニとユナとリンファが座ってお弁当を食べていた。「ユナはいいなぁ。LIMITのセフン先輩の兄弟で・・・!」「そう?いつもイタズラばっかりだったよ?」「そこがいいんじゃないの!」「そうかなぁ?」ふと、お弁当の列を見るとだんだんと人が減り、10人ほどになっていた。残るお弁当は4つ。お弁当がもらえなかったら、焼き芋とおにぎりでしょ?それもそれでいい気がするけど。「オンニー!私もキンパもらったー!」そう言ってミンジが戻ってきた。「あぁー!!!僕本当についてないんだから!」スンウ先輩が大声で叫びながらまた列の後ろへ戻る。「残り3つですよー!頑張ってくださーい。次のお題は・・・歌詞クイズですね。ジュンホさん、できますか?」「曖昧ですけど・・・頑張ってみます!」ぎゅっと手を握って気合いを入れるのが可愛い・・・。「ここにいる人なら誰でも知ってるでしょう。行きますよー!『完璧になるためのMy answer』ジュンホさんもわかるはずです!」「・・・わかった!『trump』!」「正解!お弁当どうぞー!」ジュンホ先輩がテントに戻って、残りはミヨナとイェナオンニ。そして、ソジュン先輩とスンウ先輩、スンミン先輩、ユリョンさん、リズさんとチェヨンさんだ。「続いて、チェヨンさん。残りのお弁当をもらえるんでしょうか?お題をください!おぉ・・・『子音クイズ』?できますか?」「あぁ・・・。」「『ㅎㄱ』は何でしょう?3・・・」「한강!」「正解!おめでとうございまーす!」「やったー!」喜んで私たちの隣のテントに帰ってきたチェヨンさん。「最後のお弁当は誰のものになるんでしょうか?ヨンジュさんのお題は・・・『人物クイズ』です。行きますよ・・・3・2・1!」「誰ですか?」「땡!」「キムガンホ先生!僕わかるのにー!!!」お弁当をもらうために必死なスンウ先輩・・・。なんか可愛いな・・・。「LIMITにもチャンスが回ってきましたね。ここで成功させないと、僕がDialを敵に回すことになりますからね。ソジュンさんは・・・『歌詞クイズ』です!」「あ、できそう。」「簡単なのしか残ってないですね・・・。『위험하기 때문에 도망』 です!」確か、「Poisoning」のはず。違うかな?「뭐야?」「땡!」その言葉が聞こえた瞬間、先輩方のテントがうるさくなった。「야!それでもリーダーか!?俺たちの曲じゃん!作詞までしたんでしょ!?」「あぁ・・・!『Poisoning』・・・!」「続いて、リズさん。お題を取ってください。」「네!」「これは答えられなかったら危ないですよ・・・。『メンバークイズ』です。早速問題を出しますよ。『ステラさんが、練習生時代にカバーした曲を答えなさい』!5・4・3・2・・・」「『LUV』?」「정답!」「아싸〜!」そう言って、リズさんがお弁当を持っていって、全てのお弁当がなくなった。リズさんがテントに帰っているその隙に、PDさんが焼き芋とおにぎりを保冷バッグから取り出した。「残った6人にはおにぎりと焼き芋を差し上げます。」「네〜.」ミヨナとイェナオンニがおにぎりと焼き芋を持って帰ってきた。「お疲れ様〜。私のお弁当食べる?」「いいの?食べる!」私はキンパを一つとって、ミヨナの口に運んだ。「うん、美味しい。」ただのんびりと昼食を食べる時間が過ぎていく。「今から、デザートミッションを行います。各チームのメインダンサー、もしくは最もダンスが得意な人は1人出てきてください。」「リンファ、行って来な〜!」私たちはリンファを笑顔で見送った。
#抹茶ラテさん (9ibffznp)2025/4/20 21:03削除
Time LIMIT @ Liola‘s playground

♫ デザートミッション〈by テウォン〉

各チームのメインダンサーは前に出て来てということだったので、言われた通りテントから出てきた。「ここで、皆さんにはデザートをかけて戦ってもらいます。今回の勝負は『ダンス対決』です。今から誰もが知っている音楽を流すので、とにかく全力で踊ってください。最も盛り上がらせた人にデザートを差し上げます。」僕もダンスは小さい頃からやっていて自信はあるけど、周りには僕を上回る実力を持つ人が多くいるはず。特に、スニョン先輩は、他の先輩方のとのチャレンジでもカッコよく踊っている。AIRportのイソ先輩も力強く踊る姿が度々話題になる。うわぁ・・・自信ない・・・。「皆さん、Jamais vuの『NIGHTFALL』は知っていますよね?」「もちろん!」やった!僕たちの曲だ・・・!「その代わり、Jamais vuのテウォンさんは厳しく見ますからね?このダンスを誰よりも上手に踊れるはずですので・・・!じゃあ、かけますねー。」練習室で聴き慣れたサビの部分が流れる。どれだけ練習したと思ってるの?この振りのオリジナルなんだからね。いつもよりディテールを意識して踊る。「おぉ・・・!テウォンさん上手だね・・・!」「ヒョーン!ファイトー!」「練習室のお化けー!」「テウォナ!横見てみー!」目を移すと、横にいるスニョン先輩がなんか僕よりも本気で踊っていた。「スニョア!」「行けー!」「スニョイヒョン、ほんとに虎みたいだよ!」なんかすごい勝負欲が湧き上がって来て、スニョン先輩に対抗するように僕も全力で踊る。でも、スニョン先輩のパフォーマンスをテレビとか音楽番組で見ることがあるけど、本当に努力したんだなってわかるぐらい上手。「オンニー!ファイト!」左隣にはリンファさん。リンファさんも前にチャレンジ撮影を一緒にやってくれんだけど、すごく上手でびっくりした。しかも、韓国語も上手で。中国から来たらしいけど、もしかしたら僕より発音良かったかもしれない。「ヒョン!잘한다〜!」「オンニー!」数々の応援の声が飛び交う中、この曲の応援方法が聞こえてきた。誰がやってるのかわからないけど、なんかそれが力になってダンスにも力が入った。「これ・・・。決められないよ?」PDさんが戸惑っている。何やら製作陣の中で話し合いが行われてるらしく、中央に集まって話している。製作陣の話し合いが終わったのか元の位置に戻った時、音楽が急に止まった。グラウンドに出ている全員が突然止まった音楽にびっくりしていた。「皆さんのダンスの実力がすごすぎるので・・・。全員にデザートをあげることにしましょう!」「じゃあ今のはただのダンス自慢だったってことか。」LIMIT先輩の方からそんな声が聞こえてきた。それには製作陣の皆さんもびっくりしていた。グラウンドの中心に大きな箱が置かれたから中を見てみると、アイスやらケーキやらがたくさん入っていた。その隣にはグループの分だけホットパックも入っていた。「Jamais vu」と書かれた紙が貼ってあるホットパックとお菓子を持ち帰る。「さすが!ヒョン、잘한다〜!」「お菓子もどうぞー!ホットパックもあった。」「冬にアイス・・・。まぁ悪くないね!」汗が冷えて寒くなりそうだよ・・・。「アイスだ〜!」「美味しそう!」「ケーキ1年ぶりに食べる気がする・・・!」数々の声が聞こえてくる。「さすが、僕たちのホランイ〜!」少しおかしなコメントも聞こえる気がするけど、気のせいだろう。
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片川友梨佳さん (9h5sjcyh)2025/3/22 17:55 (No.45445)削除
私、小泉百合香は転校した。
 したくてしたわけじゃない。いじめられるのが辛いからじゃない。相手に逃げたと思わせて嘲笑わせるためでもない。
 じゃあなんで転校したんだろう。何故か自分でもわからない。
 そこらの記憶があっちこっち抜けている。いじめられていたからだろうか。

 今、車で学校に行っている。まだ通わない。見学、だ。
「こんにちは。校長室へご案内します。」
 そう言われて私は行こうとすると
「いいよ。見学してきて。」
 と、言われた。よくわからないが一人のほうがいいのかもしれない。

 一人で歩く。するとアイドル顔負けの笑顔を見せている男子を見つけた。
 大丈夫。こんな男子、タイプじゃないから。
「キミ、見かけない顔だね。どうしたの?」
「見学をしに・・・。」
「そっか。ここ転校生多いもんね。案内するよ。」
 周りのファンが怒ると思ったら一緒に案内するって言ってついてきてくれた。
「ここがファンデーション室。でここは・・・。」
「先輩、今なんと・・・。」
「もしかして知らないか。教えてあげるね。ここは、美男子、美少女が通う学校、国立美青年専門高等学校だよ。」
 何だそれ・・・。たしかに周りの先輩は確かにかっこよかったり、可愛かったりするけど。
「だから、ここはモデルになるための人とかが集まってる。わかった?」
「わかりました。あの、先輩の名前は・・・。」
「颯(はやて)だよ。キミは?」
 普通にキラキラネーム!
「小泉百合香です。」
「ふ〜ん。キミも随分と可愛いじゃないか。選別に受かったのも納得だね。」
「はい?」
「いや独り言。」
 ここまでで。

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Y
Yuzuhaさん (9ghfoydm)2025/3/5 16:37 (No.42416)削除
ESP・アカデミア


     ジリリリリ
 あたしは目覚まし時計の音で目を覚ます。
 ベットから起き上がるとンーッとのびをして目をこすり、部屋を見回す。
 ……いつも通りだ。
 少しほっとして立ち上がると、視界が高くなって、気が付かなかった桜蘭小中高一貫校の制服を着た同室のメイサと目が合った。
 メイサはすっごく美人なんだ。
 白色の長い髪に瑠璃色と藍色のオッドアイ。
 勉強も運動もできて、文武両道ってやつだ。
 でもね。
「おはよー」
「……ん」
 とても無口なんだ。
 メイサはこくりとうなずく。
 そしてもう一人の同室メンバーは……。
「……すぴー」
 熟睡中。
 彼女の名前はアリアナ。
 アリアナは背が高くて、第一印象はクールなお姉さんって感じだった。
 でも、今も熟睡しているように意外とマイペース。
 今はそっとしておこう。
 あたしはパジャマから制服に着替えると、メイサと一緒にたったか階段を駆け下りて食堂へ向かう。
あたしやメイサ、アリアナ以外にも寮住まいの子はたくさんいる。
 例えばクララ。
 彼は運動がすごくできる。
 体育とアタックはクラス一位だ。
 欠点は勉強。読み書きができない訳アリの子なんだ。
 桜蘭小中校一貫校の子はみんな訳があってここにいる。
 でもみんな、いい人!
「みんなおはよー!」
 あたしは元気にみんなにあいさつする。
「あ、おはよう……」
 いつもはしっかり返してくれるのに、今日はみんな元気がない。
「あれ、どうしたの、みんな。中等部進学テストに落ちたみたいな顔してるけどダイジョーブ?」
 するとそこに、クララの双子の弟、アルルがやってきた。
「そんな冗談言ってる暇あるの? 進学テストに落ちたのはミナでしょ」
 そうアルルが言うと周りの空気が張り詰める。
「…………あなた、空気読むの下手ね」
 メイサがつぶやく。
 あたしはみんなが何を言っているのか理解したくなかったから目をつむり、耳をふさいだ。
「…………」
 手に紙のようなものが当たったような小さな衝撃が伝わってきたから、それが何かを確認するために片目を開けると、メイサが無言で紙を渡してきていた。その紙には、黒色の太い油性マジックで大きく見たくもない文字が書かれていた。

『中等部進学テストの結果
 初等部六年 ミナ・イゾアール   不合格』

「あたし、中等部に上がれない⁉」
 そこに書かれていたのは、正真正銘、あたしの名前だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ありがとうございました。
 楽しんで読んでいただけると幸いでございます!
 誤字脱字等報告いただければ嬉しいです<(_ _)>
Y
Yuzuhaさん (9glbxcza)2025/3/8 10:03削除
「え、どういうこと⁉ あたし結構いけたと思ってたんだけど! 中等部に上がれないってつまり二回目の初等部六年ってこと⁉」
「少し落ち着きなさい」
 メイサに肩をたたかれ我に返ったあたし。
 でもしょうがないよね。
 憧れの中等部に上がれなかったんだから‼
「声が大きすぎるばい。うちも起きてしもうたやん」
 そこにアリアナがやってきた。
 どうやらさっき起きたっぽい。
「あ、アリアナ! おはよー! というかアリアナは中等部進学テストの結果見た?」
「ミナは人ん話ば聞かんね」
 アリアナに呆れられるけどそれはいい。
「でさー、アリアナのテストの結果教えて! 正直によろしく!」
「ん、点数? 筆記は七千八百十二点ばい」
「え…………、アリアナってそんなに優秀だったっけ…………?」
「失礼やね、ミナよりはよかよ」
 筆記テストは百点満点で、九十点合格だ。
 筆記テストはなんと八科目と七十二カ国だから計八十枚!
 だから実質八千点中七千二百点かも。
 他にもテストは筆記だけじゃなくて、ESPコントロールテストと実技テストっていうのがある。
 実技テストでは、先生たちと二対一でバトルする。
 実技テストのルールは簡単。
 自分たちの能力を使って本気の先生と戦う。
 制限時間は二時間。その間に先生たちが守っているゲートをくぐるか先生を行動不能にしたら勝ち、っていうルールだ。
 ね、単純でしょ。
 この三つの試験全部合格出来たら中等部に進学できるっていうシステムなんだ。
「アリアナは学年三位よ」
 そこでメイサが言った。
 まじか。これで三位か。
「ちなみにミナは何位で何点やったと?」
「あたし学年最下位で八百二点…………」
 あたしは答える。
 多分あたしの顔は恥ずかしさで真っ赤だったと思う。
「ごめん、うち耳が悪かけんよう聞こえんやった」
「私も」
 めちゃくちゃ二人はからかってくるし!
「でもそれって一教科十点くらいしか取れてないってことでしょ」
「ナハハ、うちミナがこげん頭悪かと初めて知った」
 あたしの頭が悪いのは事実なんだけどさぁ! 
しょうがないじゃん?
あと、強化がこんなに多いから悪いんでしょ。
あたしは心の中で言い訳する。
「どうしたんだ? そんなに成績優秀者ばっかり……でもないか」
「アレクか、久しぶりやね。筆記が満点やったそうやけど」
「アレク、半年ぶりね」
 そこにやってきたのは、幼馴染のアレクだ。
「アリアナとメイサは久しぶりだな」
 アレクは藍色の紙と瞳を持っていて、頭がいい。
 頭の回転が速いのはもちろん、アレクは一度見たものや聞いたことを忘れない。
 記憶力がすごいんだ。
 それは、アレクが持つ超能力のせいだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 第二話です
 こちらも返信で誤字脱字等の報告よろしくお願いいたします
Y
Yuzuhaさん (9glbxcza)2025/3/8 13:42削除
うすうす気づいてた人もいるかもしれないけど、この学校、普通じゃない。
 例えば、何も触らずに物を動かすことが出来る人とか、触ったものを凍らせてしまう人、ドラゴンとか神獣を飼っている人がいたりね。
 そう、ここに通っている子たちは、あたしや先生を含めて全員がESP(超能力)が使える人、通称 “エスパー” だ。
 あたしたちの能力って言うのは、悪用できるものが多い。
 世界を変えることだってできるものがある。
 そういう特に強力なESPはBJと呼ばれるんだ。
 そしてあたしとアレクはBJだ。
 何の略かはわからないけど。
 アレクの能力は確かに世界をも変えられそうだけど、あたしの能力は「体内に眠っている力を引き出す」こと。一時的に頭以外の器官の機能を上げられる。
 例えば一時的に視力をよくしたり、嗅覚をよくしたりできる。
 あたしたちがBJだってことは、あたしたちとジン校長先生しか知らない。
 校長先生に誰にも言うなって言われたからね。
 ついでにここで自己紹介をしよう。
 あたしはミナ・イゾアール。
 年齢でいえば一応中学一年生だよ!
 あたしとアレク、というかこの世界の中で十二人しかいないって言われてるBJはほぼ全員この学園に入学する前の記憶がない。
 理由は分かんない。
 だから、寮生活のあたしは自分のお父さんとお母さんの顔と名前がいまいちわかっていない。
 でも、今の生活には満足してる!
 ご飯もあるし、みんながエスパーだからESPを秘密にしなくてもいいし。
 なにより仲間がいるから!
 その中でも、あたしはアレクの事を良く知っている。
 アレクは能力のおかげで見たもの聞いたものをほとんど絶対に忘れない。
 だから歩く資料博物館って呼ばれてる。
 だけどアレクも、やっぱりここに来る前の記憶はないみたいで…………。
 でもあたしとアレクは、ここに来た五歳のころからずっと一緒で切っても切れないくされ縁の幼馴染は正直きらいだ。
 ひねくれてるし。
 さあ、話がすっごいずれたから元に戻すけど、 この超能力は、世界のために使わなければならないって小さいころから言い聞かせられてきた。
 あたしたちはこの力を自分の好き放題にふりまわしてはいけない。
 この力は、周りに危害を加える可能性があるから、もし悪に立ち向かう時でも周りへの注意は欠かせない。
 あたしたちの能力は、ばれたらおしまいだ。
 だから陰でみんなの暮らしを支えるスパイなんだ。
 試験の実技っていうのも、相手以外の人にばれずにミッションを成功させるために必要な結束力が誰とでもあるかっていうのが試されるんだ。
 だから、この試験に落ちたのはショックだった。
 なんで、って思った。
 でもこんな時に、諦めないのがあたしの長所!

 いまから校長に直訴する!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 第三話です
 一日に二話かいたから疲れました(時間は大分空いてますけど)
 読んでくれている方いらっしゃいますか⁉
 私のこんなつまらない話を読んでいただきありがとうございます、うれしいです
返信
返信2
#抹茶ラテさん (9dk0gef8)2024/12/21 21:55 (No.29894)削除
「Time LIMIT @…」Q&A
#抹茶ラテさん (9dkjvwz2)2024/12/22 06:59削除
ふゆとさん:一番好きな料理は?

テジュン:好きな料理?韓国料理だと餃子かな?あとは、ラーメン?お酒に合うものならどれも結構好きだよ?日本料理なら、お寿司が好き!また食べに行けたらいいなぁ。
#抹茶ラテさん (9dqdi2pw)2024/12/26 08:47削除
ゆず葉さん:何があって宿舎で世話係を?
      恋愛対象としてみている人はいる?

ハウン:私の父がLiolaの代表さんと仲が良くて。私、就職先に迷っていたんです。それで、母の家事を手伝っていた私を宿舎の家政婦として雇ってくれたんです。恋愛・・・?私、恋愛経験ないからよくわかりませんが、恋愛ではなく友達のような感じです!お悩み聞いてあげたりもします!
#抹茶ラテさん (9gc0mzlz)2025/3/1 21:37削除
아윤さん:悪魔のような天使の面はいつ見れるの?

セフン:なんか〜よくDialから言われるのは〜。NO LIMIT!の撮影の時かな?負けず嫌いだから、勝負事になるといっつも本気になっちゃって。メンバーからも「笑顔で反則してくるからいつも怖いよ」って言われるんだよね〜。そのせいで、裁判のコンテンツができちゃった・・・。
返信
返信3
#抹茶ラテさん (98vf4uut)2024/8/25 22:13 (No.8137)削除
「Time LIMIT @」シリーズ
自作画像貼り付け場所
#抹茶ラテさん (98vf4uut)2024/8/25 22:13削除
LIMITロゴ
#抹茶ラテさん (98vf4uut)2024/8/25 22:14削除
Dialロゴ
#抹茶ラテさん (98vf4uut)2024/8/25 22:14削除
作中に登場した「Life off MUSIC」ロゴ
#抹茶ラテさん (98vxw1ww)2024/8/26 06:58削除
作中に登場した「AIRport」基本ロゴ
#抹茶ラテさん (98w2chaf)2024/8/26 09:03削除
作中には登場はしてないが「AIRport」のファン名、「Trillion」基本ロゴ
結星月海月さん (98ap4m3j)2024/8/26 09:21削除
ロゴとか作れるんだ…!
すごい…
雰囲気に合ってるようで めっちゃ好き!
#抹茶ラテさん (98w8t87l)2024/8/26 12:04削除
アイビスペイントでロゴ編集してます!
#抹茶ラテさん (99ch8yru)2024/9/6 20:44削除
まだ作中には登場してないけど、LIMITの公式キャラクター「기어」(韓国語で歯車)
ふゆとくんさん (99ck8zdb)2024/9/6 22:08削除
可愛い〜!!
#抹茶ラテさん (9a525lcy)2024/9/26 20:47削除
作中に登場した「Stella」ロゴ
#抹茶ラテさん (9a632jey)2024/9/27 14:00削除
作中には登場していないけど、LIMITやAIRportが所属する事務所「Liola」
#抹茶ラテさん (9ahaas0a)2024/10/5 10:14削除
第3部ライブツアー篇ライブ日程
ゆずの葉っぱさん (9akiet35)2024/10/7 16:19削除
ライブ日程、めちゃくちゃ可愛い!!!!
#抹茶ラテさん (9akt6dm5)2024/10/7 21:20削除
ありがとう!苦労して作った甲斐があったよ〜!全部アイビスでやりました〜!
ゆずの葉っぱさん (9am6aj5w)2024/10/8 20:16削除
ネオンな感じいいね…!!
アイビスでこんなのできるの!?
#抹茶ラテさん (9cpzqrzb)2024/11/30 21:42削除
作中に登場した「Universe MUSIC Award」ロゴ
#抹茶ラテさん (9cqwyyok)2024/12/1 13:12削除
作中に登場した「with*one」基本ロゴ
#抹茶ラテさん (9cqwyyok)2024/12/1 13:14削除
作中には登場していないけど「Eclipse」基本ロゴ
#抹茶ラテさん (9cqwyyok)2024/12/1 13:14削除
作中に登場した「Entremets」基本ロゴ
#抹茶ラテさん (9cqwyyok)2024/12/1 13:15削除
作中に登場した「Jamais vu」基本ロゴ
#抹茶ラテさん (9ex6sk01)2025/1/25 07:53削除
作中に登場した「LIMIT’s factory」ネオンライト
#抹茶ラテさん (9g16ll9e)2025/2/22 07:39削除
作中に登場した「9ueen card」基本ロゴ
返信
返信22
#抹茶ラテさん (9g15mj2l)2025/2/22 07:18 (No.39566)削除
メンバー


LIMIT
キム・ソジュン  김・소준 95line
チョン・セフン  정・세훈 95line
ソン・ミンウ   송・민우 95line
イ・ジェユン   이・재윤 96line
イ・スンウ    이・승우 98line
カン・ソンホ   강・성호 97line
パク・ヒョンウ  박・현우 97line
ミン・スニョン  민・순영 96line
カン・ジフン   강・지훈 96line
キム・テジュン  김・태준 97line
イム・スンミン  임・승민 98line
チェ・ジュンホ  최・준호 96line
パク・ジュニョン 박・준영 99line



Eclipse
イ・ジェミン    이・재민 99line
ミン・ジェホ    민・재호 00line
キム・ジョンウォン 김・정원 00line
パク・スジン    박・수진 00line
チェ・スンジェ   최・승재 01line
キム・シンユ    김・신유 02line



Jamais vu
パク・スンヒョン 박・승현 01line
ユン・テウォン  윤・태원 02line
ファン・ソンウ  환・성우 03line
ソン・ミンジェ  성・민재 03line
カン・ジウ    강・지우 05line
チョン・ユリョン 정・유련 05line



AIRport
ナ・アユン  나・아윤   96line
神崎・レイ  칸자키・레이 97line
ホン・イソ  홍・이서   97line
イ・ソア   이・서아   97line
イム・ジアン 임・지안   98line



with*one
オム・イェウォン 엄・예원 02line
チェ・イェナ   최・예나 04line
チョン・ユナ   정・윤아 04line
ナム・イェスル  남・예슬 04line
クォン・ミヨン  권・미연 05line
リウ・リンファ  류・링화 06line
ユン・ミンジ   윤・민지 07line


Entremets
ユ・チェウォン 유・채원     06line
ペク・ウォンヒ 백・원희     06line
チョン・ジス  전・지수     06line
ナ・へリン   나・헤린     07line
ミン・スア   민・수아     07line
南井・イロハ  나오이・이로하  09line



9ueen card
オ・ジンジュ  오・진주 07line ILynn(アイリン)
ハン・ソヨン  한・소연 07line Liz(リズ)
イ・ナヨン   이・나영 07line
ノ・ユンジョン 노・윤정 08line Stella(ステラ)
ソン・へジュ  송・혜주 08line
チェ・ヨンジュ 최・영주 09line Chaeyoung(チェヨン)
キム・ソユン  김・소윤 09line
パク・ダヒョン 박・다현 10line
パク・ヘリ   박・혜리 10line
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#抹茶ラテさん (9f7yy4m7)2025/2/1 20:59 (No.35848)削除
「Time LIMIT @…」シリーズ
次回予告!
ーーーーー
とあるPDに連れられてキャンプ場に!?
このキャンプ場で〇〇を賭けた熾烈な戦いが・・・?
LIMITは先輩の意地を見せるが、後輩も負けていない!
後輩グループにも注目の第4部!
ーーーーー
後輩グループの名前を頑張って考えないと・・・。
頑張りますので、よろしくお願いします!
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#抹茶ラテさん (9f54dgbi)2025/1/30 21:08 (No.35546)削除
「Time LIMIT@ live tour」完結記念!
今回は「LIMITの公演コメント」です!
第4部もよろしくお願いします!
(ハウンはLIMITの皆さんへの感謝の言葉です!)
ーーーーー
【ソジュン】
「ここからの眺めはとっても綺麗ですね。
Dialの光が海みたいです。
ここに来るのは4回目かな?
すごく楽しいし、ありがたいです。
ここまで来ることができたのはDialのおかげです。
皆さんにさらにいいものを届けられるように、俺たちLIMITは進み続けます!
Dial〜!사랑해〜!」


【セフン】
「Dial!楽しい〜?
よかったです。
いつでも、Dialが喜んでくれるものを目指しています!
曲もそうだし、パフォーマンスもそう。
全てDialのためです!
Dialがいなかったら俺たちはどうなっていたのか考えるだけでも・・・。
Dialがいるおかげで、いつでもどこでも幸せだ〜!!!」


【ミンウ】
「今回は僕たちに会いに来てくれてありがとうございます。
Dialは僕のエナジーです!
元気がない時でも、Dialのことを考えれば自然と元気が出てきます。
それだけ必要な存在だということです。
今ここにいないDialもいつか会えるといいですね。
もっと頻繁に会えるようにするからね。」


【ジェユン】
「ここに来るとどうしても言葉が出てこなくなります。
なぜなら、この奇跡みたいな空間に言葉を足していいのかわからないから。
僕という一人の人間をこんなにも愛してくれるDialにいつも感謝しています。
時間が過ぎるのはとても早いです。
デビューしてから8年が経ちました。
僕たちのことを応援してくれる人がこんなにも多くなって、僕は今ここにいます。
いつまでも僕はDialのことを愛しています。」


【スンウ】
「ここにいると気分が良くなります!
Dialが視界いっぱいに見えて。
音楽が鳴り響いていて。
さっき、Dialが持っていたスローガンを見たんですけど・・・。
そのスローガンに『私たちはいつでも一つ』って書いてあったんです。
本当にその通りです。
LIMITはいつでもDialのそばにいることを約束します!」


【ソンホ】
「今日ここにいるDialと過ごした時間は僕にとって宝物です。
皆さん一人一人の存在が僕にとって大切です。
これからもたくさんの素敵な思い出を作っていきましょう。
何かあったら僕に教えてね。
すぐに話してあげるから。
また、ここで会えることを楽しみにしています!
Dial!안녕!」


【ヒョンウ】
「なんだか感動しますね。
まず最初に、今日は会いに来てくれてありがとうございます。
皆さんの声が心に深く響きました。
これからも応援をよろしくお願いします!
いつもDialが助けてくれるおかげで、今この瞬間を楽しむことができています。
とっても嬉しいです!
Dialの応援がある限り、僕たちはどんな困難も乗り越えます!」


【スニョン】
「練習室で踊る時と、ステージの上で踊るのはやっぱり気分が違いますね。
正直、俺はダンスが好きだから踊るのはどこでもいいんです。
だけど、こういう大きな会場だとやっぱりやる気が違います。
それはやっぱり、Dialがいるからです。
コロナの時は本当に会えなくてすごく寂しかったです。
でも今はこうして会えています。
今に感謝して、Dialに愛を伝えていこうと思います。」


【ジフン】
「僕はいつも聞いてくれる人のことを考えて音楽を作っています。
それは全てメンバーとDialのためです。
もちろん、成績を気にしていないと言えば嘘になります。
だけど、僕はそれが生きがいだから。
Dial、曲作って欲しい時は遠慮なく言ってくださいね・・・!
これからもっと会える回数を増やしていきましょう。
사랑합니다.」


【テジュン】
「心から感謝しています。
デビュー当時はファンが2列しかいなかったのに。
今はこんなにも大きな会場にたくさんのファンがいる。
言葉にできないぐらいありがとうって思ってます!
これからも全力で頑張ります!
応援よろしくね!
俺はいつまでもDialが好きだよ!」


【スンミン】
「夜空が綺麗です。
Dialは空に浮かぶ星のように輝いています。
この瞬間を思い出して、少しでもDialの日常が色鮮やかなものになるといいですね。
僕にとってDialはなくてはならない存在です。
そして、僕たちの道導です。
これからも最高の思い出を作っていきましょう。
大好きです。」


【ジュンホ】
「今日のこのステージはとっても楽しかったです。
実は、このステージをする1ヶ月前ぐらいかな?
僕、とあることに悩まされていて。
今日ここに上がることも少し怖かったんです。
だけど、Dialの期待を裏切るわけにはいかないから。
案の定、ステージに立ったらそんな気持ちは消えました。
これからも一生懸命を頑張ります!」


【ジュニョン】
「幸せですね。
好きなことができるって。
みんなの声援は太陽のように熱いものでした。
そして、その声は僕たちのステージをより一層盛り上げてくれました。
僕の背中を教えてくれるのはいつでもDialとヒョンたちです。
この場を借りて、言わせてもらいます!
いつもありがとう!사랑해요!」


【ハウン】
「LIMITの皆さん。
いつも楽しい日常をありがとうございます。
少しうるさい宿舎だけど、それもLIMITのいいところです。
互いに支え合い、笑い合って、時には喧嘩もする。
そんな皆さんは大きく成長していると思います。
私がそんな皆さんの近くにいれることを光栄に思います。
これからも頑張ってください!」
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#抹茶ラテさん (9bdblvu5)2024/10/27 20:13 (No.18041)削除
Time LIMIT @ live tour

登場人物

ホン・ハウン 홍・하은 「LIMIT」の宿舎の世話係
キム・チオン 김・치온 「LIMIT」の所属事務所の社長

LIMIT
キム・ソジュン  김・소준 リーダー     責任感が強い
チョン・セフン  정・세훈 メインボーカル  天使のような悪魔
ソン・ミンウ   송・민우 メインボーカル  人見知り
イ・ジェユン   이・재윤 リードラッパー  インドアゲーマー
イ・スンウ    이・승우 リードボーカル  愛嬌たっぷり
カン・ソンホ   강・성호 サブダンサー   健康管理を怠らない
パク・ヒョンウ  박・현우 サブボーカル   パーティーメーカー
ミン・スニョン  민・순영 メインダンサー  ヘムチでありホランイ
カン・ジフン   강・지훈 サブボーカル   プロデューサー
キム・テジュン  김・태준 サブラッパー   料理大好き
イム・スンミン  임・승민 メインラッパー  英語ペラペラ
チェ・ジュンホ  최・준호 サブダンサー   不思議くん
パク・ジュニョン 박・준영 メインダンサー  可愛い末っ子




♫ 歓声〈by ソジュン〉

今日は「Luminous tour」の初日。ソウルでの最初のライブ公演。会場を見たら、たくさんのDialが来てくれていた。この「Luminous tour」は日本と韓国でのライブ公演。最初に韓国のソウル、釜山、仁川でライブ。その後、日本で東京、名古屋、大阪、福岡とライブをする。ライブ開始40分前になり、ついにヘアメイクなどをしてもらう時間になった。ステージ下のスペースがメイクや衣装替えの場所になっている。ソウルアリーナでの単独公演はほぼ初めてに近い。「2021 K−Music Award」以来で、少しだけ懐かしく感じた。セトリも全員で話し合って決めたし、練習だって何回もした。俺たちは、このツアーで決めたことがある。それは「メンバー全員が、ツアーを完走すること」だ。去年行ったワールドツアーでは、スケジュールがハードすぎて途中で体調が悪くなってしまったメンバーがいた。だからこそ、今回は全員でツアー完走を目指している。「ソジュンさーん!メイクお願いしまーす!」メイクヌナに呼ばれた。「今行きますー!」スマホをパーカーのポケットに入れ、俺は椅子から立った。

***

ついにライブが始まる時間になった。俺はメンバー全員を集め「メンバー全員でライブ完走するぞー!파이팅!」と言った。全員の「파이팅!」が響き、俺たちはステージに向かった。「楽しみー!」ジュンホが嬉しそうに、そして幸せそうに言った。まさにその通り。ライブを全員でできることに感謝しているし、Dialに会えることも楽しみ。「頑張らないと。」俺も決心し、ステージに立った。会場の照明が落ちたのがわかる。スポットライトが当てられる。このツアーで歌う最初の曲は、「Fire」という曲。激しいダンスと砂漠のような荒れた感じが特徴の曲。音楽がイヤモニから流れてくる。ヒョンウが最初に「oh-oh-oh-ah!」と歌うと、会場から歓声が飛んでくる。「Drop in the fire」最初の俺のパートが終わり、フォーメーションを移す。会場には「Dim Bom」の光がオレンジ色に光っている。Dialは曲に合わせて応援している。「Into the fire! 떨어지는 where? Where are we? 사라지는 것은 누구!Who?」俺のパートが終わって、ジュンホのパートに移る。「Like fire!Burn it down!」普段はふわふわしているジュンホもステージの上だと真剣な顔つきになり、より一層かっこよくなる。「우리 위에 fire! 너가 불을 붙이고 Burning!」ジュンホが歌うと同時に、真ん中でダイナミックなダンスを見せる。ジュンホはステージと私生活で最もギャップのあるメンバーだと感じる。でも、そのギャップはステージに向き合う姿勢からのものだと思っている。「Drop in the fire!」最後にジフナが高い声で叫ぶように歌うと、また歓声が上がった。照明が赤色から、白色に戻った。「ソウルアリーナ!」俺が叫ぶと、Dialの声が聞こえる。「挨拶をしましょうか?」メンバーたちに問いかけると「네!」と返ってくる。俺は「우리는 Pushing the limits!」と言った。その後に全員で「안녕하세요!LIMIT입니다!」 と言う。これが俺たちの挨拶法。「全体挨拶をしたところで!自己紹介に移りますか?」セフンが進める。「やろうやろう!」「じゃあ、端っこのジェユンから右に行こう・・・!」Dialの視線がジェユンに集まったのがわかる。「여러분 안녕하세요!재윤 입니다. 오늘 와주셔서 감사합니다!사랑해ー!」 ジェユン、今日はいつもより元気に見える。「천사는 어디?」「여기에!」 毎回恒例の掛け声から始まるセフンの挨拶。「Dial 안녕!세훈 입니다. 여러분!오늘은 즐기자!」 たくさんのファンサをするセフンは本当に天使かもしれない。次はジュンホの番。「요정 씨?어디 있니?」 ジュンホの挨拶は不思議なもの。「오른쪽!」今回は右!ジュンホの挨拶はくじ引きみたいなもので、ジュンホが言った方向にいたDialがペンライトを上げるシステムになっている。「Dial〜!보고싶었어요!LIMIT의 고양이 준호 입니다!」 ジュンホといえば、妖精か猫。猫のイメージは、目が猫みたいに釣り上がってるところから。妖精のイメージはご存知の通り、妖精が見えるから。最初、妖精が見えるって聞いた時はびっくりしたけどね。なんか子役時代に、不思議な子の役をやっていたら、見えるようになったらしい。よくわからないけど、すごいよね・・・!「오랜만입니다!안녕하세요. 민우 입니다!오늘은 잘 부탁드립니다!여러분과 함께 즐기자!」 ミンウが綺麗なお辞儀をして挨拶すると歓声が上がった。さすが・・・!お金持ちの家に生まれただけある。ミンウの両親は2人とも医者だから、お金があるんだって。「Dial〜!」ヒョンウの声がアリーナに響き渡る。「안녕!당신의 파티 메이커의 현우 입니다! 오늘은 전원으로 가득 즐기자!」 ヒョンウが持ち前の笑顔で挨拶をする。「안녕하세요!막내의 준영 입니다! 여러분, 즐겁게 보내자!」 ジュニョンもエネルギーいっぱいの笑顔で挨拶をした。次は俺の番。「여러분, 안녕하세요. LIMIT의 리더 소준 입니다. 오랜만입니다!오늘은 마음껏 즐기자!」 俺もみんなに負けないぐらい元気に言った。次は・・・スニョンか。「오랜만입니다. 여러분을 만날 수 있어서 기쁩니다. 순영 입니다!」 スニョンが、手で虎のポーズをしながら挨拶をした。続いてソンホ。「여러분 안녕하세요, 성호 입니다!」 挨拶をして手を振った後、バク宙を披露した。アクロバットが得意なソンホは、ライブの時によく披露する。Dialから歓声が飛んでくる。「안녕하세요. 지훈 입니다.」 ジフンが簡潔に挨拶を済ます。「안녕하세요. 사랑받는 아이의 순우 입니다!」 両手でハートを作り、Dialへ飛ばすスンウ。「안녕하세요. 만나서 반갑습니다. 태준 입니다!」 「오랜만입니다!만나고 싶었어요!승민 입니다!」 テジュンとスンミンも挨拶をして、自己紹介は完了。「매우 전망이 좋습니다!」 ここからだとDialとペンライトの光が一望できる。「아름답네요・・・!」 本当に綺麗だ。「오늘부터 시작된 『Luminous』 투어, 첫 공연입니다!여러분이 고조합시다!」 スニョンがそう言うと会場が歓声で満たされる。その歓声を聞きながら、俺たちは次のステージのために後ろを向いて歩き出した。
#抹茶ラテさん (9beu69jt)2024/10/28 21:41削除
Time LIMIT @ live tour

♫ ツアー公演〈by スンミン〉

今日から「Luminous」ツアーが始まった。ここ、ソウルアリーナを皮切りに釜山、仁川。そして、日本の東京、名古屋、大阪、福岡でライブをする。大きなソウルアリーナにはDialがたくさん来てくれている。アリーナの外は僕たちの旗で飾られていた。デビューしたばっかりの時は、こんな大きい会場で公演できるなんて考えてもいなかっただろうなぁ。そう思うと、ステージから見る景色が誇らしく見える。大勢のファンの前で公演できること、それは簡単な話じゃない。でも、僕たちは一生懸命、全員で前を向いて走ってきた。だから、今ここにいるんだと思う。「앞만 보고 달려라!」 スニョイヒョンのパートにこんな歌詞がある。この曲は活動7年目に「for U」と一緒に出した「달리다」 という曲の一節。魔の7年目を全員で乗り越えられるように、と願いを込めて全員で作詞した曲だ。結果的には全員で乗り越えることができた。「그 손을 떼지 않고 와서」 この一節は僕が書いた。全員をまとめることは僕にはできないけど、それでもメンバーだから。この公演にぴったりな曲だと思っている。僕は去年のワールドツアーで途中、体調が悪くなって参加できなかった公演があった。今回は全員で、ライブを完走して全員でお祝いするんだ・・・!僕は思いを込めてラップの部分を歌う。「우린 계속 달려!피곤하다면 쉬는!쉬어도 좋으니 함께 가자!」 メンバーと一緒ならどこまでも行ける気がする。
#抹茶ラテさん (9bg9v0c9)2024/10/29 21:48削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 光〈by ジェユン〉

Dialと一緒に盛り上がっていると、時間の流れを早く感じる。アンコールの前の最後のステージ。トロッコに乗って歌うのは「PASSPORT」「2pm」「Wait」の3曲。トロッコを降りた後に「Midnight」のパフォーマンスがある。トロッコに乗っていると、Dialの顔がよく見える。ステージの上だと前の方の列のDialの顔しか見えないから。しかも、僕は視力も悪いからコンタクトかメガネをしないと全然見えない。普段はメガネをかけてるけど、パフォーマンスの時は邪魔だからかけてない。コンタクトは少しの時間だったら大丈夫だけど、1時間以上つけてると目がゴロゴロするからあんまりつけない。だから、トロッコのようなあまり動かないパフォーマンスだと、Dialの顔もくっきり見える。スローガンの文字が光って見える。そこには「재윤, 넌 내 보물」 と書いてあった。他の席に目線を移すといろんなスローガンが見えた。僕は、そのスローガンの言葉に感動した。同じ地球に生きている普通の人間の僕を、こんなにも好いてくれるということはとてもありがたいことだ。Dim Bomの光が会場を埋め尽くしていて、とても綺麗だった。「내 눈동자에 비친 너는 빛나고 있다. You have hope・・・!」
#抹茶ラテさん (9bhpjh31)2024/10/30 21:55削除
Time LIMIT @ live tour

♫ Midnight〈by ジュニョン〉

ついに「Midnight」のパフォーマンス時間になった。会場の真ん中にあるステージには、月や土星のオブジェが飾られている。セフニヒョンが「펜라이트의 빛이 별처럼 보입니다.」と言った。「맞습니다.」時計の針のようなイントロがイヤモニから流れてくる。だけど、会場の音が聞きたくてイヤモニを外した。「빛나는 별빛」 セフニヒョンの綺麗な声で会場が満たされる。綺麗な光と共に、Dialの声が聞こえてくる。「사람들의 빛은 도시를 채울 수 있을까」Dialがいればできる気がする。横にはけたときに見えたスローガンには「너희들 덕분에 지금 여기 있어」 と書いてあった。僕は思わず「예쁘다.」 と言った。サビに差し掛かるとDialが一緒に歌ってくれる。「You choice me」Dialが歓声をくれる時は、いつでも嬉しく感じる。「I choose you」少しだけ、涙で視界が滲んだ。前にソウルアリーナで踊った時は、観客が世間の状態上、入れなくて寂しい雰囲気だった。でも、今は満員の会場で踊ることができている。こんなに嬉しいことってあるのかなぁ。「누구보다 밝은 네가 있다면」 僕は別に特別な人じゃなくて、どこにでもいる普通の人だ。けど、Dialが僕たちを特別な人のように見せてくれる。綺麗なんだ、Dialは。「왜 그렇게 아름답습니까?」 ミンウヒョンが歌う。きっと、「愛」があるからだよね。僕たちも常にDialのことを考えて活動しているし、Dialがいなかったらここまで活動してこられなかったと思う。僕たちは、本当にDialに感謝している。ジェユニヒョンの「Spending late nights with you」というパートでDialが「With you」と言ってくれた。「With you」は「あなたと一緒に」という意味を持つ。この先もDialと一緒に歩んで行けたらいいな。

***

3つ目の衣装でのステージが終わって、挨拶をした後。ついにアンコールになった。舞台裏で衣装を変えて、イントロと共に裏から出てくる。「마지막으로 마음껏 즐기자!」 ソンホヒョンが叫ぶと、会場のバンドの方たちがドラムを叩き始めた。アンコールからはずっとテンションが高かった。そして、本当に楽しかった。
#抹茶ラテさん (9bj53mnn)2024/10/31 21:58削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 達成感〈by セフン〉

1日目の公演が終わった。みんなは今、達成感でいっぱいだと思う。だけど、明日もあるし、日本での公演も残っている。「皆さん、お疲れ様でした!ありがとうございます!」ソジュンがスタッフの皆さんに挨拶をし、僕たちは車に乗って宿舎に帰ることになった。「疲れたー!」ヒョンウが相変わらずの大きな声で言う。「静かに。ジュニョン寝てるんだから。」ソジュナが注意する。少しだけ体を前にして、ソジュナの隣を見るとジュニョアが寝ていた。まだメイクも落としていないし、髪型もそのまま。ソジュナの肩に頭を乗せて寝ている。「ずっとテンション高かったもんね。」「そうだね。」ジュニョアはきっと、ここにいる誰よりもステージに対する思いが強いと思う。少し前・・・ジュニョアは一時期、ステージに上がることができなくなってしまったことがあった。それは、練習中の怪我で鎖骨の骨折だった。医者から「しばらく安静にしてください」と言われた時のジュニョアの顔は、ひどく悲しそうだった。そして、宿舎に帰る時の車で俺に「ヒョン・・・僕、もうステージに上がれなくなっちゃうのかな・・・。」と言ってきた。その時は本当に驚いた。いつも元気で笑顔の溢れるジュニョアが、悲しみに満ちた顔で言ってきたから。「大丈夫、戻れるよ。」その時、本当は抱きしめてあげたかったけど、怪我が痛んだら可哀想だったからできなかった。俺はどうすることもできずに、ただ隣に座っているだけだった。ジュニョアの目から涙が伝っているのを見て、俺は涙を拭ってあげることしかできなかったし・・・。ソジュナみたいに上手に慰めることもできないから、本当にもどかしかった。でも、今のジュニョアを見るとステージ上ではいつも曲に入り込んでパフォーマンスしていて、あの時の出来事が嘘のように元気だ。「よっぽど楽しかったんだろうね。」ジュンホがそう言った。「きっとね。」ジュニョアは僕たちの大切な末っ子。本当に成長したし、頼りになるようになった。反対車線からやってくる車が、ジュニョアの顔を照らした。
#抹茶ラテさん (9bnbkk7c)2024/11/3 20:10削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 帰宅

そろそろ帰ってくる頃かな。안녕하세요!ハウンです。今日もここ、LIMITの宿舎で働いています。でも、今日は朝からサウンドチェックとかで、メンバーの皆さんはいなかった。時計の針は、夜の9時を指している。5時からの公演だから、多分帰ってくるはず。今日の夜ご飯は、チヂミとキムチチャーハン。できるだけ温かいご飯を食べてほしいから、帰ってきてから作る予定。でも、「お腹空いた〜!」っていうメンバーが絶対1人はいるんだよなぁ。どうしよう、焼いちゃおうかな・・・?すると、玄関から鍵を開ける音がした。「ただいま帰りました〜。」ソジュンさんを皮切りにどんどんリビングへ入ってくる。やば、早くチヂミ焼かないと。私は急いでフライパンを出し、生地を乗っけて火にかけた。「お帰りなさい。今、チヂミ焼いてますよ。」キッチンと食卓を結ぶ壁から顔を出したスンウさんにそう伝えた。「やった〜!ヌナがチヂミ焼いてくれてるよ!」スンウさんが嬉しそうに言っている声が聞こえる。「チヂミ?」ジェユンさんの声も。そして、だんだんと食卓に集まってくる。そろそろ焼けたかな・・・?ひっくり返すと綺麗に焼けていた。「どうぞ、チヂミです。まだまだあるので、遠慮しないで食べてください!」「ハウン、ありがとう。」ソジュンさんがお礼を言ってくれた。「いえいえ。」私はキッチンに戻ると、チヂミを焼くと同時にキムチチャーハンも作り始めた。「焼けた・・・?まだか。チャーハンは?」チヂミのフライパンとチャーハンのフライパンを交互に見ていると、「食べ終わったよー。」と言ってテジュンさんがお皿を持ってきた。「ちょっと待ってください、もう少しで焼き上がると思うので。お皿、そこに置いておいてください。持っていきますから。」チヂミの裏側を見ながらそう言うと、「チャーハン、見ておくねー。」と言ってテジュンさんがコンロの前に立った。「大丈夫ですよ?疲れていると思いますし・・・。」「大丈夫だから。ほら、チヂミ焦げるよ?」そう言われて見てみると、チヂミの端っこが黒くなっていた。「本当だ!じゃあ、もういいね!」私は早急に火を止め、フライパンからチヂミをお皿に移した。「2枚目でーす。」食卓では、ライブの話で盛り上がっている。キッチンでは、テジュンさんがキムチチャーハンを炒める音が響いている。「もう大丈夫ですよ、テジュンさん。せっかく今日のライブの話をしてるのに。」「そうだね・・・じゃ、作り終わったら早めに出してねー。」言われなくてもそのつもりですー!テジュンさんが途中から作ってくれたキムチチャーハンは、お米がツヤツヤでとても美味しそうだった。戸棚から大きなお皿を出して、フライパンをひっくり返したら・・・はい完成!「キムチチャーハンできましたー。」チヂミのお皿の隣に置いた。チヂミは半分以上がなくなっていた。「まだチヂミ食べますか?」「まだあるの?」ミンウさんが聞いてきた。「はい、ありますよ。」「じゃあ、お願い。」ミンウさんにお願いされて、キッチンへ戻る。今日は油の消費量がいつにも増して多い気がする・・・。フライパンに油をひき、チヂミの生地を少し大きめに広げる。その時、油が私の手にはねた。「熱っ!」私は思わず大きな声を出してしまった。「火傷した・・・。」私はチヂミの火を一旦止めて、蛇口から水を出した。跡は・・・残らなさそう。ある程度、水で流せばいいかな。私は蛇口の水を止め、コンロの火を再度つけた。ちょっとだけ手がヒリヒリする。「ヌナ、お皿持ってきましたよ。」スンミンさんがお皿を持ってきてくれた。「ありがとうございます。」無意識に手を触ってしまっていたらしい。スンミンさんが「手、どうかしたんですか?『熱っ』って言う声が聞こえたんですけど・・・。」気づかれちゃったか。「いえ、少し火傷しただけですので。お構いなく・・・。」「冷やしましたか?」「いえ・・・流水だけです。」「早く冷やしてください。」そう言って渡されたのは、保冷剤を包んだタオルだった。いつの間に・・・!「あ、ありがとうございます。」「気をつけてくださいね。」そう言ってスンミンさんは戻っていった。私は、一度保冷剤をおいてチヂミをお皿に乗っけた。「焼けましたよ。」私はコトン、と食卓にお皿をおいてキッチンに戻った。そして、スンミンさんが用意してくれた保冷剤を手に当てた。
#抹茶ラテさん (9bpcz8nh)2024/11/5 06:25削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 起床時刻

うるさいアラーム音が部屋に響く。「もう朝・・・?」全然寝てない気がするんだけど。昨日寝たの何時だっけ?覚えてないや。私はうるさくなっているアラームを止めて起き上がった。顔を洗って、髪を縛って、エプロンをつける。これが私の朝のルーティーン。エプロンはデニムエプロンで、オンニが誕生日にプレゼントしてくれたもの。誕生日といえば・・・そろそろソンホさんの誕生日だったなぁ。確か・・・8月13日。祝ってあげないと。私はスマホのカレンダーに「ソンホさん 誕生日」を加えた。ピコン、と通知音が鳴ってユジンからメッセージが入ってきた。「昨日のLIMITのライブ見たよー!すごかったねー!」と書いてあった。私も「本当にすごかった!」と送った。すると、すぐに既読がついて「AIRportのみんなも最高だって言ってた!」と送られてきた。おお・・・これは報告しなければ。さ、朝ごはんの準備!キッチンでドタバタと準備をしていると、音が聞こえてきて起きてしまったのか、スンミンさんがリビングにいた。「おはようございます、スンミンさん。」「おはようございます。手は大丈夫ですか?」「はい、冷やしたおかげで良くなりました・・・!」笑顔で返事を返すと、「よかったです。」と言って階段を登っていった。今日は何にしようかな・・・?でも、皆さんは今日もリハとかあるんだよね?パンとかでいいかな。窓から朝の光が差し込んでくる。私は眩しくて、カーテンを閉めた。パンをトースターに4枚入れて、扉を閉める。コーヒーか牛乳か・・・。それは皆さんに聞いてからにしよう。皆さんの起床時間を知らせるアラームが鳴って、私は階段を登った。階段の目の前にあるのがヒョンウさんの部屋。「おはようございます、ヒョンウさん。起きてください。」「起きる時間ですよ、ソンホさん。」皆さんの部屋を回って、ドアをノックして挨拶をする。「ジェユンさん。入りますよ!」一応ドアをノックしてジェユンさんの部屋の中に入る。「起きてくださいっ!」ジェユンさんは枕を取り上げると起きるってこの間ジュンホさんに教えてもらった。それから、少しだけ寝起きが良くなった。「起きない・・・!」ジェユンさんは枕を取り返そうとしている。「早く起きてください!ジュニョンさん待ってますよ!」ジュニョン強化ペンなら起きるはず。「ジュニョア・・・。」小さくジュニョンさんを声を呼んだジェユンさん。うん、これなら起きそうだね。私はまた階段を登り、3階へ行った。LIMITの宿舎は他のところより広い。別のグループの宿舎だと、一つの部屋に数人が集まって暮らしていることが多い。でも、LIMITの皆さんは個人の部屋を持っている。「おはようございます。起きてください、スニョンさん。」「起きてるよー。」返事が返ってきた。「では、ジフンさんを起こしてください。」「ジフナー!」スニョンさんは勢いよくドアを開けて、ジフンさんの部屋に入って行った。「ジフナー!起きてー!」スニョンさんの声が響く。その声が聞こえたのか、他のドアからもメンバーの皆さんが顔をのぞかせる。私は階段を降りて、キッチンへ向かった。食卓に段々と集まってくるメンバーの皆さんたち。「コーヒーか牛乳、どちらがいいですか?」全員が集まった時に聞いたところ、マンネライン以外コーヒーだった。キッチンに戻ってマグカップを出す。暑い時期だから、全員アイス。まず牛乳を注ぎ、食卓へ持っていく。次にコーヒーを淹れる。コーヒーの匂いがキッチンに広がっていく。全員分を淹れ終わり、食卓へ持っていく。並べ終わると「いただきます。」の声がリビングに響いた。私も食べよう。私もキッチンで朝食を食べた。
#抹茶ラテさん (9bwzutiu)2024/11/10 14:40削除
Time LIMIT @ live tour

♫ リハーサル〈by ジフン〉

朝ごはんを食べ終わるのが大体6時45分。その後、マネージャーが車を出してくれてソウルアリーナへ。そこからリハーサル。動線は昨日と大体同じだけど、公演によっては変わる場合がある。車に乗って、数十分。ソウルアリーナに着いた。舞台裏で、マイクとイヤモニをつけて公演開始の時に立っている位置へ行く。今日の公演も楽しみだなぁ。昨日は満員でDim Bomの光がキラキラしていた。今日も満員になるかな。楽しみでならなかった。

***

リハーサルは順調に進み、昼休憩になった。「ジフナ〜!」スニョアが後ろから抱きついてきた。「スニョア?どうしたの?」「あのね、ユニット曲のところでミスしちゃった・・・。」スニョアは僕の肩に顔を埋めながらそう言った。「そっか。次はミスしないように気をつけよ?」少しだけスニョアが小さな子供のように見えた。「わかった。」ほら、子供みたい。「ご飯食べよ?」「お腹空いた〜!」スニョアが元気になった。スニョアもステージにはとっても真剣だ。ジュニョンもそうだけど、スニョアは振付師としてのプライドもあるから間違えられないんだって。スニョアは何に対しても真っ直ぐで、いつでも明るい。そして、メンバーの誰かが困っているときはすかさず声をかけてあげている。舞台裏の控え室には、昼食が用意されていた。ソジュニヒョンとセフニヒョン、ミンウヒョンは先に座って食べていた。「ジフナとスニョアも食べなー。」セフニヒョンが座るように急かす。「ジフナは何食べる?」「ラーメンかな。スニョアは?」「僕は・・・海苔巻き!」スニョアは海苔巻きがあると必ず食べる。スニョア曰く、早く食べられて栄養がすぐに摂取できて、メイクが崩れない食べ物は海苔巻きなんだそう。「スニョア、また海苔巻き食べてるね。」「だって、楽なんだもーん!」海苔巻きで口がいっぱいになってて、ハムスターみたいになっちゃってる。「ヒョンたち、早いですね。」ソンホが戻ってきた。「早く食べな〜。時間なくなっちゃうよ。」ソジュニヒョンが言う。「はーい。」僕が思うに、ソンホは一番忠実な弟だと思う。基本は敬語だし、誰にでも分け隔てなく接する。いきなり、大きな声が控え室に響いた。どうやら、ヒョンウとスンウが外で歌ってるらしい。2人はバックコーラスとかをよくやるから、高い声を出すことが多い。だから、常にボイトレをしている。練習室でも急に歌い出すことがあるし、宿舎でも歌っている。そのせいで、ハウンがめっちゃびっくりしてたけどね・・・。でも、努力をすることは大事なことだから、するなとは言わない。だけど、もう少し場を見てくれると助かる・・・。「全員いますか?」マネージャーが聞きにきた。「はい、全員います。」ソジュニヒョンが返答する。「了解でーす。」マネージャーは戻っていた。早く食べ終わったスニョアは、端っこでさっきミスったところの練習をしている。それを見ているのはジュンホ。ジュンホは長い手足を活用した動きが得意だ。ダンスをダイナミックに見せることができるし、レコーディングの時も綺麗に歌えている。ボーカルでもよかったんじゃないかって思うぐらい。その様子を見ていると、スニョアが「ジフナも来て〜!」と誘ってきた。「いいよ。」幸い、昼食は食べ終わっていた。「最後の挨拶って、『ここまでLIMITでした!ありがとうございました!』でいいんだよね?」スニョアが踊りながら聞いてきた。「そうだよ。」そう答えたのはセフニヒョンだった。「今日もうまく行くといいね。」セフニヒョンはいつでも包容力があるなぁ。多分、メンバーの中で一番優しいと思う。僕も作曲で困ったときはセフニヒョンのところへ行くし、他のメンバーも悩み事がある時はセフニヒョンに相談しに行っている。それだけ、信用されているってことだ。「成功するに決まってるじゃないですか!」
#抹茶ラテさん (9c5z1ezn)2024/11/16 21:27削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 開始5分前〈by ミンウ〉

会場には、今日もたくさんのDialが集まってくれた。ソウルアリーナ2日目。1日目よりかは緊張していないけど、やっぱりDialにはかっこいいところ見せたいから少し緊張してしまう。「ヒョン、緊張してる?」声をかけてくれたのはヒョンウだった。「別に緊張なんか・・・!」「もう、照れちゃって!緊張するのはちょっとわかるよ。僕も、失敗したらどうしようとか思うもん。でも、大丈夫!何かあってもメンバーならわかってくれるはずだから。」ヒョンウはそれだけ言って別のところへ行ってしまった。僕は自分の手を握りしめた。緊張してるっていうのは、自分でもわかってる。だけど、成功させたいから強がってしまう。「ミンウ、そろそろ行こう?」セフナがドアから顔を出して言った。「わかったー。」イヤモニを耳にかけ、セフナと廊下を歩く。「やっぱり、緊張してるでしょ?」「え、なんで・・・?」「癖でわかったの!ほら、手見てみ。」自分の手を見て見ると、無意識に手を絡ませて祈るような形にしていた。「緊張してる時にやる癖でしょ?昨日、ミスしたから?」やっぱり、気づかれちゃったか・・・。昨日、僕は公演中にミスをした。本当に少しのミスだった。だけど、僕は自分を責めてしまった。誰にも気づかれてないと思ってたのに・・・。「気づかないわけないじゃん。何年一緒にいると思ってるの?」セフナとはもう10年以上、一緒にいる。気づかれないわけないか。「大丈夫だよ、成功するに決まってんじゃん!」セフナは力強く、でも優しい声でそう言った。「ありがとう。」「円陣組むよー!」ソジュナが舞台裏に通じるドアから呼んでいる。「はーい!」舞台裏には全員の「파이팅!」が響いた。
#抹茶ラテさん (9celclzc)2024/11/22 22:14削除
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♫ 舞台裏で〈by セフン〉

あっという間に3時間が終わり、ソウルでの公演は幕を閉じた。みんな疲れてそう・・・。「ソジュナ〜。起きてー!」ソジュナは最近個人スケジュールでも忙しそうだったから、あんまり寝られてないみたい。だから、ちょっと前まで少し隈があったし・・・。ジュンホに至っては、ソファーで目を開けて寝ている。ジュンホは熟睡しているとと目を開けて寝るらしい。本人はあんまり見たことがないからよくわかってないけど、この間のセンイルメッセージでソンホが、目を開けて寝ているところの写真をアップしてたなぁ。「セフナ・・・?なんか言った?」ソジュナが目を覚ました。「もう少しで出発するって。」「そう・・・。じゃあ、まだ寝る。」ソジュナはもう一度、夢の国へ・・・。まぁしょうがないか。「ジュンホヒョン!起きてくださいっ!」ソンホが一生懸命ジュンホを揺すって起こそうをしている。ソンホが揺らすと、ジュンホの首が反対方向に傾いた。ちょうど、そこにライトが当たってピアスが反射して光った。今回のLuminousツアー、ソンホとジュンホにとっては大事な日に被っているらしい。あんまり聞いたことないから、よくわかんないけど・・・。なんか、デビュー前に2人で練習していたんだって。その時はまだジュンホは韓国語を喋れなくて。いつも通訳使って話してたんだって。練習してる時に、ソンホが「데뷔하면 뭐하고 싶니?」 って聞いたんだって。そうしたらジュンホが韓国語で「팬들을 만나고 싶다.」って言ったんだって。それが初めてジュンホの韓国語を聞いた日、って言ってた気がする。2人がお揃いでつけているピアスは、ソンホが作った物。宿舎のリビングでそれを渡された時、ジュンホがめちゃくちゃ驚いてたなぁ。驚きすぎて、最初の数秒は固まってたから・・・。でも「これもらったいいの?やったー!ありがとう!」ってすぐに喜んでた。こういうところが2人の素敵なところ。「ジュンホや〜。そろそろ起きな〜。」俺も揺すってみるけど、全然起きない。完全熟睡モードのジュンホは本当に起きないから。マネージャー呼ぼう。「ヒョン!ジュンホを起こしてください!」外に向かって叫ぶとマネージャーが振り向いた。そして、やれやれという顔をしてこっちに来た。「そろそろ出発ですよ、起きないとデコピンしますよ。早く起きてください!」マネージャーがジュンホの耳元でそれなりに大きな声で起こそうとしてるけど、意味がないように感じる。「デコピンします?」「いいですよ。あ、傷がつかない程度に。」「それは了解してる。」マネージャーは素早くジュンホにデコピンをした。「うぅ〜。」「ヒョン!起きて!」ソンホがここぞとばかりに大きな声を出して体を揺する。「何〜?」よしっ!起きたー!「やっと起きた〜!」「ありがとうございます!」「そろそろ出発するから準備しておきな。」マネージャーはそれだけ言ってどこかに行ってしまった。「こういうところではあんまり熟睡しすぎないようにね、ジュンホ。」「はーいっ!妖精さん・・・!来てたんだぁ。」なんか・・・複雑な気分。妖精を見つけて目がキラキラしているジュンホとそれを見守るソンホ。どっちが兄なんだ・・・?「車に乗ってくださーい!」「了解です。ほら、行くぞ。」ソジュナもすっかり目覚めていつものリーダーに戻っている。車は13人で乗ると少し狭く感じるけど、それが今は心地よかった。
#抹茶ラテさん (9celclzc)2024/11/22 22:15削除
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♫ 卵焼きとプルコギ

「お帰りなさい、皆さん。ご飯できてますよ。」昨日より疲れているように見える。「あ、それと・・・。ヒョンウさんのお母様から卵焼きとプルコギの差し入れです。皆さんで食べて、とのことでした。」今日の昼過ぎぐらいに、ヒョンウさんのお母様が持ってきてくれた。「中にメッセージが入ってましたよ。どうぞ。」私はそれをヒョンウさんに渡した。読み終わると「お母さん!ありがとうございますー!」と天井に向かって言った。「ほら、みんなも食べて!」容器に入った、たくさんのおかずと一緒に食べる白ごはんは美味しいからね・・・!「ヒョンウのお母さん、料理上手だね。」テジュンさんが褒める。「お弁当作るのが得意だから。」口をもぐもぐさせながら、ヒョンウさんはそう言った。「もっと勉強しよー。」このハードスケジュールの中で!?だって、まだライブあるんだよ?日本公演もあるんだからたくさん寝て、体調管理しないとでしょ!「料理の勉強もいいですけど、体調管理もしっかりしてくださいね。まだ公演が残っているんですから!」「そうだよ、ハウンの言う通り。Luminousが全部終わったらにしな。」「わかった・・・。」少しだけ犬に見えたのは気のせいってことにしておく。「ハウンは?夜ご飯食べたの?」「はい、食べました。今日、お母さんからもらった少量のケジャンを・・・。」その言葉に反応したメンバー・・・数人。「ケジャンとかしばらく食べてないなぁ。」こうなると思いましたよ。「明日、買ってきますね。」「いいの?」「はい、どうせいつもと同じことばかりしてる人間ですから。早く食べないと、寝る時間遅くなりますよ?いくら、明日オフの人がいるにしても夜更かしはあんまりしないほうがいいですから。」「はーい。早く食べるねー。」ジフンさんが返事をしてくれた。さ、私も早く寝るためにさっさと仕事を終わらせよ!
#抹茶ラテさん (9cgnnijc)2024/11/24 08:54削除
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♫ 電話

夜11時。結局寝るのはいつもと同じ時間。アラームをセットして布団の中に入ろうとした時、着信音が鳴った。スマホにはオンニの名前が。「여보세요?ハウンです。」「あ、ハウン?早速なんだけど、明日空いてる?」「え?ちょっと待って・・・これといって特別なことはないよ?」「じゃあ、ちょっとだけ手伝ってほしいことがあるんだけどいい?」「何?」「それはお楽しみ!明日9時に私がいる美容室の前に来てくれる?」「わかった。じゃあ、もう切るね。また明日。」「じゃあね〜!」オンニは美容師。まだ始めたばかりだから、あんまり慣れてないらしい。でも、この間メッセージで「これから接客できるんだ〜!楽しみ!」って言ってた。何されるんだろ・・・?私は髪を染めたことは一回もない。オンニはそういうのに興味があったけど、私はあんまりなかった。子供の頃、一回だけヘアマニキュアを塗ったことがあるくらいだ。「明日・・・何されるんだろ。」それだけ呟いて、私は眠りに落ちた。
#抹茶ラテさん (9cgnnijc)2024/11/24 08:55削除
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♫ キッチン〈by テジュン〉

目が覚めると「今日」の日付は「昨日」に変わっていた。4時か・・・なんか目冴えちゃったし、起きよ。案の定、リビングには誰もいない。ソファーに座って、なんとなくテレビをつけてみる。チャンネルを回してみるけど、見たいものがなくて消した。「NO LIMIT!」でも見るか。もう一度、テレビをつけて動画サイトを開いた。「NO LIMIT!」と検索する。検索して真っ先に出てきたのが視聴回数が一番多い、「ON vol.2」という全部のリアクション、行動を全力でやるというコンテンツ。このコンテンツはもうなんか・・・色々やばい。キャラが変わりすぎてる。ソンホがスニョイヒョンみたいになってたし、ジュンホヒョンが「妖精さん、さよならー!もう来なくてもいいよー!」って言ってたし。その後、ジュンホヒョンは妖精と喧嘩をしたらしい。ジュンホヒョンがスタジオで上を見つめながら「ごめんね〜。許して・・・?」って言っていたのをよく覚えている。「何見ようかな〜?」下ボタンを押してスクロールさせていると、なんとなく目に留まったのは「ドアの向こうのお客さんは帰りました」という退勤コンテンツ。NO LIMIT!には退勤コンテンツが多い。「睡眠退勤」「ドアの向こうのお客さんは帰りました」「ルーレット・ライフ」など。「睡眠退勤」はその名の通り、早く寝られた人から退勤するというゲーム。「ドアの向こうのお客さんは帰りました」は、誰も見ていない隙に部屋から出て、3分間誰にも気づかれなかったら退勤。気づかれたら、また部屋に戻るというゲーム。「ルーレット・ライフ」はルーレットで決められたミッションを5つクリアして、PDからOKをもらって、最初にいたスタジオに早く戻ってきた人から退勤。俺はさっき目に留まった「ドアの向こうのお客さんは帰りました」を見ることにした。リビングにオープニングの曲が流れる。この撮影は倉庫でやったんだよな・・・途中で靴置いてきちゃったし。NO LIMIT!はだいぶ過酷な撮影が多い。ルーレット・ライフなんて「山の頂上で3分間スピーチ」に当たったんだから!3分間スピーチは全然苦じゃないけど、「山の頂上で」っていうのが大変なんだよ!わざわざ2時間かけて行ったんだよ?大変だった・・・。少々大変な思い出を考えつつ、1人で楽しむ。「안 돼!」 「아이고・・・」などの叫んできたワードが脳裏をよぎる。「起きてたんですね。」ハウンがキッチンから顔を覗かせる。「邪魔しないようにしますね・・・!」ハウンは本当に配慮のできる人だと思う。「いや、俺も手伝うよ。」いつも13人前を大変ながらも、作ってくれてるから手伝わないと。「今日オフのメンバーって誰ですか?」今日のオフメンバー?「確か・・・ソジュニヒョンとミンウヒョンとスニョイヒョン。ソンホとスンウとジュニョア?あと、俺。」確かそうだったはず。「7人ですか・・・実は私、今日は少しだけ用事があって・・・。少しだけ抜けてもいいですか?11時までには帰ってきますので。」「うん、いいよ。どこ行くの?」「オンニがいる美容室に・・・ただ来てとだけ伝えられました。」美容室・・・ハウンってあんまり髪型とか気にしなそう。「さて、朝ごはん作りますよ!」ハウンが腕まくりをして、気合を入れている。俺も頑張ろ!
#抹茶ラテさん (9cgnnijc)2024/11/24 08:56削除
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♫ 慣れない感覚

静かな音楽が流れるここはオンニの美容院。何をされているかというと・・・染髪。さっきから、オンニとその先輩に髪をいじられている。さっきは紫っぽいの何かを髪に塗ってたし、「色抜く?」とか聞かれたし・・・。一体何をやっているのか知らないけど、少しやばい予感・・・。

***

「綺麗にできてるじゃん!」先輩さんがオンニを褒める。「ありがとうございます!」礼儀正しくお辞儀をするオンニ。そして私は・・・髪をよくわかんない「ラベンダーグレージュ」っていうのに染められた。そして、美容院を出るときに「また染めてあげるね〜!」と言われた。髪を染めるのは別に悪くないけど、LIMITの皆さんより派手には絶対にしない・・・!だって、私が目立っちゃうとあんまり良くない気がするし。慣れない感覚を抱きながら、家に帰る。「ただいま帰りました。」何やらキッチンからドッタンバッタンと音がする。「これってどうするの?」「だからヒョン・・・!」うわぁ・・・なんか嫌な予感。「どうかしましたか?手伝いますよ?」思い切ってキッチンを覗くとそれはもう・・・。なんかすっごい散らかってる!「おかえりー。あれ?髪染めた?」事情を説明してあるテジュンさんは、気づいちゃったらしい。「あ、はい・・・オンニが美容師見習いで。実習のために染められました。」それを説明すると、キッチンにいるテジュンさん、ソジュンさん、ジュニョンさんは私の頭からつま先までを見つめた。そして「似合ってるんじゃない?」「綺麗!」と褒めてくれた。「ありがとうございます!でも、髪を染めたときに似合うのは皆さんの方ですよ。」私なんか今までこんなの興味なかったし。「まぁ、そう言わずに!」後ろからスニョンさんが喋りかけてきた。「何作ってるの?」「参鶏湯!ヒョンも食べる?」「ジュニョアが作ったのなら食べるよー!」この光景・・・ジフンさんに見せたら嫉妬しそう。ジフンさんはクールだけどスニョンさんのことが大好きで、時には一緒に寝ることもあるそう。リビングの時計が12時を知らせる。「作り終わったら、昼ごはんにしましょう!」
#抹茶ラテさん (9cpz89dw)2024/11/30 21:28削除
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♫ 家事

釜山公演2日と仁川公演1日目が終わり、今日は仁川公演2日目だ。韓国での公演はこれが最後。今日も皆さんは朝早くからリハーサルに行っている。私はその間にタッカルビの準備。そして、今日はカンジャンケジャンも買う予定。「What‘s wrong〜♪」自然と口ずさんでしまうメロディー。これは私が最近聞いている、ガールズグループ「with*one」の曲。「with*one」は4年前にデビューした。最近、カムバして音楽番組で1位を取っていた。音楽に乗りながら、鶏肉をコチュジャン、醤油、砂糖などと一緒に混ぜる。冷蔵庫に入れて、漬け込みは完了!その間に、野菜を一口台に切る。ザク、ザクという音が音楽の裏で聞こえてくる。よしこれで、タッカルビの準備は終わり!あとは何をしようかな〜?8月の空は、だんだんと暗くなりつつある。あ、出前頼んでおこ。私は出前アプリを開き、美味しいカンジャンケジャンのお店の出前をお願いした。これで今度こそ、やることがなくなった。しばらくキッチンで考えたのち、私が思いついたのは「鏡拭き」だった。この宿舎には鏡が多い。まぁ、アイドルはヘアスタイルなどで結構印象変わったりするから、そこら辺は重視してるんだよね。まずは・・・玄関!私は雑巾と洗剤とスマホを持って、玄関に行った。私は、スマホをさっきまで使っていたイヤホンに繋いだ。接続完了!よし、やるぞ!鏡を拭くときは当然、自分が映る。今までは黒髪だった私が、今は少しだけ茶色っぽくなっている。・・・悪くはないかも。そんなことを思いながら、玄関の大きな鏡を拭いた。ただその鏡は本当に大きくて、私の身長じゃ届かない。しょうがない、椅子を持ってきてその上に乗ろ。私は一度、自分の部屋に行って椅子を取ってきた。体が汗ばんできている。家の中とはいえ、8月の廊下は暑い。ちょっと待って、一回冷房の元へ・・・!私はキッチンへと通じるドアを開けた。キッチンはリビングと直通だから冷房の冷たい空気も届く。「はぁ・・・暑かったー!」私は誰もいないキッチンで1人、座り込んで体を冷やした。冷蔵庫の表面は冷たくて、体の熱を奪ってくれる。私はそのまま立ち上がり、冷蔵庫から水を出した。朝から入れてあった水は冷えていた。ペットボトルを首に当て、私は廊下に出た。やっぱり、熱気がこもっている。窓開けよ。私は玄関の窓を開けた。あと、階段の窓も。私は今度こそ、椅子の上に立って鏡を拭き始めた。やっぱり少し埃をかぶっている。そのせいか、少しむせてしまった。私は一度、椅子から降りて雑巾を洗いに洗面所に行った。洗面所の鏡をやろうかな・・・あと、お風呂場も。なぜかやる気スイッチがオンになった。確か、皆さんの部屋の前の廊下にも1枚ずつ鏡が・・・。よーし、全部やってやる!
#抹茶ラテさん (9cpz89dw)2024/11/30 21:28削除
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♫ 気づけば・・・

音楽を口ずさみながら、鏡を拭いていると時間は早く過ぎる。気づけば、ライブは終了時刻間近になっていた。そろそろ、カンジャンケジャンも届くかな?私も、タッカルビの準備しないと。そう思って、最後の一枚の鏡を拭きあげてキッチンへ行く。手を洗って、冷蔵庫を開けてボウルを出すと、鶏肉はうまく漬け込まれていた。あとは、焼くだけ!すると、ピンポーン♪と玄関ベルの音がした。「はーい。」「カンジャンケジャンの出前でーす!」配達員さんが元気よく言う。私は玄関に出て、カンジャンケジャンを受け取った。もらった袋から、カンジャンケジャンの匂いがする。それを食卓に置き、私はタッカルビを炒める。ジュウジュウと焼ける音がし、ソースのいい匂いがキッチンを漂う。これは私の夜ご飯用。先に焼き上がったタッカルビをお皿に乗せた。多めに炊いておいたご飯ももらって・・・。とりあえず、私の夜ご飯は確保できた!次は、皆さんの分!私は、大きなフライパンを出して、その上に鶏肉と野菜を乗せて炒める。それを三回ぐらい繰り返すと、結構な量のタッカルビができた。あとは乾かないようにラップをして・・・。残りは帰ってくるのを待つだけ!その間に、自分の分を食べちゃお。「いただきます。」と挨拶をして自分で作ったタッカルビを口に運ぶ。うん、美味しい!自分で言うのもなんだけど。パクパクと食べ進めていくと、すぐになくなってしまった。まぁ、でもこれぐらいでいいかな。あんまり食べられないし。そう思って、食器を片付けた。すると、ドアの開く音がして玄関が騒がしくなる。「お帰りなさい!お疲れ様でした!」「本当に疲れたー!体力使い切ったよ・・・。」とセフンさんがげんなりしている。皆さんは荷物を床に放り投げ、ゆっくりと食卓についた。私は3枚のお皿に乗ったタッカルビを置いた。「うわぁ・・・!今日のご飯なんか豪華・・・!」ジュンホさんが目をキラキラさせながら言う。「はい、少しだけですけど。」「ありがとー!」ジュンホさんを始めとして、皆さんがとても喜んでいる。喜んでくれているけど・・・やっぱり少し疲れている感じが隠しきれていない。仁川公演が終わって日本公演は10月だけど、9月の後半には出国予定。残りの3週間ぐらいは休んでほしいなぁ・・・。とは言っても、スケジュールがないわけではない。9月上旬には「Universe MUSIC Award」がある。このアワードは「Liola」に所属するグループが、各々パフォーマンスを披露して1位を決めるというイベント。去年、LIMITは1位を取っていた。その練習もしないといけない。日本に行ったら行ったで、番組に出るということが決まっているらしい。売れているアーティストは大変だね・・・。でも、私は皆さんの笑顔を見るのが好き。疲れていても、その明るい雰囲気と笑顔で吹き飛んでしまう。私がここに来て、少し経った頃にソジュンさんが私の部屋に話しに来たことがあった。私が無理してないかとか、困っていることはないかとか。その時のソジュンさんと、今のソジュンさんは全く変わっていない。むしろ、もっと頼もしくなった。今だって、楽しそうに笑いながらご飯を食べている。LIMITって本当に素敵だなって思う。メンバー全員が仲がいいし、困っている時には絶対に手を差し伸べてくれる仲間がいる。そして、何より音楽で楽しませるということに自信を持って向き合っている。そんなところをDialの皆さんは好きになるのかもしれない。私は、食卓で笑い合う皆さんを眺めた。
#抹茶ラテさん (9cpz89dw)2024/11/30 21:29削除
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♫ Universe MUSIC Award

それから2週間。今日は「Universe MUSIC Award」だ。Day1とDay2に分かれていて、今日はDay1。今日はLIMITの出演はなくて、明日に出演する予定。少し遅くまでスケジュールが入っている95‘sとジェユンさんとテジュンさんを除くメンバーの皆さんはさっきから、テレビでUMAを見ている。「今年も豪華なメンバーだね・・・!」スンウさんが感嘆の声を上げる。「本当に豪華だね、明日が楽しみ。」スンミンさんがスンウさんに向けて笑顔を作る。スンウさんとスンミンさんは、里帰りにお互いを連れていくほど仲がいい。私も皆さんより少し離れてUMAを見る。今は、「Entremets」のステージ。「Entremets」は去年デビューした6人組のガールズグループ。デビュー曲の振り付けが話題になり、MVの再生回数は1億回を突破した。「あ、この間一緒にチャレンジやった子!」ジュニョンさんが声を上げた。「名前は?」「イェウォンとソア!」「早速呼び捨て・・・!?ジュニョアは人脈広いからね・・・。」ヒョンウさんは驚きの声を上げる。へぇ・・・ジュニョンさんって人脈広いんだ。確かにチャレンジとかよく取ってるし、動画の中では全員と仲良くしている気がする。あと、よく差し入れを入れるらしい。UMAでのEntremetsのステージが終わり、コメントタイムになった。イェウォンちゃんが「先輩たちを超えられるように頑張ります!」と言った。その瞬間、テレビの前が騒がしくなった。「おぉ・・・頑張れ!」と応援するスンミンさんと「負けないよ?」と画面越しに意地を見せつけるスニョンさん。そして、何やら真剣にスマホで文字を打っているジュニョンさん。Entremetsの皆さん・・・LIMITの本気はすごいので、頑張ってくださいね・・・。
#抹茶ラテさん (9cpz89dw)2024/11/30 21:30削除
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♫ NIGHTFALL

UMAは最後の「Jamais vu」のステージに移った。「Jamais vu」は3年前にデビューした6人組のボーイズグループ。爽やかな曲が似合う青年って感じのグループ。Jamais vuが4曲ほど披露した後、誰もが聞いたことのあるイントロが響いた。「NIGHTFALL」というJamais vuの中で最も再生された曲。チャレンジ動画は数多く投稿され、いろんなアーティストがチャレンジをしていた。LIMITも96‘sの皆さんがやっていたのを動画で見た。その曲が流れると、全員が少し踊っていた。スニョンさんに限っては普通に立って踊ってるけど。「上手ですね・・・!」私が声をかけると「そりゃそうだよ!いっぱい練習したんだから!」とスニョンさんが答えた。「ハウンも踊れるの?」予想外のことを聞かれた。「はい・・・サビなら少しだけ。」すると、スニョンさんは少し驚いた顔をしてから「踊ってみてよ!」と言った。「えっ?ここでですか?」「そう!ほら、ちょうどサビに入るから!」ものすごーく断りづらかったので、しょうがなく踊ることにした。サビの部分は足のステップが重要。手振りも多いけど、足のほうが大事。踊るのとか、久しぶりかもしれない。サビのラストの「Nightfall」のパートに合わせて、顔を隠す。サビが終わって顔を隠すのをやめると、全員が驚いた顔をしていた。「すっごく上手でした!」スンウさんが褒めてくれて、私は照れくさかった。「なんでそんなに踊れるの?習ってるとか?」ジュンホさんにキラキラの目で詰め寄られる。「小さい頃・・・というか高校生の時はダンスをやっていました。」「踊れるんだ・・・!」とジュンホさんが純粋な笑顔で笑う。「活動できそうなぐらい上手だけど・・・?」私に向けられた目には疑問が浮かんでいた。「でも、私は今のままで満足しています。今のこの仕事が楽しいので。」「そっかぁ。」スニョンさんが少し残念そうな、だけど、満足したような顔でそう言った。「明日が楽しみ。」と言ったジフンさん。小さな声だったけど、この場にいる全員が聞き逃さなかった。「明日、頑張ってください!」と伝えると「全力でパフォーマンスしてくるよ!」とスニョンさんが大きな声で言った。
#抹茶ラテさん (9cykvmmw)2024/12/6 21:56削除
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♫ スケッチ

「皆さん、お疲れ様でした!」次の日、LIMITの皆さんが帰ってきた瞬間に私は労いの言葉をかけた。「ハウンもお疲れ様。もう夜遅いから寝てもいいよ?」ソジュンさんが気を遣ってくれているけど「いえ、皆さんが寝るまでは起きてますよ?仕事ですから・・・!」「だって、俺たち多分だいぶ遅くまで起きてるよ?」「いいんです!」私は無理矢理言って、起きていることにした。「疲れてカフェイン足りない・・・。コーヒー飲も。」珍しくソンホさんがコーヒーを自分で淹れている。私は「淹れますよ?座っててください。」と言ったけど、ソンホさんは「いいよ、自分でやる!」と言った。珍しい・・・!ソンホさん、コーヒー淹れるの苦手って言ってたんだけどなぁ。ま、いっか。この後、LIMITの皆さんは何をするのかわからないけど、それなりに遅くまで起きているらしい。私は、シャワーを終えてまだ寝ないけど、自分の部屋に行った。窓辺に置いてある花瓶には青い薔薇、ガーベラ、白いアネモネが飾ってある。私はなぜかこの光景を残したくて、スケッチを始めた。写真を撮って、それを元にスケッチを書いていく。こんなのいつぶりだろ・・・?中学生の時はよく絵を描いていたけど、高校生になってダンスをやるようになってから、絵を描くなんてことはあまりやらなくなった。夢中で書いていたから、何時に寝たか覚えていない。だけど、眠りにつく直前に誰かが私の部屋をドアを開ける音がした。
#抹茶ラテさん (9cykvmmw)2024/12/6 21:57削除
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♫ 花言葉

目が覚めて、時計を見ると針は深夜2時を指していた。私が起き上がると、布ずれの感触がした。背中にはブランケットがかかっていた。きっと、誰かがかけてくれたんだろう。でも、誰だろう?さっき、寝る直前に誰か来た音がしたんだけど・・・。気のせいだったのかな。近くに置いてあったスマホを手に取って開くと、さっき撮った写真が表示されたままだった。私の机に置いてあるスケッチブックの中の花の色は、まだモノクロ。この際、完成させたくなって私は続きを書くことにした。カーテンが開けてある窓に、ちょうど月の光が入ってくる。私は自分の引き出しから色鉛筆を出して、色塗りをすることにした。写真をもとに色をつけていくと、スケッチブックの中の花は、一気に現実味が増した。青い薔薇の花言葉は「夢かなう」だったと思う。他にも「奇跡」という意味があったと思う。青い薔薇が塗り終わり、続いて黄色のガーベラ。花言葉は「優しさ」「親しみやすさ」。LIMITの皆さんにぴったりの明るい花。青い薔薇も「一生を共にする」という意味で、ラブソングのMVに使われていた。「希望」「期待」「真実」の花言葉を持つこの白い花はアネモネ。この花は私のお気に入りの花でもある。儚くて、純粋な感じがして。こうして全ての花の色塗りが終わった。時計はもう起きる時間より2時間前を指しているから、少し寝ることにした。
#抹茶ラテさん (9d5mr0g4)2024/12/11 20:23削除
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♫ 解決

朝ごはんの時間に私は「昨日の夜、私の背中にブランケットかけてくれたのって誰ですか?」と聞いてみた。すると、意外にもジェユンさんだった。ゲームしてたから、私の部屋なんかに来ないと思ったのに。理由を聞いたら「エナドリどこにあるか聞こうと思って。」と言った。そういうことだったのか、と私は納得した。ついでに、エナドリの場所も教えてあげた。そして、ジェユンさんが食卓に戻ろうとする時に耳元で「絵、上手だった。」と褒めてくれた。それはずるいよ。あんなかっこいい人にそんなこと言われたら・・・ねぇ。「今日オフの人って誰ですか?」食卓に近寄って聞くと、「「「「「はーい。」」」」」と5人の声がした。「ソジュンさんとセフンさん。スニョンさんとジュンホさんとスンミンさん。わかりました。ありがとうございます!」今日の昼ごはん・・・食べたいもの聞けばいいかな。「あとの皆さんはオンですね。」「そうだよー。」ミンウさんが言う。「外に出る時は声かけてください。」これは私が毎回お願いしていること。「了解!」外に出る時は一言言ってからってお願いしている。何をしにいくかとかは聞かないけど、とにかく誰がいないとかは把握しておかないとだから。「食べ終わったなら、お皿片付けますね。」私は両手で空いているお皿を持ってシンクに置いた。「これもいいよー!」ジュンホさんも持ってきてくれた。「ありがとうございます、ジュンホさん。」私がお礼を言うと「ねぇ、ハウン?」ジュンホさんが目を怪しげにキラキラさせながら言う。「何ですか?」「あとで絵、見せてよっ!僕もみたいから!」ジュンホさんはそれだけ言ってまた戻って行った。絵が見たい・・・?別に上手でもないし、たいした絵でもないけど・・・。こうなったらしょうがない、見せてあげよう。私は気を紛らわすようにお皿を洗った。
#抹茶ラテさん (9d5mr0g4)2024/12/11 20:24削除
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♫ 絵

「ジュンホさん。」私がキッチンから顔を出して手招きすると、すぐに来てくれた。今はオンの皆さんはいなくて、完全にオフの皆さんだけが残っている。「別にたいした絵じゃないですよ?」私はそう言いつつも、部屋にジュンホさんを入れてスケッチブックを開いた。ただ花を描いただけの絵を見て、ジュンホさんは何がいいんだろう?「ハウン・・・これすっごく綺麗!」スケッチブックから顔をあげたジュンホさんの目は輝いていた。「もっと描きなよ!みんなに見せてこよー!」ジュンホさんがスケッチブックを持ったまま、少しだけ悪い顔をして私の部屋を出て行った。ちょっとだけ・・・嫌な予感が。私もジュンホさんを追って、リビングに行く。ジュンホさんはもうすでに机に私の絵を置いて、何やら説明していた。「これハウンが描いたんだって!」あぁ・・・言っちゃったか。「本当?」セフンさんがお得意の天使オーラで聞いてくる。「はい・・・。」私のその言葉を聞いて、セフンさんは再び私の絵に視線を戻した。しばらくの沈黙のうち「上手じゃん!」とスニョンさんの声が響いた。「綺麗だよ!」ソジュンさんも続く。スンミンさんは何やら考えている様子・・・。「これ、青い薔薇と黄色のガーベラ、白いアネモネですよね?」スンミンさんはまっすぐ私の方を見て聞いてくる。「はい、そうです。」すると、スンミンさんはまた何かを少し考えてから「花言葉、選んで描きました?」と。「えっ・・・!?あ、その・・・。」確かに花言葉は知ってて描いたけど・・・意図してその花たちを描いたわけじゃなくて・・・。たまたまあったから描いただけで・・・!「スンミナ。困ってるからもうダメ!」ソジュンさんが私の様子を見てそう言ってくれた。「ごめんなさい、つい興味で・・・。」少しだけしゅんとなって謝る姿はやっぱりマンネラインなんだなって思う。「いえいえ・・・!こちらこそ、こんなただの絵を褒めてもらって嬉しかったです!」すると突然、ジュンホさんが「これ・・・飾りたい!」と言った。そして「妖精さんもそうでしょ?」と妖精さんにも聞いている。ジュンホさんが妖精さんとコミュニケーションをとっているらしきところは、ただの空中にしか見えない。妖精さんと話したあと、少し悪魔っぽく笑って「飾っていい?」ともう一度聞いてきた。「別にいいですけど・・・もう少し綺麗に描きますよ?あくまでそれは落書きですので・・・。」「いっつもそうじゃん・・・!」セフンさんが少し声を荒げた。「いっつも否定的になってる!」まっすぐなその声と眼差しが私を動けなくする。「もっと自信持ちなよ!せっかく上手なんだから・・・。」確かに・・・そうだよね。どうしてか、いつも否定的になってしまう。「そう、ですよね。セフンさんの言う通りです。次から気をつけますね!その絵・・・どうぞ飾ってください!」私は笑顔で伝えると「ありがと!」とジュンホさんが答えた。「どこに飾ろっかなー?」軽い足取りのジュンホさんが妖精に見えた。
#抹茶ラテさん (9dcvi8tk)2024/12/16 22:02削除
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♫ 得手不得手

12時半過ぎ。さっきヒョンウさんが帰ってきた。なんか大きな袋を3つ持って。「なんか色々もらったよー!香水?帽子?靴下と・・・あと上着!」リビングの机に広げて、今いる皆さんに見せている。どうやら、アンバサダーの仕事でもらってきたものらしい。「この香水は・・・ミンウヒョンが好きそう!帽子はジュニョアかな?」リビングでは、メンバーを思いやる気持ちで溢れた会話が広げられている。私も気になったので、キッチンからリビングへ出た。「この箱は?」スニョンさんが青いリボンで留められている黒い小さな箱を取り出した。「私この箱知ってます・・・!腕時計ですよ!」確か、オンマがこんなようなものを持っていた気がする。「腕時計?開けてみよー。」スニョンさんは綺麗にリボンを解き、蓋を開けた。すると私の予想通りの腕時計が姿を現した。「この腕時計・・・すっごく高いんですよ!それをもらえるなんてすごいですね!」私が興奮混じりに言うと、「うわぁ・・・。こんなのもらっちゃっていいの?」「いいんだよいいんだよ!」ソジュンさんが躊躇うヒョンウさんに時計をもらうように言う。「ただいま帰りましたー。」廊下からのんびりした声が聞こえてきた。あ、ジフンさんだ。「ジフニヒョーン!これあげます!」ヒョンウさんがジフンさんに向かって差し出したのは、ワイヤレスのイヤホンだった。「この間壊れたって言ってたでしょ?仕事でもらったからあげる!」「くれるの?ありがとう。」ジフンさんはイヤホンを大切そうに受け取ってカバンに入れた。ふと目に入った時計は1時近くで、昼ごはんの時間をとっくに超えていた。「お昼ご飯・・・どうします?出前とります?ラーメン?待って下さるなら、サムギョプサル用のお肉があるので、それ焼きますか?」ヒョンウさんが「お肉がいい!」と言った。「俺も・・・!」ソジュンさんも目を輝かせている。「わかりました、ちょっと待っててください!」キッチンに入って冷蔵庫からお肉を出していると、セフンさんがキッチンに入ってきた。「どうかしました?」私が声をかけると、少しだけ表情を曇らせた。「セフンさん・・・?」「さっき言い過ぎたよね。ごめんね・・・。」目線を少し下げながら謝ってきたセフンさん。「別に気にしてないですよ?」「でも・・・!」私は何か言おうをするセフンさんの声を遮ってこう言った。「人には得手不得手があるじゃないですか。それと同じですよ。私の不得手が否定的になってしまうっていうことだったんですよ。だから、気にしないでください!」私ができるだけ明るく言うと、セフンさんは目を合わせて「俺が気にしすぎてたの?」と言った。「なぁんだ!安心したらお腹空いた!ハウン、早く焼いて!」元気にそう言ってリビングに戻って行った。セフンさんって本当に罪な人だなぁ・・・。あんなに綺麗なルックスなのにステージではかっこよくて、NO LIMIT!では反則をいっぱいしるのに、オフの時は可愛いくて。セフンさんのファンは大変そうだ・・・。
#抹茶ラテさん (9dcvi8tk)2024/12/16 22:03削除
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♫ 出国の日

9月も後半になり、だんだんと涼しくなってくる。明日はLIMITの出国の日。日本公演のために日本に行くんだって。そのせいか、今日は一日中ドタバタしていた。「あれ?スマホどこに置いたっけ?」とか「この間使って・・・入れたはずだけど?」とか「ここにパーカー置いたの誰!?」とか。廊下で滑った人が3名。スニョンさん、ジュンホさん、ヒョンウさん。スニョンさんはソジュンさんのパーカーを踏んで滑って、ジュンホさんは妖精さんを追いかけて床で滑る。ヒョンウさんは謎のダンス踊ってたから?とにかく騒がしい。そんな中、1人で静かに準備をしているメンバーがいた。ソンホさんとジフンさんだ。2人は部屋で自分の荷物を整理し、必要なものは下に降りてきて取りにくる。リーダーのソジュンさんはあんなに騒がしいのに、2人は静かにやっている。今現在、ジフンさんに限っては荷造りが終わったらしく、ソファーに座って寝ている。ジフンさんは座って寝ていたけど、やがて体が傾いて、横になった。私はそばにあったブランケットを取り、かけてあげた。するとジフンさんは少し動いたから、起こしたかな、って思ったけどブランケットをかぶって寝ていた。「準備終わったー!」そこへ入ってきたのはうるさい虎・・・じゃなかったスニョンさん。「静かにしてください!ジフンさん寝てるんですから!」私も小さな声で言う。「ジフナー!ゆっくり寝てね〜。」スニョンさんが耳元で囁く。するとそれがくすぐったかったのか、ジフンさんが猫のようにう動いた。「ん〜。」と言いながら反対側に寝返りを打った。クッションを持って寝ているジフンさんは、肌の白さが際立って人間味が薄れていた。「ジフナ〜。너무 귀여워!」 と言いながらスニョンさんは写真を撮っている。「ハウン〜!ちょっと来て!」2階から私を呼ぶ声がした。「はい、今行きます!」聞こえるように返事をして階段を上がると、ソジュンさんが「こっちこっち!」と手招きしていた。「どうかしました?」「ちょっと片付けるの手伝って欲しくて・・・。」ソジュンさんは恥ずかしそうに私を部屋に入れた。「探し物してたらこうなっちゃって・・・。」ソジュンさんの部屋はずいぶんと物があった。「あらら・・・。よし!では早速片付けましょう!」気合を入れるとソジュンさんがびっくりしたような視線で、私を見てから「オー!」と言った。
#抹茶ラテさん (9dilbcgy)2024/12/20 22:03削除
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♫ 3時

「ソジュンさん、これはどこですか?」「右の棚の一番下の引き出し!」「あ、ここに50ウォン硬貨落ちてましたよ?」「この間転がってったやつ!貸して!」ベッドの下から50ウォンが出てきたり、イヤホンが絡まっていたり・・・。とにかくいろんな物が置いてあった。大変だ・・・。

***

「これで綺麗になりましたね!」私が大満足!ソジュンさんは「疲れた・・・。」と言って床に座り込んだ。「ヒョーン!何やってたのー?」ヒョンウさんが疲れを吹き飛ばしてくれるような笑顔で聞いてきた。「ソジュンさんの部屋が散らかってしまったので、片付けてました。」私が代わりに言うと、「ありゃ。大変だったでしょ?ヒョンはいつも物適当に置くんだから。」「わかってますー!」ソジュンさんが拗ねたような口ぶりで言う。なんか子供みたい。私より年上だけど可愛いところもあるんだなぁ。「休憩にしますか?午前中にクッキー焼いたんです!」「食べたい・・・!」ヒョンウさんがさっきより笑顔になる。「俺も食べるー。」ソジュンさんもゆっくり立ち上がる。「食べ過ぎには気をつけてくださいね?」「「はーい。」」と仲良く返事が返ってくる。ヒョンウさんとソジュンさんの後ろ姿は本物の家族のように似ている。それぞれに個性があるけど、心はいつも一つで、いつも前を向いて立っている。誰か1人が後ろを向いていることはないし、そんなことがあっても必ずメンバーの誰かが前を向かせる。その中でもソジュンさんは特にメンバーを気遣っている。最年長でリーダーだからってこともあるかも知れないけど、いつもメンバーのことを優しい目で見ていて、他のメンバーたちの言うことも聞いていて、まとめる時にはしっかりまとめてくれている。メンバーの皆さんも、全員がソジュンさんのことを信頼していることがよくわかる。だけど時々「嫌だよー!」と子供っぽくなる。これも魅力なのかな?

***

リビングに戻るとジフンさんが起きていて、スニョンさんと一緒にゲームをしていた。「あぁ!ジフナ〜!」「追いついてね。」どうやらレースゲームらしい。私はゲームに詳しくはないからあんまり知らないけど、有名なレースゲーム。ゲームも気になるけど、私はキッチンに行って容器からクッキーを取り出してお皿に乗っけてリビングのテーブルに持っていった。「美味しそう〜!」ヒョンウさんの目がきらめく。「コーヒー淹れますか?」「甘いのがいい!」「俺はブラック。」それぞれの要望を聞いてキッチンに戻る。すると隣のドアが開き、ジェユンさんが「タブレット用のアダプターどこにあるかわかる?」と聞いてきた。「アダプターですか・・・?今リビングにいるメンバーに聞いてみますね。」私はコーヒーを淹れる手を一旦止め、リビングで「ジェユンさんのタブレット用のアダプター知ってる人いますか?」と聞いた。「確か、スンウが持ってた気がする!」「あれ?ソンホじゃんなかった?」「違うよ!セフニヒョンだよ!」「テジュンだよ。」全員言ってることが違う・・・!?「わ、わかりました・・・。」私はキッチンへ戻り、「スニョンさんはスンウさんが持っていると言ってて、ソジュンさんはソンホさん。ヒョンウさんはセフンさんで、ジフンさんはテジュンさんが持っていると言ってました。」そう言うとジェユンさんはキョトンとした後「わかった、聞いてみる。ありがとう。」と言って戻っていった。あ、コーヒーのお湯冷めちゃった。もう一回沸かそ。誰かが階段を降りる音がする。リビングから聞こえた声はセフンさんの声だった。「ソジュナ?ちょっと来てくれる?」そう言ってソジュンさんへ上に行った。
#抹茶ラテさん (9dilbcgy)2024/12/20 22:04削除
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♫ 空港〈by セフン〉

正直言えば、空港は苦手。サセンに絡まれたことがあるから。あの時のサセンの目は、今でも思い出すと怖い。明日大丈夫かな・・・?ぐるぐるといろんなことを考えていると、ドアをノックする音がした。「ヒョン?入っていい?」スンミナだ。「うん、いいよ。どうしたの?」「充電器壊れちゃったから貸してくれない?」「わかったー。」俺は充電器を引き出しから出してスンミナに渡した。「ありがとう。」と言ってドアを閉める時に「相談すれば?」と言ったのが聞こえた。バレてたか・・・。俺は昔から悩んでたりすると表情に出るとよく言われる。少しだけ・・・話そうかな。そう思って階段を降りた。「ソジュナ?ちょっと来てくれる?」出来るだけ平静を装ってソジュナを呼んだ。ソジュナは少し思い悩んだ顔をしてついてきてくれた。部屋に入るとミンウがいた。「やっぱり。いないと思ったらソジュナ呼んできてたんだ。」そう言うとミンウは柔らかく笑った。そしてソジュンが「空港でしょ?」と言った。やっぱりわかっちゃうか。「わかっちゃった?そうだよ、空港のこと。」サセンの被害にあったことがあるのは俺を含めて3人。俺とジュニョンとジュンホ。ジュニョンはストーカーされたことがあるんだって。ジュンホはこの間の電話。俺は空港。サセンはアイドルにとって本当に迷惑だからやめてほしい。「もし不安なら・・・ジェユンかジュンホにメガネ借りれば?」ソジュナが言った。「どういうこと?」ジェユンのメガネ?「ほら、ジェユンって視力悪いでしょ?だからいつも結構度が入ってるメガネかけてるじゃん。それかければ、周りが見えづらくなるから少しは大丈夫かなって。ジュンホはコンタクト入れてるからメガネ使ってないって言ってたしさ。」ミンウも言う。だけどそれじゃあジェユンが見えないじゃん・・・。「ジェユニとジュンホならきっと貸してくれるよ。」「困ったら手繋いでてあげるから。」2人とも優しい言葉をかけてくれる。どうしてか涙で視界が滲む。「아이고〜泣かないで〜。」「泣いてないしっ・・・!」「大丈夫だよ〜。」涙を拭ってもまた視界が滲む。「ほら、準備終わってるんでしょ?ハウンがクッキー焼いてくれてたから食べに行こ?」「焼いてくれたの?」甘い物が好きなミンウが目をキラキラさせる。「ほら、セフナも早く!」頼もしい2人が手招きする。その2人の間に入れてもらえるのはとても幸せだと思う。
#抹茶ラテさん (9dwvi4gr)2024/12/30 21:57削除
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♫ いつでも全力で

「おはようございまーす。」まだ誰もいないリビングに向かって挨拶をする。すると誰もいないはずのリビングから「ヌナおはよう。」と返ってきた。「あれ?スンウさん。早いですね。」「楽しみだから早く起きちゃったんです!」今日はLIMITの出国の日。「日本楽しみ!美味しい物いっぱいあるし、日本Dial可愛いし!」スンウさんが幸せな顔で日本を語る。「ぜひ楽しんできてください!」2人で喋っていると「もう少し早く寝ればよかった・・・。」と言いながらテジュンさんが起きてきた。「ヒョン、飛行機の中で寝れば?」「そうする・・・。」微妙に目が開いてない状態で洗面所に行ったテジュンさん。あぁ、これじゃあなんかやらかしそう。ま、もういいや!「今から朝ごはんの準備するのでちょっとうるさいかもしれません。」「わかりました!」スンウさんのエナジーにはいつも元気をもらう。ヒョンウさんのエナジーとはまた違う感じだけど、ヒョンウさんはヒョンウさんで周りを明るくしてくれる。今日の朝ごはんは、ご飯とスープ、キムチ、ナムル、焼き魚。ツアー中に体調を崩してほしくないからできるだけ栄養のある朝ごはんにする予定。前のワールドツアーは、過酷なスケジュールだったらしく、ジュニョンさんとテジュンさん、スンミンさんが体調を崩してしまった。今回はそんなことがないように全員にしっかり栄養をとってもらって、ツアーを成功させてもらいたい。「お腹空いたぁ。」スニョンさんが降りてきた。その後ろにジフンさんもいる。今日は起こさなくても起きてくれるのではないか・・・!?

***

「じゃあ、行ってきます。ここをよろしくね。」「はい、ここのことなら任せてください!皆さんも気をつけてくださいね!行ってらっしゃい。」LIMITの皆さんが玄関を出て鍵を閉める音がした。その途端、家の中はすごく静かになって世界に自分1人になった気分に陥った。しばらくそこでぼーっとしてたけど、だんだんと落ち着いてきたからいつも通りになった。さ、こうなったら好きなことをしよう!
#抹茶ラテさん (9e4lixpc)2025/1/5 07:40削除
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♫ 飛行機〈by ジュンホ〉

楽しみだなぁ、日本!日本に来たのは去年のワールドツアー以来だから、尚更楽しみ。日本は美味しい物いっぱいあるし、Dialも可愛いし!「ヒョン?なーに考えてるの?」「日本で何しようかなーって。」ヒョンウに話しかけられた。「日本って本当に楽しいよね〜。前に個人スケジュールで行ったんだけど、その時クリスマスでね。街が綺麗だったんだ!」ヒョンウが楽しそうに笑う。そうこう話している間に空港に着いた。「荷物持てよー。」僕らのマネージャーの中で、最も年上のソクウォンヒョンが車の運転席から声を出す。「全員準備できたらSP来るからな。攻撃してくるやつはいないと思うけど、気をつけておけよ。」僕も車の中に忘れ物がないか確認して、ソジュニヒョンに「OKだよ。」と伝える。「ソクウォナヒョン〜。全員準備できたってー。」「じゃ、降りるぞ。」ヒョンが車のドアの鍵を開けて、外に出るように促す。全員が降り終わると、すぐに黒いスーツを着た人たちが僕たちの周りについた。中にはたくさんの人が見える。撮影禁止のマークがあるけど、スマホを出している人がいっぱいいる。ふと、この間のサセンのことを思い出して背筋が冷えた。どうしてか冷や汗が出てくる。できるだけ顔をガラスの方に向けないようにして辺りを見る。よく見るとセフニヒョンも顔色も悪かった。その様子に少し安堵した。そばにはミンウヒョンがいる。いつもならソジュニヒョンもいるけど・・・あれ、いない?ソジュニヒョンどこ行ったんだろ?きっと、スタッフさんたちとなんか喋ってるんだろうな。僕はセフニヒョンの近くに行って「ヒョン?大丈夫?」と聞いた。セフニヒョンはいつもは自信に満ち溢れているけど、時々自信を無くして臆病になる。今はその自信がない時だと思う。セフニヒョンは僕の方のゆっくり見てから、少し躊躇って頷いた。「セフナ!」ミンウヒョンが少しだけ大きい声をあげる。「本当は大丈夫じゃないでしょ?セフニヒョンは自信に満ち溢れている方が僕は好き。どんなヒョンも好きだけど、いつもの笑顔のヒョンが好き。無理に笑顔でいてとは言わないけど、怖いなら怖いって言っていいんだよ。僕だって怖いから。サセンのこと考えるだけ嫌になるよ。だけど、話せる仲間がいるじゃん。ね?大丈夫だから。」できるだけゆっくり、壊れ物を扱うように優しく言った。「ジュンホ、ありがと。もう大丈夫だから。」そっと耳元でミンウヒョンに囁かれた。「これ、セフニヒョンに渡しておいて。」ミンウヒョンに渡したのは僕がよく飲んでいるオレンジティー。オレンジティーを入れた水筒には「Just do it」と書いてある。Just do itの意味は「やるだけ」。どんなこともやれば全てが終わる。怖いと思うのもひとときかもしれない。中に入っているオレンジティーはリラックス効果があるんだって。ちらっとセフニヒョンを見ると、少しだけ顔色が良くなっていた。よかった。「ジュンホ?どうしたの?なんかニコニコしてるけど。」スニョアが僕の顔を見ながら聞いてきた。「んー?特に何もないよー。」あんまり言わない方がいいかなって思って言わなかった。だけど、スニョアは勘がいいからきっと気づいたと思う。だって、僕から返事を聞いた時にセフニヒョンの方を見てたから。「さ、SPも揃ったから中行くぞー。人多いから気をつけてな?」ガラス戸を通り、中に入るとたくさんのスマホのカメラが僕たちを捉える。僕は少し下を向いて歩いた。ソジュニヒョンとスニョアは、みんなに手を振ってあげている。ごめんね・・・Dial。僕にはそんな余裕はないや。少し冷たい体を動かして、大きな扉をくぐった。少しの視線が僕たちに向けられた気がした。そりゃそうだよね。だって、こんなにたくさんいるんだから。「次は荷物検査だから、腕時計とかは外してねー。」ソジュニヒョンがいつもより小さな声で全員に伝達する。荷物検査の場所に行くとだいぶ視線が少なくなった。荷物をX線検査にかけ、少しの間。誰かに肩を叩かれた。サセンかと思ってビクッとしてしまった。「ごめんね?驚かしちゃって。これ、ありがとう。助かったよ。」振り向いた時にいたのはセフニヒョンで、メンバーだったことに安心した。「ヒョンこそよかった。さっきは本当に顔色が悪かったから。」そう言うと、セフニヒョンは少しだけ悲しい顔をした。だけど、すぐに笑顔に戻って「心配かけてごめんね?」と言った。「ううん、大丈夫!」そうこうしているうちに荷物が検査が終わって出てきた。僕は自分の荷物を持った後に、残っているメンバーの荷物を取って渡した。ジュニョアの荷物を取って手渡した時、ジュニョアの爪が塗られていることに気がついた。「爪、塗ったの?」「そう!ミンウヒョンに塗ってもらったの!」ジュニョアの爪は、綺麗にデコレーションされていた。左手の親指と右手の小指に歯車が描いてある。「ここ、Dial?」「そうだよ〜!可愛いでしょ?本当は日本だけじゃなくて韓国でもやろうと思ったんだけど、ミンウヒョンの時間がなかったから。日本Dialだけずるい〜!ってならないかな?」本当にジュニョアはDial想いだなって感じる。僕より年下なのに、いつも周りを見ているし、基本的にいつも元気。僕よりすごいと思う。気づけば僕はジュニョアの頭に手を置いて、撫でていた。「ちょっとヒョン・・・!僕もう子供じゃないから!」ジュニョアの耳が珍しく真っ赤。「귀여워〜. 우리 아기!」 いつまで経っても僕たちのマンネは変わんないなぁ。「ジュンホ〜!ジュニョア〜!置いてくよー!」やば、ソジュニヒョンに置いてかれる!空港は走るもんじゃないけど、ジュニョアと2人で少し走った。

***

飛行機で隣になったのは、ジェユナとミンウヒョン。ジェユナは飛行機の中だと寝てるけど、ミンウヒョンは比較的起きていて、いつも話しかけてくれるから嬉しい。もちろん、他のメンバーでも楽しいよ?「ねぇ、ジュンホ。中国語教えてよ!」ミンウヒョンはいつもの如く、笑顔で話しかけてきた。「いいよ〜。まず、何が知りたい?」「えっとね・・・사랑해요は?」「我愛你!」「じゃあ、귀여워は?」「可愛的って言うの!」「멋지다!」「驚人的!」こうやって中国語を話していると、時々練習生の頃を思い出す。まだ全然僕は韓国語を喋れない時。その時に入れてくれたのがソンホだった。僕が1人でいる時に水持ってきてくれた。話しかけてくれたけど、その時は意味がわからなかった。あの時は迷惑かけちゃったなぁ。だけど、楽しかった思い出の方が多い。番組の企画で、キャンプしたこともあった。「ジュンホ〜?」ミンウヒョンが顔をこちらに無理やり向けてくれた、我に返った。「何考えてたの?」「中国語話してると、練習生の頃思い出すんだ。」するとミンウヒョンは、「僕の弟は可愛いなぁ〜!」と言って抱きしめてきた。「ヒョン・・・!やめてよ!重い・・・。」顔が少しだけ赤くなる気がした。あぁ・・・この癖なおしたいな。「ジュンホ、顔赤いよ〜?」ヒョン、絶対からかってる!「もう!ヒョンのスマホ取って、全部データ消すよ!」こんな具合でミンウヒョンと笑いながら言い合っていると、「もう少し静かにして・・・?」というジェユナの声が聞こえた。「「はーい。」」僕たちは顔を見合わせて、にっこりと笑った。
#抹茶ラテさん (9emla4a7)2025/1/17 21:53削除
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♫ 日本〈by ソンホ〉

「まもなく着陸いたします。」韓国語のアナウンスで目が覚めた。その後に、きっと同じ内容を言っているだろう日本語らしきアナウンスが聞こえた。「ジフニヒョン、ジフニヒョン。」ぐっすり寝ているジフニヒョン。起こすのは少しかわいそうだけど、起こすしかない。「ジフナ〜。起きて〜!」セフニヒョンも呼んでいるけど、全然起きない。「起きて〜!」もう、全然起きない!「ジフニヒョン!起きないとDialに会えないよ!」そう言って肩を揺さぶっていると、少し目が開いた。「起きてー!」セフニヒョンも同じようにする。「わかった、わかったから。もう振り回さないで・・・酔うから。」「あ、ごめん。」セフニヒョンが珍しく謝った。飛行機内にアナウンスが響いた。「お客様、本日はご利用いただき、誠にありがとうございました。ただいま、目的地に到着いたしました。シートベルトを外し、お手荷物をお持ちの上、ゆっくりとお降りください。携帯電話を含む電子機器は、ゲート到着後にご利用いただけます。忘れ物のないよう、十分にご確認ください。本日もご利用いただき、ありがとうございます。またのご利用をお待ちしております。」長いアナウンスの後、荷物を持って席を立つ。「次は入国審査な。パスポート出しておけよー。」ソクウォンヒョンが少し眠そうな声だ。寝てたのかな。今日座った席は、セフニヒョンとジフニヒョンの間。ジフニヒョンは寝てて、セフニヒョンは日本語の勉強してた。僕も日本語は少しだけ喋れるけど、セフニヒョンほど上手ではない。セフニヒョンはある程度通訳なしでも喋れるけど、僕は通訳ないと話すのに時間がかかってしまう。飛行機を降りて、入国審査を受けて、いろいろやって空港を出た。空港を出たところに停まっていたのは、大きな黒い車だった。「この車乗って一旦、ホテルに行くぞ。それから、観光タイムだからなー!」その大きな車は僕たちが普段乗っている車に似ていた。「部屋割りは決めよ〜。俺たち用の部屋は4部屋用意してあるって。」ソジュニヒョンが話を振った。「じゃんけん?それとも年齢順?」「スニョア、寝てる時に転がってくるから嫌。」ジフニヒョンが苦い顔をしている。「ジフナ〜!そんなこと言わないでよ〜!」スニョイヒョンがジフニヒョンに抱きつく。「じゃんけんでいいよ。年齢順でもいいけど・・・。」「じゃあ、じゃんけんで勝った人からルームメイト選ぼ?」「가위바위보!」全員が一斉に手を出す。「あ、勝った。」「やったー!」「勝てた!」「選べばいいんでしょ?」勝ったのは、ソジュニヒョン、ジュンホヒョン、テジュナ、スンウだった。「じゃあ・・・僕は、ソジュナ!それと・・・セフナ!」95‘sの3人が揃った。これなら年齢順でも良かったんじゃない?「僕はね・・・ソンホ!あと、スンミナ!おいで〜!」ジュンホヒョンのところへ行くと、スンミナと一緒に抱きしめてくれた。続いてテジュン。「ジェユニヒョンと、ヒョンウ!あと、ジュニョア!賑やかな方がいいから俺は4人部屋〜!」次はスンウだけど・・・。「これって・・・僕はあまりの方々と一緒にってことだから事実上勝っても意味がないのでは・・・?」と言っていた。スンウのルームメイトは、スニョイヒョンとジフニヒョン。こうして車の中で部屋割りが決まった。そのあと、いろいろしゃべって、ホテルに着いた。

***

「部屋の鍵、なくさないでね?」セフニヒョンがルームキーを渡してくれる。「僕はそんな簡単に無くしません!」少しムッとしたので言い返した。「そうだよね、ソンホは基本的に物の管理ちゃんとできてるし。心配なのはテジュニの部屋なんだよね・・・。頼れるのがジェユニしかいない・・・。」確かにあの部屋のメンバーで最も頼れるのはジェユニヒョンだと思う。テジュナはよくやらかすし、ヒョンウは適当に置いちゃうし。ジュニョアはステージ以外は全然できないって自負していたから少し任せ難いし。「あ、そうだ。少ししたらソクウォニヒョンの部屋集まってだって。多分、ソジュニがメッセージ入れると思うけど。」セフニヒョンが、ドアを閉める時にそう言って別に部屋に行った。鍵を手に持ち、部屋に戻るとジュンホヒョンはスマホ片手にベッドに寝ていた。スンミナはパソコンを開いて作業をしている。多分、ジフニヒョンと一緒に作ってる曲の作業だろうな。スンミナは僕よりもずっとすごい。僕より年下なのに、ジフニヒョンと一緒に曲作ってるし、ラップも上手。ジフニヒョンも「スンミナが書く歌詞は綺麗で繊細な感じがする」って褒めてたし。公演とかすると思うけど、メンバーは本当に輝いている。どんな状態でも、全力で頑張ってるし、前を向いて走っている。グループの限界を考えず、感じずにただまっすぐ走っている。僕もこの中にいていいのか、と不安になることもある。だけど、僕は全員が大好きだから離れるなんて考えられない。LIMITは僕の夢だし、僕の生きがいでもある。前のソウル公演でソジュニヒョンも「前を向いて走ろう。きっとしっかりした道ができてるから」と言っていた。ピコン、とスマホの通知音がなった。グループトークに「今日の夜ご飯、すき焼きだって!」とメッセージが入っていた。そのメッセージに即座に反応したのは、スニョイヒョン。「わーい!」のメッセージと共にスタンプが送られてきた。スニョイヒョンは日本のすき焼きが好きなんだ。僕も前に食べに行ったことがあったけど、本当に美味しかった。思い出を振り返りながら、荷物の整理をしているとピアスが中に落ちてしまった。「あ・・・!」僕は思わず小さな声を上げた。これはジュンホヒョンとお揃いのピアスだから無くせない。練習生の頃、気さくに話しかけてくれたのがジュンホヒョンだった。今のメンバーより少し遅れて入ってから話しかけるタイミングを失っていたんだと思う。その時はまだ韓国語は上手じゃなかったけど、ジュンホヒョンが話しかけてくれた。バッグの中身をいろいろ出して、下の方に合ったピアスを見つけた。「よかった。」部屋の片隅で1人、安堵した。本でも読もうかな。そう思って、バッグの中に入っていた本を取り出す。読書は僕の前からの趣味で、本を読むと落ち着くことが多い。だけど、忙しくて疲れていたりするとあんまり集中できなくて余計に疲れてしまう。僕が今読んでいるのは、有名な作家さんが書いているミステリー小説。他にも2冊持ってきているけど、これがお気に入りだからこればかり読んでしまう。ホテルの窓の近くに置かれた、背の高いソファーの端っこに座って本を読む。午後の東京の街並みが視界の端っこで動いている。
#抹茶ラテさん (9emla4a7)2025/1/17 21:54削除
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♫ 散歩〈by スニョン〉

飛行機に2〜3時間乗って、日本に来た。今日はマネージャーもスタッフも全員連れて、すき焼きを食べる予定。日本のすき焼きは本当に美味しい。日本に来るたびに食べている気がする。そのお店は人気らしく、少し早い時間から行かないと、全員が座れる分の席はなくなってしまうらしい。ソクウォニヒョンは4時半にはそのお店に行くって言ってた。時計を見ると、まだ1時。少し外に出てこようかな。一人じゃ不安だから、誰か連れてこよう。「ジフナ〜!一緒に外歩きに行こうよ!マネージャーも連れて!」ジフナは普段なかなか外に出ない。きっと曲を作るのに忙しいんだろう。だけど、せっかく来たんだから満喫しないと!「外?ちょっと待ってて。この作業だけ終わったら・・・。」やった!OKでた!ジフナは常に作業道具を持ってきて、どこでも作業できるようにしている。そういうところが本当に頼もしい。ジフナはLIMITの曲のほとんどの制作をしているから、責任感もプレッシャーもあったと思う。だけど、ジフナはいつでも楽しそうに曲を作っている。時には寝ないで作業することもあるらしい。そして、ジフナ自身が満足できた曲ができると、少し期待のこもった目で「聞いてみて」と言ってくる。ジフナが作った曲で、僕たちは成功してきた。ジフナがいたからこそ、ここまで来れた。ジフナはLIMITの重要な存在。ソジュニヒョンも「俺より頼もしいよ」ってよく言ってる。「スニョア〜!終わったよ!」作業が終わったのか、パソコンを閉じて笑顔で振り向いたジフナ。「外行こ!誰か連れてく?」「そうだね。賑やかな方が楽しいし。」「スンウ〜!一緒に外出ようよ!」とりあえず、同じ部屋のスンウに声をかける。「いいよ!行こ!」スンウは快く引き受けてくれた。「ヒョンウヒョンとか誘ってみる?」スンウの提案にのり、ヒョンウたちがいる部屋のドアをノックする。「誰か、僕たちと一緒に外出る人いない?」ドアから顔だけ出して聞くと、「行く!」とスンウの予想通りにヒョンウが手を上げた。「じゃ、行ってくるねー!」大きな声で自分たちの部屋のドアを閉めた。隣の部屋は・・・確か、ジュンホとソンホとスンミナだよね。多分行かないと思うな。あの3人もジフナと同様、あんまり外に出ないから。ヒョンたちは・・・いろいろ忙しそうだったからやめておこう。「待ってて、マネージャー呼んでくる!」廊下の端っこにあるのがマネージャーたちの部屋。ドアをノックすると「誰?」と返ってくる。「俺!スニョン!」ドア越しに返事をする。「外出るから、着いてきて!」外に出る時は、必ずスタッフのうちの誰かを連れていかないといけない。何かあった時に対処できるようにね。「ちょっと待ってー。今準備するから。」「ドアの前で待ってる!」スマホをいじったり、メンバーたちと話してたり。しばらく経って、マネージャーが部屋から出てきた。「どこ行きたいとかある?」「特にない!普通に歩きたいかな。」そう言って、ホテルを出た。外に出てふと後ろを見ると、上の階からテジュナが手を振っていた。みんなで手を振りかえし、街を歩く。東京は相変わらず賑やかだなぁ。「コーヒーでも飲む?」ジフナのその一声で、カフェに入ることにした。「注文してくるね。」きっと、この中で一番日本語が上手なスンウが注文をしに行ってくれた。「明日が楽しみだなぁ。」ヒョンウが呟いた。「そうだね。」ジフナも頷く。「ヒョン!買ってきたよ!あのね、店長さんがねDialだったの!そして、サービスもしてくれた!」そう言って、スンウが紙袋の中身を取り出した。中に入っていたのはワッフルだった。「歩きながら食べる?それともここで食べちゃう?」「ここで食べようよ!店員さんもサービスしてくれたことだしさ。」俺たちはカフェの一角で、美味しいワッフルとコーヒーを飲んで楽しい時間を過ごした。
#抹茶ラテさん (9etpbr0t)2025/1/22 21:21削除
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♫ ホテルの朝〈by ジェユン〉

「・・・ョン!ヒョン!起きて!」遠くでテジュナとヒョンウの声がする。「起きて!リハーサルするんだから!」「今何時・・・?」「6時だよ!朝ごはん食べるんだから!」テジュナに揺さぶられてようやく目が覚めた。「先に朝ご飯取りに行ってるよ?ヒョンも早く!」テジュナとヒョンウは先に朝ご飯を取りに行った。同じベッドで寝ていたはずのジュニョアがいない。きっと、他の部屋にでも行ってるんだろう。重い体を引きずって、ベッドから起き上がる。洗面所へ行き、顔を洗ってある程度髪を整える。部屋を出て、4つ隣の部屋へ行く。この部屋は誰の部屋というわけでもない。必要なものが置いてある部屋。お菓子とかお水とか。誰でも使っていい部屋。朝ごはんも基本的にここに用意されている。「あ、ヒョン!おはよう、起きたんだ。朝弱いから心配したよ・・・!」笑顔でジュニョアが話してくれる。朝から元気だなぁ。「そういえば、昨日夜中にライブしてた?」誰かが喋る声がした気がしたんだけど・・・。「あ、気づいたの?そうなんだ!久しぶりに日本に来た記念ライブ!」「ライブするのもいいけど、ちゃんと寝るんだよ?ツアー中に体調崩したらDialに会えないよ?」「わかってるよぉ。」少し拗ねたような口調のジュニョア。こういうところも可愛いんだよなぁ。小さい時から変わってない。「小さい時から変わってない・・・じゃないよ!僕は変わったよ!」あれ?口に出てた?「ほら、早く部屋行って朝ごはん食べよ?」「ちょっと・・・ヒョン!」やっぱりジュニョアといると癒される。「あ、ヒョン!ジュニョアも帰ってきた。早く朝ごはん食べないと!今日リハーサルだよ?」今日は朝からリハーサルして、その夜に公演。「日本の食べ物は美味しいね・・・!あ、もちろんどこの食べ物も美味しいよ?」ヒョンウが朝の気だるい雰囲気を楽しさに変える。「今日も綺麗に晴れてるね。」テジュナが呟いた。「そうだね、空が綺麗。」みんなで朝ごはんを食べて、少しゆっくりしているとドアをノックする音が聞こえた。「そろそろ行くよー!」ソジュニヒョンだった。「わかったー!」テジュナが大きい声で返事をする。「ちょっと・・・!普通のお客さんも止まってるんだからね?」「あっ、ごめん・・・!」僕が少しだけ注意すると、しゅんとなったテジュナ。なんか犬みたいなんだよなぁ。そういえば、キャラクターも犬だっけ?「リハーサル!東京ドーム!」ヒョンウが楽しそうに準備をする。さて、準備できたからもう行こ。「もう行くね。」「あっ・・・!置いてかないでよ!」テジュナが引き止める声が聞こえた気がしたけど、気にしないことにする。廊下に出ると、やっぱりたくさん人がいた。メンバー、マネージャーさんたち、スタッフさんたち、メイク担当さんなど。廊下は混雑している。「全員揃った?」ソクウォニヒョンがいつもより小さい声で確認する。「まだ・・・!テジュナとヒョンウとジュニョアがまだ・・・!呼んでくる!」リハーサルに遅れが出ると練習する時間が少なくなるから嫌。Dialには完璧な公演を見せてあげたいのに。「早く!もうみんな外出てるよ?何やってるの?」「嘘でしょっ!?」途端に、部屋がドタバタを忙しくなる。「全員廊下出てるから早く!」「わかったー!」部屋にいるメンバーが全員出て、扉を閉める。「これで全員揃った。じゃ、ドームに移動するぞー!」数人のセキュリティー関係の人に囲まれながら、ホテルの大きなドアを潜る。駐車場には昨日乗った大きな車が停めらていた。順番に車に乗り込む。マネージャーさんたちは、全員別の車。この車にはメンバーをソクウォニヒョンしかいない。僕たちの車が動き出すと、それに連れて、他の車も動き出す。車の中は、メンバーの行動パターンがすごくよく分かれる。喋ってる系のメンバー、音楽鑑賞派メンバー、窓の外を見てる派メンバー、睡眠派メンバー。僕は音楽を聞いてることが多いけど、メンバーに話しかけられたら話す。車は昨日乗った順番になっている。右隣はジフナ、左隣はセフニヒョン。ジフナは比較的に静か。セフニヒョンもメンバーの特性がよくわかっているから、メンバーによって車の中の行動が変わる。イヤホンをして自分だけの世界に浸っていると、すごく楽になれる。

***

体感時間的にはすごく短い時間で東京ドームに着いた気がする。前のワールドツアーでもここにきて公演をした。会場の周りにはフラグやオブジェが飾られていた。「いやぁ・・・広いな。」改めて見ると東京ドームは広い。ここがDim Bomで埋まると思うと、楽しみ。全員で最初の位置に集まる。大体は韓国での公演と同じ。設備の違いがあるから、そこを修正するだけ。fireのイントロがかかり、一気にやる気が湧いた。
#抹茶ラテさん (9ev4lxj8)2025/1/23 21:17削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 一人の時間

今頃、リハーサルでもしているのかな。宿舎には私一人。誰かと一緒にお茶でもしたいところだけど、自分の家じゃないから人は呼べない。アーティストのプライバシー保護もあるから。特にやることがなくて、一人でぼーっとしていると電話がかかってきた。「여보세요?」スマホから聞こえてきたのはオンニの声だった。「どうしたの?」「今から髪染めに来ない?」唐突にそう言われた。「また?」「悪くはなかったでしょ?」「まぁそうだけど・・・。」「染めれば、LIMITにも好かれるよ〜?」「もうある程度の関係は作ってあるので!普通に喋れてるし!」「まぁとにかく来なよ!待ってるよ〜!」一方的に切られた電話。しょうがない、行くしかないな。なんか持っててあげるか。この間作ったクッキーが確か余ってたはずだから、これでいいや。バッグにクッキーなどをいろいろ入れて鍵を閉める。10月の午前の空気が頬を冷やしていく。一人になったからやりたいことやろうと思ってたけど・・・。いざやるとなったらなんかやる気が出ないのは何故だろうか。道を淡々と歩いていると、気づけばオンニの美容院の前の信号のところにいた。信号の色が変わり、横断歩道を歩く。透明なドアを開けると、ドアにつけてあるベルがなった。「あ、来た!店長来ました・・・!」オンニが奥の扉に向かって話しかける。「もう来たの?早いね。初めまして、この店の店長のイェビンです。」イェビンさんが礼儀正しく挨拶する。「初めまして、ミンジュの妹のハウンです。姉がお世話になっております。こちら、心ばかりのお礼です・・・!」そう言って、さっきカバンに入れてクッキーを取り出した。ちなみに、ミンジュは私のオンニの名前である。店長さんは笑顔でクッキーを受け取ってくれた。「また染める?」「普通に切るだけでいいんだけど・・・。」「あ、そう?」オンニに強引に椅子に座らされて、髪を切られる。「ちょっと短くするだけでいいでしょ?」「それでいいよ。」髪が目に入らないように目を閉じると、髪を切るハサミの音とゆったりと流れる音楽が耳に入る。今日の晩御飯、何にしようかな。いつもは大人数の量で作るから、一人分だけを作るってなると面倒になる。「はい、終わった。」オンニの声で目を開けると、鏡に映ったのは印象がだいぶ変わった自分。「結構いいんじゃない?」「ありがとう。お金は?」「3万ウォン。」バッグから財布を出して、3万ウォンピッタリ出す。「また来てねー!」店長のイェビンさんが笑顔で手を振ってくれた。手を振り返して、来た道を戻る。帰る途中にあるビルで、セフンさんの広告を見つけた。公演、うまくいくといいですね。
#抹茶ラテさん (9ev4lxj8)2025/1/23 21:18削除
Time LIMIT @ live tour

♫ 東京公演〈by スンウ〉

公演の時間まで残り15分。控え室は期待の声でいっぱい。さっき、会場を見たらすでにたくさんのDialでいっぱいだった。「スンミナー!」なんとなく一人で暇そうなスンミナに話しかける。「何?」「なんでもない!」「何それー。」スンミナと僕は練習生のことから一番仲がいい。前に実家に帰る時も連れて行ったことがある。スンミナは昔から感情を表に出すのが苦手だった。今は昔ほどではないけど、LIMITの中じゃ結構静かな方だ。今だって、僕が話しかけるまで一人でスマホ見てた。スンミナは一人が好きだって言ってたけど、いつも一人になってしまうからできるだけ話しかけるようにしている。ライブ前の控え室には、いろんな人がやってくる。マネージャーやスタッフはもちろん、僕らと交友がある日本の芸能人さんとか。さっきも、ドラマのOSTやらせてもらった時のドラマの主演の俳優さんが95‘sのヒョンたちと喋ってた。僕は日本語はメンバーの中だったらなかなかできる方だと思うけど、やっぱり日本に住んでいる人たちのネイティブの日本語には敵わない。「スンミナ、スンウ。円陣組むから集まって!」ソジュニヒョンに言われてさっき見にいった舞台裏に集まる。「じゃ、今日の掛け声はスニョンで!」ソジュニヒョンが氏名すると、スニョイヒョンは顔をあげてこう言った。「さ、今日はLuminousツアー、1日目の東京!全員が笑顔で、怪我をしないように!頑張りましょう!하나!둘!셋!파이팅!」スニョイヒョンのチャージでやる気が一段と倍増した。ソジュニヒョンは、リーダー。ジフニヒョンはプロデューサー。スニョイヒョンはダンスリーダー。ライブとか屋外公演はいつでもこの3人が中心になる。この間、その3人が別の部屋で話し合ってる時に、セフニヒョンが「3人だけに負担をかけないようにね」って言っていた。僕は普通のメンバーだから、3人より追う責任は少ないけどそれでもメンバーだ。手伝える時は手伝えるようにしているし、悩み事も積極的に聞くようにしている。ステージに上がって自分の位置につくと、左右のメンバーも同じようなことを考えているのか、少し悩んだような表情をしていた。イヤモニから流れ始める音楽と共にDialとの楽しい時間が始まる。
#抹茶ラテさん (9ewl9rtp)2025/1/24 21:51削除
Time LIMIT @ live tour

♫ パーティーナイト〈by ヒョンウ〉

ライブも終盤に差し掛かり、アンコール前のメントタイムになった。ミンウヒョンは日本語でこう喋った。「この前の、Dial partyの前に風邪引いちゃって。その時にDialに会いたいなぁって思ったんだ〜。だから、僕の力の元はDialなんだよ!いつでも元気にね!愛してまーすっ!」ミンウヒョンの隣は僕だから次は僕のメント。「Dim Bomが綺麗だね。ここでライブができることがとても幸せです!皆さんに会えて嬉しいです!僕はいつでもDialの味方だから、困ったことがあったら言ってね!大好きだよ!」僕の逆サイドに座っているジュンホヒョンはこの間の電話のことも含めて、いつも活力になっているって話していた。ソジュニヒョンはリーダーらしく、かっこよくメントを言おうとしていたんだと思うけど、毎回の如く泣いてしまっていた。ソジュニヒョンは公演ごとに感動して泣いている。僕も時々感動して涙が出ることがあるけど、ソジュニヒョンほどではない。

***

メントタイムが終わり、ついにアンコールの時間になった。「最後に、皆さんで、盛り上がりましょー!」「what are?」Dialに話しかけると「you doing!」と返ってくる。ステージにいるバンドの方たちが軽快なリズムを奏でる。その音に合わせてDialもDim Bomを大きく振る。「さぁ皆さん一緒にー!」ソジュニヒョンが音頭をとると、Dialが「I‘m taking over!wow-wow-wow-wow-wow!」と返す。これがこの曲の応援方法。前にも僕らがちょっとやってみたことがあったけど、考えた僕達ですら息が切れた。それをDialは難なくこなしている。ありがたいことだ。僕はこの時、本当に気分が良かった。僕に幸せをくれるDialと僕にとって大切なメンバーとこんなに楽しいことを共有できている。この事実だけでも、デビューしてから本当によく頑張ったなって思う。曲が終わり、一度舞台裏に戻る・・・フリをする。モニターの扉が閉まっても、数秒後にまた開く。「まだまだです!今宵はパーティーナイト!」珍しくソンホがそんなことを言った。ソンホはいつも静かでバラエティーの時でも静かにツッコミを入れている。そのキレのあるツッコミはDialからも人気だ。メインステージの端から端。中央ステージも全部使って最後の力を出し切る。無限に「wow-wow-wow-wow-wow」が流れる。ジャンプしたり、水を撒いたり。それぞれメンバーが楽しそうに踊る。僕も負けていられないと思い、近くにあったペットボトルを二本取り、蓋を開けてDialに向かって振り撒いた。その時に、テジュナにかかって拗ねた顔をしているのを見たのは気のせいにしておく。
#抹茶ラテさん (9ewl9rtp)2025/1/24 21:52削除
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♫ 하나!둘!셋!〈by ソジュン〉

「LIMITでした! 하나!둘!셋!」 全員で手を繋ぎ、礼をする。扉が閉まるギリギリまで手をふり続ける。これが東京公演1日目の本当の終わり。ステージ裏にはマネージャーやスタッフさんたちがいて、帰るなり労ってくれた。「お疲れ様!最高の公演だったよ!」「ありがとうございます。明日もあるので頑張りましょう!」俺たちの公演を手伝ってくれる関係者さんたちにもお礼を言い、ホテルへと戻る。車の中でスニョアが「Dialのスローガンみた?」「どのスローガン?」するとスニョアは、怪しげに笑ってから「『スニョイは永遠の虎』って書いてあるスローガン見つけたんだぁ!」と自慢げに話してきた。「そのDial、ペンライトに虎耳つけてた!」LIMITのペンライトはデコレーションができるものになっている。公式から出しているものもあれば、Dialが手作りのものもある。俺たちもペンライトは持っているけど、発売されているままのデザイン。デコレーションしているのは、96‘sと97‘sぐらいかな。ジフナとかジェユナとかソンホとかデコレーションするイメージないのに、意外とデコレーションしていてびっくりしたのを覚えている。「スニョアもデコレーションしてるでしょ?虎のやつ。」「そうだよ、かわいかったからデコレーションした。ヒョンもすれば?」「時間があったらやってみるよ。」マネージャーにデコレーションのやつ頼んでみようかな。後ろではヒョンウとスンウが先輩の歌を大熱唱している。家でも外でも変わらないな。東京ドームに行く時に通った道を戻ってホテルに帰る。ホテルの前について、荷物と共に車から降りる。ホテルの部屋につくなり、ベッドにダイブした。「や、ほこり立つからやめて!」ミンウが手を仰ぎながら注意してくるけど、疲れてるんだからしょうがないじゃん。「俺も!」セフナも隣のベッドに思いっきり乗った。「ちょっと二人とも!もう・・・!僕もやる!」そう言ってミンウも俺の隣に乗ってきた。セフナが「なんか恋人みたいだね。」と言った。「そんなわけない!」「ソジュナはいい人だとは思うけど、もっといい人いるよ。」セフナがベッドから起き上がって、「ライブしよーっ!」とバッグの中から機材を出す。「안녕하세요.Dial!今、公演から帰ってきてホテルにいますー。あ、ちょっと待ってて!」そう言ってカメラの前から離れて部屋についている冷蔵庫を開けた。セフナが持っているのはビール。「久しぶりにビール飲みながらライブやるよ〜。」缶を開ける音が部屋に響く。俺も飲もうかな。「セフナ〜!俺も入れて〜!」俺もビールを開けて、セフナの隣に座る。「ソジュナが来ました〜!ミンウも来れば?」セフナが誘うとミンウは「僕あんまりお酒飲めないよ?」「いいの!サイダーとかでいいから!빨리〜!」セフナに急かされてミンウは冷蔵庫を開けてサイダーを出した。「同じ部屋なので全員でライブ〜。짠〜!」 「「짠〜!」」3人で缶を合わせる。コメントには「95‘sのお酒ライブなんか見慣れたかもしれない」「ミンウだけお酒じゃないのが95‘sらしくて好き!」「いつか自宅でやってください!」と書いてあった。「自宅ね・・・。みんな映り込んじゃうよ?それでもいいの?」ミンウが話すと「むしろ見たい」「ゲストはヒョンウがいい」「意外と飲まない人とか面白そう」などなど。「LIMITは結構お酒飲む人と飲まない人で分かれるよね。」「飲まないのは・・・ミンウ、ジェユニ、ジフナ、ジュンホ、ソンホ、スンウ、スンミニぐらい?」「そうじゃない?飲めるには飲めるけど、少ししか飲まないんだよね。」そう言ってしばらく画面を見ていると「バランスゲームやってほしい」というコメントを見つけた。「バランスゲーム?お題は?」二人は少し考えた後、「今の宿舎のまま家政婦さんがいるか、もっと大きな宿舎にして家政婦さんがいないか。どっちがいい?」セフナが言った。ミンウは「今の宿舎が結構好きだから前者かな。後者だとテジュニが家政婦さんの代わりになりそう・・・!」それはそれで面白そう。いつもはハウンが家の仕事やってくれているから、俺たちはあんまりやってないんだけど、それをテジュニがやるとなったらすごいことになりそう・・・。こんな具合で色んなゲームをやりながらライブをしていると、いつの間にか1時間ライブをしていたからDialに挨拶してからライブを終了してシャワーを浴びて寝た。
#抹茶ラテさん (9ewl9rtp)2025/1/24 21:53削除
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♫ 東京観光〈by ジュンホ〉

東京2日目のリハーサルを終えて、今は自由時間。僕は帽子をかぶって街中を歩いている。隣にはジュニョア。2人で少し街を歩くことにした。「何か食べる?お腹空いているでしょ?」「食べる・・・!」「何がいい?なんでもいいよ、ジュニョアが食べたいの食べな。」「じゃあ、日本のお菓子がいい!今は甘い物の気分かな。」「甘いもの・・・?ヒョン!日本のお菓子で美味しいものって何?」僕たちがどこか行く時には必ずマネージャーがついてくる。「日本の美味しいもの?あんまり知らないけど、前に食べた『たい焼き』ってやつが美味しかったよ?」たい焼き・・・?初めて聴いたなぁ。その土地の食べ物はできるだけ食べるようにしている僕だけど、これは知らなかった。「たい焼き・・・?あんみつの仲間?」ジュニョアは前に食べたあんみつの仲間かも、と推測。ネットで調べると、たい焼きは魚の形をした甘いお菓子で、和菓子っていうやつらしい。とりあえずそれっぽいお店を探していると、マネージャーが見つけてくれた。そして、僕たちの分を買ってきてくれた。僕たちはお店の前にある椅子に座って初めて食べるたい焼きを味わった。ついでにメンバーの分も買って、また街を歩く。東京は本当に人が多い。いつでも賑わっている。歩いていると、いろんなものや情報が入ってくる。女子高校生の流行りの話、家族の他愛無い会話、お店の外にある広告の音声。騒がしいと言えば騒がしいけど、この雰囲気は嫌いじゃない。「ヒョン、この間ソンホヒョンの誕生日だったでしょ?でも、まだ誕生日プレゼントあげてないから今買ってもいい?」ソンホの誕生日は9月30日。まだその時は韓国にいたから宿舎でお祝いしたんだけど、プレゼントは個人のタイミングで渡している。僕はその日のうちに渡したよ。ソンホが欲しがっていた帽子と、パーカーをプレゼントした。「ヒョン・・・ソンホヒョンってどんなものがいいと思う?なんでも嬉しい、とは言ってくれたけどさすがに好みがあると思うから・・・。」ジュニョアはなんでも深く悩みがち。この前に怪我した時も病院の先生にはまた踊ることができる、って言われたらしいけど「もう踊れないんだ・・・。」とか言って弱気になっていた。それを一番心配してたのはジェユニだったなぁ。「ソンホなら・・・なんでも嬉しいって言ってくれるから大丈夫!妖精さんもそうでしょ?ね?」「そうだよね・・・!じゃあ僕、腕時計にする!この間ほしい腕時計があるって言ってたから!どこかに売ってないかな?」少し当たりを見回して、ジュニョアはお店を見つけたらしく「ヒョン!ちょっと待ってて!」と言った。やることが無いので、スマホを見ているとヌナからメッセージが入ってきていた。「なんで私に相談しなかったの!」と表示されていて少し申し訳ない気持ちになった。「ごめんね」「心配させたくなかった」「グループに支障が出るのも嫌だったから」と送ると「しょうがないなぁ」「たまには顔見せてね」その下にスタンプが送られて会話が途切れた。ヌナとはよく連絡を取る。というかヌナがめちゃくちゃメッセージを入れてくる。「ヒョーン!遅くなってごめんね。ラッピングしてもらった!」と言って、ジュニョアはバッグから箱を出した。青い箱に黄色いリボンがかけられている。「僕たちのグループカラーだ・・・!」「そうなの!」2人で盛り上がっていると「そろそろ戻らないと!」とマネージャーが言ったので急いで東京ドームに戻った。
#抹茶ラテさん (9ex6bkp3)2025/1/25 07:40削除
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♫ プレゼント〈by ジュニョン〉

公演のあと、僕はソンホヒョンの部屋に行ってプレゼントを渡すことにした。ドアをノックすると「はーい。」とソンホヒョンの声がしてドアが開いた。「あれ?どうしたの?」ソンホヒョンの肩越しに見えた部屋にはじゅんホヒョンとスンミニヒョンはいなかった。「入ってもいい?」そう聞くと不思議な顔をして「いいよ?」と言ってくれた。「どうしたの?何かあった?」ソンホヒョンはすごく心配そうにしている。その顔に少し申し訳なさを感じた。「別にそういうことじゃないよ・・・!」えっとね、これを渡しに来たの!」そう言って、僕はバレないように持っていた腕時計の入った箱を渡した。ソンホヒョンは目を輝かせてから「開けてもいい?」と子供のように聞いてきた。「もちろん!」僕も笑顔で返事を言う。ソンホヒョンは丁寧にリボンを取って、箱を開けた。「わぁ・・・!僕が欲しかった腕時計!」よかった、喜んでもらえて。「つけてみて!」そう言うとソンホヒョンは慎重に腕時計をはめた。「どう?」「似合ってる!かっこいいよ!」「ありがとう。大切にするね。」ソンホヒョンははにかんだ。「あれ?まだ何か入ってる?メッセージカード?」あぁ・・・見つかちゃったか。ソンホヒョンは目でメッセージカードを読んで「こちらこそ、いつもありがとう。いつも助かってるよ。」と言った。「喜んでもらえてよかった。じゃあ、もう行くね。また明日!おやすみなさい。」「おやすみなさーい。」ドアを閉めて廊下に出るとジュンホヒョンとスンミニヒョンがい。「どうだった?うまくいった?」とジュンホヒョンが興味津々の顔で聞いてくるから「うまくいったよ、ヒョンもありがとう。」「うんうん、よかった!じゃあまた明日ね!バイバーイ!」ジュンホヒョンとスンミニヒョンに手を振って自分の部屋に戻る。部屋に戻るとヒョンウヒョンがライブをしていて、テジュニヒョンとジェユニヒョンは映らないように部屋の隅でスマホを見ていた。ポケットに入っていたスマホが震えたから、見てみるとイェウォナからメッセージが入っていた。「先輩!見ましたよ!」「最高に盛り上がっていましたね!」「私も先輩みたいになれるように頑張ります!」メッセージを見ると本当にエナジーが溢れている。with*oneはコンセプトが儚い系の感じだから、エナジーとはだいぶ反対な感じがするけど、そのコンセプトの中でもイェウォナは自分の魅せ方をよくわかっているからステージにも生かされている。「見てくれたの?」「ありがとう!」「頑張ってね!」そう送ってスタンプを添えた。すぐに既読はつかなかったけど、きっとイェウォナもイェウォナなりに今頑張っているんだろう。なんとなくベッドに横になる。別になんの意味もないけど、目を瞑って今日のことを振り返る。いつしか眠くなってそのまま意識を手放した。「ジュニョア?何やってるの!?そのまま寝たらダメだよ!」テジュニヒョンが僕を揺すって起こそうとしていたことを僕は知らない。
#抹茶ラテさん (9ex6bkp3)2025/1/25 07:41削除
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♫ LIMIT‘s factory〈by ミンウ〉

名古屋公演を終えて、次の公演地点は大阪に移った。大阪も東京と似ていて人が多い。東京はおしゃれな街って感じがするけど、大阪は賑やかな市場って感じがする。ホテルの部屋割りは年長者3人が選ぶことになって、ソジュナはスンミナとジュニョア。セフナはジェユナとヒョンウとスニョアを選んでた気がする。僕はジュンホとジフナを誘った。残りはソンホとスンウとテジュナで部屋割りが決まった。ホテルについてから、僕とジュンホはのんびりしていて、ジフナは簡易的な機材で曲を作っていた。ジフナの作業場を見にいったことがあったけど、そこは完全に仕事スペースって感じもなくジフナらしい部屋になっていた。少し暗くて「LIMIT‘s factory」と書かれたネオンライトの光が目立っていた。その部屋は僕たちが在籍するLiolaの事務所の7階の一室。練習室は6階にある。Liolaのビル自体は地上20階、地下5階建てになっている。NO LIMIT!も時々練習室で撮影したりする。「ミンウヒョン、ジュンホ。ちょっと聞いてみてくれない?」ヘッドホンをして作業をしていたジフナが僕たちにそれを渡してきた。2人で肩を寄せて、一つのヘッドホンをつけてジフナが作ったテープを聞く。ジフナは僕たちの曲のテープができるといつも聞かせてくれる。作曲家としても仕事の時は聞かせてくれないけどね。僕たちの曲は作るのに前ほど悩まなくなったって言ってたけど、ガールズグループの曲だとどうしても表現が難しいんだって。曲のテープが終わり、2人で終始黙る。その時、ジフナの視線が期待と不安で揺れていることに気づいた。「すごくいい・・・!好きな感じ!」ジュンホがジフナのテープを褒めると、ジフナの目からは不安が消え、大きく息をついた。「ミンウヒョンは?」「すごくいいよ!」思ったことをそのまま伝えるとどうしても単純な言葉しか出てこない。でもどう言ったって、そんな感じの言葉でしか言い表せない。「よかったぁ。次のアルバムに入れる曲にしようかなって思ってて。」前回のカムバは5月。今は10月の後半だからそろそろカムバしようってことで会社は話を進めている。「ありがとう、助かったよ。また進展あったら聞かせるね。」そう言うとジフナはまたヘッドホンをして作業に戻った。その後ろ姿を見ていると、本当に頼もしく思える。ジフナは練習生の時、すごく静かなタイプだった。今は意見をしっかり言えて、態度も少し変わったけど。いつもはツンツンしてるんだけどね、たまに優しくなるの。ジフナは僕より年下だけど、誰よりグループを引っ張っている。ここまで来れたのもジフナの作った曲があったからだし、ジフナの力があったから成功してこれた。でも、最近ジフナは忙しいらしく先月は夜に寝ない日が2日あった。ジフナに仕事が入ってくるのは嬉しいけど、大事な弟が体調を崩したりするのは嫌。僕はゆっくり部屋を出て誰もいない部屋に向かった。その部屋にはお菓子や食べ物が置いてあって、ここで話をするメンバーもいたりする。僕はそこにあったお菓子を少し摂って冷蔵庫から炭酸を出した。そしてペットボトルの炭酸に日本語で「ありがとう」と書いて、ジフナの横に置いた。LIMIT‘s factoryはいつでも動いている。午後の日差しが僕たちの部屋に優しい光を届けていた。
#抹茶ラテさん (9eyqfycs)2025/1/26 09:51削除
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♫ また一つ〈by ジフン〉

ホテルにも機材を持ってきて作業を進める。会社で次のカムバの話が出ているから、僕もそれに合わせて曲を作っている最中。さっきミンウヒョンとジュンホの聴いたもらったら結構いい反応がもらえた。あとは、会社に持ち帰ってジュヌヒョンと一緒に少し手を加えてレコーディングを済ませれば一つの曲が出来上がる。ジュヌヒョンは僕が一緒に曲を作って作曲家の先輩。僕たちのデビュー曲の制作も手伝ってくれた、僕たちと関わりが深い作曲家さん。曲を作り終わり、ヘッドホンを外して伸びをすると机の端に置いてあるペットボトルが目についた。上の方には日本語で「ありがとう」と書いてあって、その横に甘いお菓子が置いてあった。この字は誰だろう・・・?「あ、それ!さっきミンウヒョンが置いて行ったよ!今はどこにいるのかわからないけど・・・。」そう言ってジュンホはまたスマホに視線を戻した。蓋を開けると炭酸の抜ける音が響く。僕が炭酸をよく飲むってこと知っていて置いてくれたんだと思う。炭酸はスカッとするから作業に行き詰まった時とか、たくさん仕事した後によく飲む。隣に置いてあった甘いお菓子は日本のだと思う。なんて書いてあるかよくわかんなかったけど、美味しかった。「僕もなんか取ってこよー!」ジュンホもお菓子を取りに行った。誰もいなくなった部屋に自分がベッドにダイブする音が目立つ。目を閉じると自分の中にあった何かが浄化されるみたいだった。ドアが開き、ジュンホが戻ってきた。「今日の夜はお好み焼きを食べにいくって!ジフナ好きでしょ?」「大阪にきたら絶対に食べる。」大阪で一番好きなのがお好み焼き。大阪に来たら絶対に1回は食べるようにしてる。ジュンホはお菓子を食べながら僕の横に座った。そして「最近すごく忙しいでしょ?大丈夫?」と言った。「まぁ・・・大丈夫と言えば大丈夫。大丈夫じゃないと言えば大丈夫じゃない。」どう言えばいいのかわからないけど、とにかく不思議なんだ。歌詞が全然浮かばない時もあれば、一気に浮かんできて整理できない時もある。ジュンホは人をよく見ている。些細な変化にも気づきやすい。だけど、その変化を言わないことが多い。言っても迷惑になるってわかっているからだと思う。全員が自分よりメンバーやグループのことを考えて行動するから、その変化に気づいても言わないで黙っている。で、結局何か起こった時に陰で自分を責めている。その一方で、話しやすいから相談がしやすい。セフニヒョンも相談はよく乗ってくれて的確なアドバイスをくれるけど、ジュンホはちょっと違う感じ。セフニヒョンがアドバイザーって感じだったら、ジュンホは内側から救ってくれる感じ?優しい言葉で癒してくれる。「ジフナは何がしたい?夢ってある?」唐突に話が変わったように感じた。「僕は・・・曲を作り続けたいかな。夢もそんな感じ?」「じゃあ、それが嫌いにならないようにしないとね。嫌いになったら夢を諦めるってことになっちゃうじゃん?嫌でしょ、それは?」話の内容は変わってなかった。僕の無言の肯定を受け取ってジュンホは僕の右側に横になった。「ジフナが辛かったら僕やメンバーも辛い。だから、無理しないで。いつでも助けてあげるから。」その言葉に、僕の胸にあった何かが軽くなった気がした。そしてジュンホは僕の腕を引っ張って立たせると、くるくると回して遊び始めた。ジュンホはやっぱり少し不思議なところがある。

***

夜になり、鉄板焼きのお店に入り全員で席に座る。ここの鉄板焼き屋さんは初めて来た。いつもホテルの近くにある鉄板焼き屋さんを選んでいたから、今回は少しだけいつもより離れたところ。ビール、ハイボール、ソフトドリンク。それぞれ飲みたいものを日本語が喋れるマネージャーに注文してもらって来るまでおしゃべりタイム。「ジフニヒョン、今日も全然外出てなかったよね?廊下にも出てないでしょ。」ソンホが詰め寄るように質問する。「だって作業が円滑に進んでたから。」「作業するのもいいけど、たまには外でないとだよ?」「東京でスニョアとスンウとヒョンウと一緒に外出て歩いたよ?」その言葉がよほど珍しかったのか、ソンホが目を見開いた。「嘘でしょ?本当に出たの?珍しいね・・・!」「そりゃ僕も観光ぐらいはするよ。」「まぁそうか。」ソンホは自ら話題を終わらせた。「お待たせいたしました。ビールとハイボールとコーラと・・・。ただいま生地をお持ちいたしますね。」僕たちの前に置かれた大量のグラス。中にはジョッキも。「このジョッキ誰の?」「俺とソジュニの!」やっぱり、このヒョンたちは・・・。お酒好きだね。僕はお酒はあんまり飲めない。飲むとすぐに酔っちゃう。「ハイボールは?」「ヒョンウとスニョア?あと、ジュニョアかな。」それぞれにグラスを渡して、僕はコーラのグラスを持つ。「짠〜!」の声が重なり、グラスが音を立てる。ソジュニヒョンとセフニヒョンはジョッキに入ったビールを、一気に飲む。「やっぱりこれだね〜!」「だな〜!」2人でお酒持って・・・。アイドルとは思えない光景。「生地25人前、お持ちいたしました。」店員さんが大きなボウルを持ってテーブルに向かって歩いてくる。「ごゆっくりどうぞ〜!」テーブルの上を見ると改めてすごい量。僕たちだけじゃなくてスタッフもいるから、テーブルの上がぎゅうぎゅうになっている。テジュナがボウルを引き寄せる。あぁ・・・また何かしそうで怖い。幸い、そんなことはなく、テジュナは上手に焼いている。その隣でジェユナも焼いていて2人が焼いたお好み焼きは綺麗な丸い形をしていた。「こっちのやつとか焼けてるから食べていいよ。熱いから気をつけてね。」テジュナが焼いたやつを箸で割って、お皿に乗っけて食べる。うん、やっぱり美味しい。「どんどん食べな!ほら、スタッフさんも!」テジュナはスタッフのお皿にも取り分けている。「テジュナも食べな?ジェユナも。」ミンウヒョンが声をかけて焼く人がミンウヒョンになった。それからはお酒を飲んだり、いろいろ食べたりして楽しかった。また思い出が一つ増えた。
#抹茶ラテさん (9eyqfycs)2025/1/26 09:52削除
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♫ 福岡〈by テジュン〉

大阪でも盛り上がったLuminousツアーもついに最後の場所、福岡に来た。今日は朝からリハーサルをやって、午後はフリー。俺は明日のためにホテルでゆっくりするつもり。「スンミナ!スマホ見ながら歩くと危ないよ!」「何やってるの!散らかしたらダメじゃん!」「ヒョン!僕はこのままでいいの!ヒョンこそ髪の毛はねてるよ!」控え室が控え室じゃないかのように騒がしい。これが俺たちのいいところだけど。「リハーサル後半入りまーす!」スタッフさんの声でメンバーは一気にプロモードに。スニョイヒョンに至っては目つきが変わる。少し垂れていた目が一気に虎のように鋭くなる。後半はトロッコを使うところから。トロッコに乗って3曲を歌った後、バックステージでポジションごとのステージ。トロッコに乗り込み、今はまだ誰もいない観客席を眺めて歌う。やっぱり、Dialがいないと少しだけ自分の中のエナジーが減る。それでもDialにいいものを見せてあげたいから全力でやるけどね。

***

リハーサルが終わり、午後になった。ホテルの部屋には俺1人。観光は昨日行ったからもう十分。「ジェユナ〜?いる?」ノックもせずに入ってきたソジュニヒョンはジェユニヒョンを探しているらしい。「ジェユニヒョン?今はいないよ?さっきどこか行った。」「そっか、じゃあこれジェユニに返しておいて。」そう言って渡されたのは充電器だった。「借りてたの?」「うん、俺の使えなくなっちゃったから。」「そっか、わかった。返しておくよ。」「了解、ありがとう。」ソジュニヒョンは部屋を出て行った。やることがない。映画でも見ようかな。俺はタブレットを出して配信サービスを開いた。おすすめにはサスペンス映画が多く出されていた。ドラマの欄にもサスペンス系が多く並んでいた。弁護士の話がなんとなく目に留まったので、イヤホンをつけて再生ボタンを押す。ベッドに座って膝にタブレットを乗っけて見ているとだんだんと面白くなってきた。シーズン1を見終わる頃にはすっかり満足していた。シーズン2もあったけど、それは後の楽しみにしよう。また機会があったら見よう。イヤホンを外して充電する。充電されているイヤホンと一緒に、俺も充電されるように目を瞑った。
#抹茶ラテさん (9eyqfycs)2025/1/26 09:53削除
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♫ 最後の1日〈by スニョン〉

Luminousツアーも今日で終わり。長いようで短かった。ヘアメイクを終え、衣装に着替えて観客席の方を少し見てみる。すでにたくさんのDialで埋まっていた。今回、公式から出したスローガンは「いつでも横で歌ってあげるから」。LIMITとDialがいつまでも一緒にいられるようにという意味を込めた。そんなことは言葉にしなくてもいつまでも一緒にいるつもりだし、何があってもやめたりしない。僕たちはこの公演を精一杯楽しんで、Dialと一緒に楽しい時間を過ごすだけ。それだけで幸せ。俺は控え室に戻って、1人で深呼吸した。何度かしていると気持ちが落ち着いて何事にも集中できるようになる。公演の直前になり、円陣を組む。最後の挨拶はソジュニヒョンが。「さ!今日までお疲れ様でした!最後の1日なので全力出して頑張りましょう!韓国に戻ったら、俺がスタッフの分まで奢ります!」そこまで言うとメンバーは各々喜んでいる。「最後の日まで全員で楽しみましょう!하나!둘!셋!」「파이팅!」の声と共に僕たちのLuminousツアー最後の夜が始まった。
#抹茶ラテさん (9eyqfycs)2025/1/26 09:53削除
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♫ 「ただいま」が聞けること

LIMITの帰国の様子がライブ配信されている。きっともう少ししたら帰ってくる頃だろう。約1ヶ月、静かな宿舎生活で過ごしていた私はやっぱりいつもの騒がしさが恋しくなった。そんな気持ちを紛らわすようにLIMITの音楽を聞いていた。ランダム再生で流れてきたのはヒョンウさんの日本語曲カバーだった。「nola」という日本の歌手の曲で多くのアーティストがカバーしている曲。Jamais vuの1人が日本のアイドルとコラボして歌ったことが話題になっていた。そのことがきっかけで私もその人の曲をよく聴くようになった。イヤホンをしていたから聞こえなかった。宿舎の玄関の鍵が開けられる音に。「ただいま帰りました!」スンウさんの元気な声と一緒に私の好きな騒がしい宿舎が戻ってきた。


END
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返信41
ふゆとくんさん (9d71nv46)2024/12/12 20:08 (No.28514)削除
死神と死んだ私

【第一話】

…ん、ここ何処だろ、確か私は…

「目が覚めましたか?」

『えっ、うわぁ!だっ…誰?』

見上げると、綺麗な銀色の髪に透き通るような綺麗で白い肌、低く、けれども透き通る良い声で恐ろしく顔が整っていて、黒い袴?のような服を着た青年が目の前に立っていた。

『えっと、此処ってどこなんですか?』

確か私は、トラックに轢かれて死んだはず…

「ここは、まぁいわゆる死後の世界みたいなものでしょうか。実はあなたが死んでしまったのは手違いで、本当は近くにいた老人が死ぬ予定だったのですけれど、こちらのミスであなたが死んでしまいました。申し訳ございません。」

『えっそれじゃあ…』

私死ななくても良かったのに死んじゃった…って事!? 

「本当にすみません。ですが私達死神には、あなたを生き返らせることは出来ないのです。そして今、あなたは、天国に行くことも、地獄に行くこともできないのです。回収するはずの魂ではなく、まだ死ぬ予定のない魂でしたので。」

『私には、大切な恋人がいて、その恋人と明日、一緒に住む予定だったんです。一緒に住むことはもう出来ないけど、でもっ、彼のことが心配で…まぁでも、生き返ることなんてできないし、未練は、ある、けど…まぁ、大丈夫です。』

「そうですか、生き返ることはできませんが、彼の脳内に直接呼びかける事なら出来ますよ。」

『本当ですか!?』

「えぇ、ただ私も少し今忙しくて、来週であれば、現世に行くこともできますが、どうしますか?」

『えっと…じゃぁ、そうします!あっ、後、死神ってあの…死神、ですか?』

「えぇ、私達の仕事は死んだ魂を回収する事。毎日毎日、ずっと死人の魂を回収するだけの仕事です。」

『そう、ですか。』

「はい。まぁ、取り敢えず、ずっとここにいるわけにもいけませんので、私の家に案内します。着いてきてください。」
ふゆとくんさん (9d71nv46)2024/12/12 21:46削除
【第二話】

死神さんの後ろをついていくと、目の前に広がるのは大きな家だった。

「ここです。」

『え、すっごい大きなお家ですね!』

「そこまで大きくは有りませんよ、他の死神にもっと大きい家に住んでいる方もいますから。」

『へぇ〜』

この家でもすごく大きいのにこれ以上大きい家ってどんな感じなんだろ?ちょっと気になる…

「貴方の部屋は、2階に行き、右を曲がって所の前から二つ目の部屋です」

『ありがとうございます!』

「私は、リビングに居ますので何かあれば言ってください」

『はい』

部屋に入ってみると、日当たりがよく、新築なんじゃないかと思うくらい綺麗な部屋だった。

『わぁ、ベットふかふかだぁ〜はっ、てか私こんなにのんびりしてて良いのかな?とりあえずリビングに行ってみるか!』

リビングに行くと死神さんが静かに難しそうな本を読んでいた。何もする事なくて暇だなぁ…コーヒーでも淹れようかな?

『コーヒーを淹れたんですけど良ければ飲みますか?』

「有難うございます。では頂きますね」

と、目を見開いた後、少し微笑みながら言った。すごく綺麗な笑顔で思わず見惚れてしまった。

『あ、そう言えば、死神さんの名前ってなんて言うんですか?』

「私は、シア・フランと申します。貴方は?」

『私は、紀平彩です。宜しくお願いします!』

「ふふっ、えぇこちらこそよろしくお願い致しますね、彩さん?」

『あ、わっ私そろそろ部屋に戻りますね!さよならー』

ドギマギして声が裏返ってしまったけどそんなことを気にすることは今の私には出来なかった。
ふゆとくんさん (9d8lcfui)2024/12/13 22:07削除
【第三話】

そう言えば、すっごくのんびりしちゃってるけどこれからどうしよう…生き返るなんてことは出来ないらしいし、でもずっとここにいるわけにも流石にいけないよね、うーん…シアさんに相談してみようかなぁ?日が沈み始めたくらいだから多分起きてるだろうしなぁ。

そんなことを考えながらリビングに私は向かった。
リビングに行くと、エプロン姿のシアさんがいた。

「あ、彩さん。ちょうど良かった。軽い軽食を作ったんです。卵とハムのサンドイッチを作ったんですけど食べますか?」

『はい!お腹空いてたのでありがたく食べさせて貰います!』

ってあれ?私死んだんだよね?死んだのに空腹とか感じるんだ…

「そうですか。それは良かったです。紅茶も入れたので後で持っていきますね」

『はい!有難うございます。』

「後、敬語じゃなくて結構ですよ?」

『分かりました…じゃなくて分かった!』

「そう言えば、明日まあ、簡単に言えば死神達のいる事務所的なところに行くのですが、彩さんも来ますか?」

『良いの?じゃあ私も行きたい。』

「分かりました。電話しておきますね。」

おぉ…死後の世界には電話もあるのか…凄いなぁでも、どんな人たちがいるんだろ?楽しみだなぁ!

サンドイッチを食べ終えた私は自室に向かった。ベットに転がると疲れたのか直ぐに寝てしまった。
ふゆとくんさん (9d9xe5zx)2024/12/14 20:32削除
【第四話】

ん、…ふぁ〜よく寝た〜。今日確か死神の事務所?的なところに行くんだよね。どんな所なのかな?ちょとワクワクする!

リビングに行くとシアさんが朝食を作っているところだった。

『おはよ〜、シアさん。何か手伝おうか?』

「おはよう御座います、彩さん。では、サラダを作ってもらってもよろしいでしょうか?」

『分かった!ちょっと待ってね。』

シアさんとちょっとした雑談をしながらサラダを作っていった。結構上手く出来たななんて思う。いや、ただちぎったり切ったりして盛り付けただけなんだけど。

「お上手ですね。美味しそうです」

『そんな事ないですよ!ほぼ盛り付けただけだし、シアさんの作ったのも美味しそうですね!』

「ふふっ、作るのは久しぶりでしたがなかなか上手く出来ました。それでは食べましょうか。」

サラダとコンスープ、食パンをオーブンで焼いたのを食べた。コンスープとかは久しぶりに食べたけどすごく美味しかった。やっぱシアさん料理上手だなぁ…私料理できないから尊敬しちゃう。

「食事も終わった事ですし、そろそろ向かいましょうか。」

『はい!』

少し歩くと大きいビルが立ち並ぶ場所に出てきた。

「ここです。」

『へえ、意外とシアさんの家から近いんだ!』

「えぇ、遠いと移動が大変ですから。それでは入りましょうか」

そう言えば、シアさんは昨日着ていた袴みたいな服装じゃなくて今日は全身黒いが多い服だ。

「お、フランじゃねぇか!昨日渡した袴着てくれたか?」

『えっと…そちらの方は?』

「あぁ、あの方はローリア・チャーリー私と同じ死神です。」

『え!この人も死神なの?』

赤い短髪にラフな格好をしていて普通の青年って感じなんだけどなぁ?死神なんだ…

「えぇ、死神っぽくはないかもしれませんが正真正銘この方も死神です。」

「そうそう、こんな格好してるからいつも上層部の奴らがうるさいんだよな〜まぁ、よろしくな!えっとなんていう名前だったけ…」

『私は紀平彩と言います!』

「彩ちゃんね、OK!俺のこともローリアって呼んで!」

『はい!分かりました』
ふゆとくんさん (9dfszp9o)2024/12/18 23:15削除
【第四話】

「でも急にどうしたんだよ、人間の女の子なんか連れて来て。あのモテモテのフランさんが女の子と一緒にいたとか噂されたら後々面倒臭いことになるぞ?」

「言わせとおけば良いでしょう?何か言っても無駄ですし。だいたい噂なんてしてなんになるんでしょうね?そんなことをしている暇があるのなら働いて欲しいですよ、ただでさえ死神は不足しているのに。」

「辛辣だなぁ〜まぁ、こんな奴だけどさ、根はいいやつだから仲良くしてやってくれよな!あれ、そう言えば、彩ちゃんって何でここにいるんだ?死んだなら普通天国か地獄に行くはずだろ?何か特例があったのか?」

「おや、其方には、伝わっていなかったんですね、彼女はこちらのミスで寿命よりも早く死んでしまって天国にも地獄にも行けないのでここにいるんですよ」

なんか死神って絵本とかで読んだのだと、こう……なんて言うのかな、骸骨とかのイメージが強いんだけど、ちゃんと人型だなぁ…えっ、私だけがそう見えるわけじゃないよね!?さっ、流石に違うか。

「へぇ〜ミスとか珍しいな、閻魔様くっそキレてんじゃね?」

『閻魔様ってあの、裁判がどーのとか言う…?』

「えぇ、閻魔様は、生前の死人の罪を裁き、地獄に行くか、将又、天国に行くかを裁く人です。」
ふゆとくんさん (9didixn4)2024/12/20 18:25削除
【第五話】

「そうそう、でも閻魔様んとこじゃ無くてなんでずっとシアんとこいんの?」

「護衛を任されたんですよ」

『護衛って私が人間だから?でもなんで私を護衛…?』

「半分正解、半分間違いですね。人間だからと言うのも有りますが、人間を食糧とするものがいるんです。魔物というのですがそれらから守るためというのも有ります。」

『そうなんだ…あの!体を鍛える方法ってない?せめて弱い魔物は倒せるくらいの』

「私はそう言う分野ではないので私が教えるのは無理ですが、教えてもらえる学校があるのでそこに転入しましょうか」

『良いの?』

「えぇ、私がそこの生徒ですので部外者よりは話も通りやすいでしょう。」

『本当…?ありがとう!って………えっ?シアさんってまだ学生だったの!?二十代くらいかと思った』

多分シアさんって雰囲気が大人っぽいからそう見えるんだろうなぁ、不思議だ。

「ふふっ、よく言われます。何故でしょうね?」

『うっ…シアさん微笑まないで、心臓に悪い』

何故かわからないって感じの顔してるなぁ、あんな完璧な笑顔向けられるとか死ぬよ?あ、もう死んでるのか。

「まぁ、お話はここまでにしてもうお昼ですし買い物をしたら帰りましょうか。学校の手続きは色々落ち着いたらしておきますね。」

『うん!わかった!あっ、ローリアさんばいばい!』

「またね〜彩ちゃん!何かあってら俺に相談しろよ〜!」

『はい!』

前を向くと少し不機嫌そうな顔をしてシアさんは私たちが話し終わるのを待っていた。声をかけようとすると気がついたのかいつもの表情に戻っていた。

「話は終わりましたか?それでは行きましょうか」

『分かった!』
ふゆとくんさん (9didixn4)2024/12/20 20:38削除
【第六話】

シアさんについていくと、大きなスーパーが見えた。あの世にはスーパーまであるのか…凄いなぁ。そう言えば、そんなに気にしてはいなかったけど死神って美形多いな。シアさんはもちろんの事、ローリアさんも爽やかイケメンだ。そんな変なことを考えているうちに次々とシアさんはカゴに食材を入れていく。

「何か欲しいものはありますか?」

『私は大丈夫だよ〜!』

買うものをカゴに入れ終わったのかレジの方に移動している。私は慌ててレジに並んだ。

『結構たくさん買ったね!』

「そうですね、一週間分をまとめて買っておきたくてカゴに入れて行ったら思っていたより多かったです。」

「あれ?貴方もしかしてシア?」

「ウィルさん久しぶりですね」

「久しぶりねぇ〜元気そうでよかったわ!そっちの女の子すっごく可愛いじゃない!名前なんて言うの?」

『紀平彩です。』

「彩、宜しくね〜アタシは、ウィル・グロバードよ!」

ウィルと名乗る黒髪に黄色い目でオネエ口調の男の人が話しかけてきた。シアさんの知り合いってことは、例の学校にいる人が死神かな?

「あぁそうそう言い忘れてたわ、アタシもシアと同じ死神よ!これから会う機会も少しあると思うからよろしくね。そんなことより!彩、アタシのところに来ない?シアよりもきっと楽しいわよ!」

『あー、えっと…』

「結構です。護衛は私だけで十分ですので」

「あら、釣れないわねぇまぁ、あたしはここら辺で帰るわじゃぁね〜」
ふゆとくんさん (9djnltzw)2024/12/21 16:00削除
【第七話】

あの約束の日から一週間が過ぎ…いよいよ生きていた時の恋人に会いに行くことになった。元気にしているだろうか?病気とか怪我とかしてなければ良いけど…

「気は乗りませんが、約束ですし現世に行きましょうか。ただ、一つ約束してください。絶対に1人で行動しないでください。迷子になられたら困るので」

……私は、小さい子供だとでも思われてるのかな?もう17歳だから!あと2年経ったら学生じゃなくなるし!

『はい!善処はする!』

「はぁ、まぁ分かりました。心配ですが、向かいましょうか私の手につかまってください」

そう言うと、急にシアさんが浮かび始めた。死神は空も飛べるんだなぁ…凄い。

「しっかりつかまっていてくださいね、あと舌を噛まないようにしてください。それでは行きますよ」

と言われて舌を噛まないようにしながらだんだん目を開けるのが難しくなってきたからぎゅっと目を瞑った。風がおさまってきて、目を開けると何時もの見慣れた光景を目にした。

『凄い…本当に来れちゃった…ありがとう!シアさん』

「礼には及びませんよ。それより、その恋人さんを探すのが優先でしょう?さっさと見つけ出しましょうか」

空に浮かびながら移動をする。凄い落ちないんだ…!

「どこか心当たりのある場所とかは有りませんか?彼がよく行く場所とか」

『うーん、何処だろ?私の家とか実家にはよく行ってたよ。義妹と仲良かったから』

「それでは彩さんの実家に向かいましょうか」

私の実家に急いで向かうと、見たことのある若い男性と女性が仲の良さそうに話していた。もっと近づくと私の恋人と、義妹が仲の良さそうに話していた。会話の内容をよく聞くと、私とは金が欲しいから付き合ったとか、遺産を分けてもらえたから好きではなかったけど付き合えて良かったとか言っていた。でも不思議と、悲しさも、悔しさも怒りも湧いてこなかった。あぁ、そんなものなのかって感じ?多分心の底では全く信じてなかったんだろうな…もう、本当全部どうでも良くなってきた。馬鹿馬鹿しい、なんでこんな奴のためなんかにこっちに来たんだろ?本当、馬鹿みたい。

「どうしますか?こいつら、殺します?」

『別に良いよ、どうでも良い。って言うか回収予定じゃない魂を流石に無理やり殺したらダメでしょ?』

「えぇ、それもそうですね。慰めてあげましょうか?」

『ははっ、別に良いよさっさと帰ろ?』

「分かりました。では、今日の夕飯はミネストローネにでもしましょうか、ちょうどベーコンが結構あったので」

『良いね!私もお腹すいたなぁ、早く帰って作ろっか!』

「ふふっ、そうですね、それでは少し急ぎますよ?」

『うん!』
ふゆとくんさん (9dvbro4u)2024/12/29 19:57削除
【第八話】

次の日の朝、リビングに行くとちょうど、シアさんが家に帰ってきた頃だった。

『何処か行ってたの?』

「えぇ、今日の回収予定の魂を回収してました。」

大変そうだなぁ…なんて思いながらシアさんが作っていてくれた朝食を食べる。やっぱ朝はトーストだよね、美味しい!

「そう言えば、例の学校の入学許可を取れたので後で詳しいことをお話ししますね」

『本当!ありがとう、そう言えばシアさんも学生なんだよね?学校行かなくて良いの?』

「はい、特例では有りますが最近は死神としての仕事も多く忙しいので、特別に休みをいただいてるんですよ」

『へぇ〜そうなんだ、大変だね、死神って』

「えぇ、面倒臭いことも結構有りますしね、大変ですよ。そんなことより、いろいろ準備はしておいてくださいね」

『はーい』
ふゆとくんさん (9emmxidz)2025/1/17 22:40削除
【第九話】

今日はいよいよ学校の入学の日だ。シアさんに渡された制服をまじまじと見る。制服は白いカッターシャツに青いリボン、チェック柄の青のプリーツスカートでオシャレだった。

時計を見るとあまり時間は無くて急いで制服を着て、シアさんの家を出る。学校は寮に住む事もできるし、自宅から通う事もできるらしい。私は寮から学校に通う事にした。自炊ができるかとか相部屋の人とかのことは心配だけど、まぁ何とかなるかなぁ?

家から学校は歩いて行ける距離ではなく、電車を使わなければならない。時間に間に合うように家からは出たけど大丈夫かなぁ…?初日から遅刻とか流石にな…って話だし。駅に着くとギリギリ時間には間に合って数分後に電車が来た。そのまま電車に乗り、学校の方面に着くまで待つ。降りる駅につき、3、4分待ったところで次の電車が来た。電車が次の駅につき、急いで降りて学校に向かう。着いた…!と思って見上げると、それは、すごく大きな建物だった。
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